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【教育】不登校の子どもの親を孤立させたくない

こんにちは🙂
職場復帰して早くも3ヵ月が経ちました。
今年度は担任を外れていますが、一歩外から教室を眺めてみると、担任のときには見えなかったことに気づきます。

ある不登校ぎみのお子さんがいます。
ここ数年、登校渋りが多いお子さんです。
月曜は休み。遅刻して登校することも週に2回ほど。
お母様は心配でもあり不安でもあるでしょう。
カウンセラーさんと2時間も面談されていました。
面談の内容をカウンセラーさんから聞くと、子どもは友人関係で悩み、担任との関係で悩み・・・学校不信もあるとのこと。

学校不信、担任不信と聞くと職員室の空気も張りつめます。
正直、不登校のお子さんが学校に来れるようになるための特効薬となるものはありません
できることは、お子さんやご両親と対話し、子どもが何を望んでいるのかを想像し、それぞれの立場でできることをやっていくという地道なものです。

僕は過去にその子の姉を担任していたので、お母様とは顔見知りでした。
担任ではない第三者としての立場なら、お母様と会話がしやすいだろうと考えていました。

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その日の夜。
夕食の買い物をしているとき。
目の前から、あのお母さんが歩いてくる・・・!
一本道の通路。
遮るものは、何もありません。

よし、声をかけてみよう
意を決し、笑顔で近づいてみました。
幸い、向こうも笑顔で、僕と話せたことを喜んでいるようでした。
お姉さんの話から始め、下のお子さんの話に移ります。
思ったよりも前向きな話ができましたが、学校に行けずにいるお子さんへの手立てがなく、暗中模索の中にいることも伝わってきました。
そして、僕がそれ以上に気になったのは「お母様が一人で子育てをしている」ということでした。

***

まず、旦那さんは単身赴任
子育ての話ができる友人はいないそうで、話し相手は中学1年生の娘さんになっていました。
不登校という答えがないものにぶつかる苦しさを、一人で乗りこえなければいけない母の苦しさを感じました。

たとえば、朝、ベットから起きずに布団をかぶってうずくまる息子の姿を見て、不安にならない母親がいるのでしょうか。
隣に誰か、一緒に考える大人がいたら、どれだけ心強いでしょう。
実際にそばにいないのなら、SNSを通して知り合った人とのやりとりでもいいと思います。
リアルにいなくても、「この人と育てている」という心の支えがきっと必要です。

本来、子育ては親が一人でやるものではありません
両親、祖父母、地域の大人、学校や習い事の先生など、たくさんの人と関わりながら育てていくものです。
孤立した育児で困っている人を減らせるよう、行動していきたいですね。

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