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NIKE(ナイキ)が提案するリアル店舗の進化系とは?

Q. NIKE(ナイキ)が提案するリアル店舗店舗の進化系とは?

A. リアル店舗でありながら、検索や問い合わせ、購入はデジタル上で行うオンラインとオフラインの良いところを兼ね揃えた店舗。

本日は、NIKEが2018年11月NYにオープンさせた新型店舗を元に、今後のNIKEのデジタルデータの活用方法を考察していこうと思います。

1、デジタルとアナログの良さをミックスした購買体験

ナイキがデジタルと融合した新店舗をニューヨークにオープン

語るよりもまずはこちらを御覧いただきたい。

Appleストアを初めて見た以来の衝撃が走りました。NIKEの世界観を120%表現しており、お店に行くだけでNIKEへのロイヤルティがあがる素晴らしい店舗です。すごいのは見た目だけでなく、

NIKEアプリユーザーであればまずチェックインを行う(ユーザーでなくても買い物は可能)。そのうえで試着したい商品が見つかったら、アプリで値札のバーコードやQRコードをスキャン。すると、その商品がアプリ上に表示される。アプリ上で商品を選択して試着希望のボタンを押すと、スタッフが試着室までその服を持ってきてくれる。
https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/18/00114/00004/

つまり買い物に関する一連の流れがすべてスマホ一つで完結する。もちろん購買もアプリ上で行い、その場で持って返っても良いし、自宅に宅配を頼んでも良い。レジに並ぶ必要もないのでまるでリアル店舗とECサイトの良いところ取りだ。

2、オンオフで一貫性のあるコミュニケーション

これは単に顧客にとって便利に買い物できるに終わらない。検索もオンライン、検討もオンライン、購買もオンラインということはつまり、購買に関するあらゆる情報がオンライン上で行われるということだ。これまで企業は、購入時に例えばアプリでスキャンやポイントカードを提示してもらうことで購入データを取得し、それを活用してきた。それに対してNIKEの新店舗は購入がすべてオンラインのため購買データはすべて個人に紐づけて取得でき、また誰がどんな商品を検討したか、というリアル店舗での購買前データも手にすることができる。これがあれば、例えばその商品の在庫が入荷した、あるいは類似に商品が販売開始になったなど新たなプロモーションにデータを活用することができる。ちなみにさらに言えば、チェックインしたという情報もあるため、この店舗にどのような客層が訪れたかのデータも手に入る。また、その人が後日もう一度店舗に訪れた際は、前回の訪問への感謝やレコメンド商品をその場でアプリのプッシュ通知などを通して伝えることができる。まるでそこに店員がいるかのようなリアルタイムな接客が可能になる。

3、購買情報を実店舗へのフィードバック

さきほどチェックイン情報と書いたが、顧客が店内でBluetoothをONにしている限り、その人が店内のどこにどれだけの時間いたか?というリアル店舗での顧客の棚前行動分析が可能になる。このデータを用いると、顧客が商品を買わなかった際になぜ買われなかったのか?という問いに対し、そもそもレイアウトに魅了がなかったのか?在庫が少なかったのか?などなど今まで店員が勘に頼っていたことを科学できる。

この領域は各社しのぎを削っており、最近だとABEJA INSIGHTなどAIベンチャーも進出している。小売のリアル店舗施策は今後の一つのトレンドになることは間違いないだろう。

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