日本と海外の違い!シュートで最も重要なこと!!ゴールを決めるためのシュート攻略法!!
今日は「シュートで最も重要なこと」というテーマでお話させていただきます。
シュートというと、日本では四隅に飛ばすことが「良し」とされ、ゴールの上角は「神コース」などと言われます。1人でシュートの練習をするとき、四隅に飛ばすことを考える人が多いです。「シュートはゴールへのパス」という言葉もあるほど、僕が子どもの頃は「インサイドキックで四隅にボールを送るイメージが大切」と教わりました。
ですが、トレーニングでは四隅にシュートが飛んでいても、試合でうまくゴールを決められないのが事実です。ゴールキーパーに止められてしまうことも多く、シュートがゴールの枠ギリギリ外をかすめて飛んで行ってしまうこともありました。
スペインの友人と話をしていると「日本人はシュートが下手な人が多い」と言われることが多いです。最初は「偏見だろ!」と思っていたのですが、実際にはスペイン以外の国でもそう思われてることが多いそうです。実際、アルゼンチンの友人も同じことを話していました。日本人の中には、海外でゴールを決めている選手もいる話をすると「すでにゴールキーパーが外れている状態のシュートだ」と言われました。つまり、センタリングやパスによってボールが動き、ゴールキーパーが適切な位置から外れている時だと言うのです。
シュートが上手いから入っているのではなく、ゴールキーパーがシュートに対して遅れてしまい、適切な立ち位置に立てていない状況が多い印象は確かにあります。つまるところ、シュートの考え方自体に、日本にはズレがあって、ここを修正しないと世界のストライカーとは渡り合えないそうです。
僕がスペインで感じた「シュートを決めるのに一番大切なこと」は、速さです。それは「①シュートの時のボールの速さ」「②シュートの時の振り足の速さ」や「③ボールをコントロールしてからシュートまでの速さ」といった、全ての速さです。
その中でも、シュートの威力は日本にいた時と全く違いました。インサイドでシュートを打っても恐ろしく速かったのを覚えています。ゴールキーパーと近距離でも速いのです。ゴールキーパーが立ち位置を修正する時間や、ステップを踏む隙の無い「速さ」です。
当たり前ですが、ゴールにはいつもゴールキーパーがいます。極論ですが、神コースと言われるコースにボールが飛んでも、ゴールキーパーが横移動してキャッチできるボールの速さであればゴールにはなりません。ゴールキーパーが素早いステップで四隅に来たボールをセーブすることができれば、ノーゴールなのです。つまり、ゴールキーパーの能力が高ければ、四隅に飛ぶシュートは正面に蹴られたシュートと同じなのです。
実際、速くて強烈なシュートは、真正面でも止められないことがあります。弾丸シュートが甘いコースに突き刺さることは結構あります。ちなみに、テレビで見ているとあまり感じないかもしれませんが、4大リーグと言われるヨーロッパリーグでプレーしている選手のシュートはインサイドキックでも100キロ近いシュートが多いそうです。これは、一般的な高校生が思いっきりボールを蹴っても出ないくらいの速さです。
話をまとめると、シュートは四隅に飛ばすよりも「速さ」を意識した方が入りやすいということです。極論、シュートの威力さえあれば、四隅に飛ばなくても入ります。プロは、四隅に速いシュートを蹴っていて、しかもキックのモーションにテクニックがあふれています。シュートコースが読めない蹴り方をしてるので普通ではありません。
今日は「シュートで最も重要なこと」というテーマでお話させていただきました。
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