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上海生まれの娘と僕は三角関係⑩

僕の娘は上海生まれ。

一人娘というのは 硝子玉のような存在だ。

僕の娘には同じ歳の仲良しの男の子がいる。

結婚前から仲がよく遊んでいた友達の子。
彼らとは共に上海で遊んできた仲間であり
結婚も近く、色んな意味で似たような時代を
過ごしている

男性は沖縄人で僕と仲が良く、
奥さんは重慶の人

彼らは上海の大学で知り合い恋愛し
結婚をした夫婦。

彼らには僕の娘より2カ月早く
息子が生まれていた。

同じ歳に生まれ同じように成長していき、
家族ぐるみで、よく遊び仲が良かった。
子供の心配事や教育や仕事の話も、
色んな話をする仲だ。

子供同士もいつも遊んでいる。
お互いに一人っ子だから
兄弟が出来たかのように
玩具で喧嘩し、
TV見て喧嘩し、
食べ物で喧嘩して

暴れてるけど、
気が付くと仲良く二人でアイス食べてる

兄弟が居たら本当にこんな感じなのかな?と

ある意味子供らしい。

一人っ子は遊ぶ相手が子供じゃないから
家では暴れる事は少ない子供の精神的成長や、
教育や環境からしても絶対に兄弟がいた方が
いいと実感する。

そうやって毎日喧嘩してる中で
子供たちは色んな事を学び経験し
判断できる人に育つ

一人の場合、マイペース過ぎるから
判断を迫られる事が少ない

兄弟か・・・

二人目は考えていない僕は

娘に兄弟がいたら幸せかもしれないな~と
思う事が増えた。

きっと日本にいたら
二人目を考えてるかもしれない。

中国で2人目は
僕が外人なので一人っ子政策は
適用されないが
正直、教育費が半端ない。

社会構造の中で一人ッ子に
費やす教育費が跳ね上がり
勉強熱心になり家族総出で
一人の子を育て上げる仕組みがあり、
そこにビジネスが乗っかる

学校も塾も習い事も
色んな分野で子供にお金がかかる
社会になっていた。

そして教育競争の激しい
上海も色んな問題が起きていた。

よくTVでも報道され教育に
疲弊していく親は多くいて
社会現象になっている

そうやって一人ッ子を受け入れ
娘に対して自分の愛を注いで行くと
期待も膨れるし子供もプレッシャーになる。

今はまだ幼いけど、
教育が本格化していく小学校から
中学へと進むにつれどうなるのか?

今はまだ先の事だけど
いずれ訪れる未来。


一人娘しか見えてない
僕にはこの子にもし何かあれば・・・

僕は立ち直れないんじゃないかと・・
そんな親の気持ちを抱き 

普通に何もなく無事に
大きくなってくれないかと

願うだけだ。

上海というのは教育競争格差社会の
中心にいるようなものだ。

子供の社会も超競争社会だ
都会から逃げれる環境がある親は
子供を連れて
移住を考える人も増える。

将来の高校受験を考え海外移住や
厳しくない環境へいける人たちは

あの手、この手で方法を探っていく。

上海の場合は大学に入るより
高校に入る方が遥かに難しい!

と言われている

そして高校進学を公立のいい
学校へ入れる為に赤ちゃんが
生まれた時から

いや、お腹の中から戦いは、
始まっているのだ。

幸い僕らは 
そこまで教育熱心な方じゃないけど、
それでも、この環境や社会の中で
生きて行くには勝ち残れる人になるか

別の道を選択できるかという事を

考えなくてはならない。

そんな悩みが増え上海を
離れる人を何人も見てきた。

初めて自分も 
この上海という町が

子供を育てる環境には厳しすぎる
と実感しだす。だからと言って
簡単に離れられない

仕事だって妻の故郷だし
劉さんの親だっている

手塩にかけて育ててきた子は 

どんな未来を歩いて行くのだろうか

僕は娘が生まれた時は

ただ、健康で素直な子に育てば 

それでいい と思っていたのに

この上海で生きて行く為に

育てないといけない葛藤の中で

もしも娘が道を間違えたら・・・

変な方向に人生がずれてしまったら・・・

難病になったら・・・

大きな怪我をしたら・・・

誰かに傷つけられたら・・・

差別を受けたら・・・

登校拒否しだしたら・・・

一人娘というのは 
男親にとっては硝子玉のような存在だ。

上海生まれの娘は、

仲のいい友達と大きな声を出し暴れ
子供らしさを全うしてる

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