#7 「筋膜」について①
皆さんこんにちは、パーソナルトレーナーの古寺健吾です。
北海道札幌市で
「フィットネスで人生を豊かに」をモットーに、多くの方の健康に寄り添うお仕事をさせて頂いております。
このnoteマガジンでは、主に「健康」や「身体」に関する内容の記事を毎週アップしていきます。
第7回目となる今回のテーマは
「筋膜」
について。
※この項はいくつかに分けてお送りします。
▼筋膜とは
筋膜は、筋肉を包み込んでいる“膜”の事を言います。
筋線維1本1本の中にまで入り込んでおり、尚且つ内臓の膜とも繋がっています。
筋膜は全身に張り巡らされており、「第2の骨格」とも呼ばれるほど重要な組織です。
近年では、アナトミートレインによる筋膜連結を基にした施術やセルフケアの一環として「筋膜リリース」を行う方も増え、徐々にその認識は広がっています。
筋膜はコラーゲンを主成分としている点で靱帯や腱に類似しているが、所在と機能が異なります。
靱帯は骨と骨を結合し腱は筋肉と骨を結合し、筋膜は筋肉やその他の組織を包みます。
また、筋膜は全身の組織を包み込んでいるだけでなく、組織間の結合も担う結合組織です。
筋膜という単語1つでまとめるのは困難であり、解剖学的に詳細な名称付けが必要ですが、専門家の間でも分類方法が定まっていないのが現状です。
▼種類
筋膜は部位によって様々な種類があり、それぞれに名称と役割があります。
① 骨膜
骨膜は緻密骨の表面を包む線維性の薄い被膜です
② 心膜
心膜は心臓の周りの筋膜で、心臓を包み浸透しています
③ 内臓膜
内臓膜は内臓を包む筋膜で体液を含み、内臓が漏出するのを防ぎ臓器を安定させています
④ 脳膜
脳膜は、脳を包む筋膜で体液を含み、脳が漏出するのを防ぎ動きを制限し安定させています
⑤ 筋筋膜
筋肉は筋線維束という束の集合体で筋上膜に包まれています。
筋線維束は筋線維という束の集合体で筋周膜に包まれています。
筋線維は筋原線維という束の集合体で筋内膜に包まれています。
筋原線維はミオシンフィラメントとアクチンフィラメントという筋節で構成され、筋細胞膜で包まれています。
筋筋膜=筋上膜+筋周膜+筋内膜
筋骨格系では、筋膜は足底や大腿部外側腹部の筋肉組織で特に目立って見られます。
筋肉の緊張状態におけるバランスの崩れは、骨が引っ張られ関節や筋、神経にストレスを与え、しばしば痛みが生じます。
運動後のメンテナンス不足や運動不足によって、筋膜同士が癒着し硬化します。
筋膜の軟化には、持続的に熱や圧を加える、動的に身体を温めポーズを90~120秒保持すると、筋肉を包んでいる筋膜鞘に変化をもたらし再形成される。
この過程はより深い構造上のレベル「結合組織の基質」の変化に繋がり、より恒久的に柔軟性への影響を与えます。
▼機能
① 支持機能
筋膜は関節を超えて連続するネットワークを構成し、その張力によって姿勢を保持します。
筋膜は筋肉、骨、臓器、神経、血管及びリンパ管と結びつき、身体を内側から支えている重要な組織です。
全身を万遍なく覆っているため、筋膜以外をすべて溶かしても人体は形を保つといわれているのが「第2の骨格」と言われる所以です。
② 力の伝達
筋膜には筋肉が発揮した力を伝達する働きがあります。
筋が周囲に存在する結合組織や膜などの物理的な結合により、筋張力が自身の腱以外に伝達され、発揮される腱張力に影響を与えます。
これは筋肉が発揮した力が全身を覆っている筋膜を介して隣の腱や筋に伝わる事を意味しています。
③ 感覚機能
筋膜には温度や触圧覚などの外部からの刺激を受け取ったり、関節の傾きなどを測ったりするセンサー(固有受容器)がついています。
固有感覚受容器の中には、圧刺激に反応するパチニ小体とルフィニ終末、痛みを感知する自由神経終末などがあります。
それらの固有感覚受容器は、他に振動や持続的な伸張刺激に対しても反応します。
④ 動作の制御
従来、細かい力加減で動作が出来るのは、全て脳による命令だと考えられてきました。
近年の研究では、個々の筋肉同士が絶妙に連携できているのは、筋膜がまとめ役になっている事が分かっています。
その為、全身を筋膜単位で考える事が運動学の基本となってきています。
⑤ バランス機能
人体の構造において、骨が圧縮力、筋膜が張力を作るものであり、この2つが絶妙なバランスをとっています。
筋膜の張力要素により、身体にかかる負担が分散し、一番下にある足の負担が軽減します。
▼階層
皮膚表面から深層に向かって
表皮→真皮→浅筋膜(皮下筋膜)→深筋膜→筋筋膜の順で層を成しています。
正常な状態にある時は、筋膜感は組織液に満たされていて、潤滑油の役割を果たし筋と筋の摩擦を軽減しています。
最浅層の筋膜を浅筋膜、それより深層で筋肉を直接覆っている深筋膜、個々の筋肉を覆っている物を筋外膜と呼びます。
従来の認識では、筋肉を包む膜を筋膜といい、筋膜には浅筋膜と深筋膜があるというものでしたが、浅筋膜は筋肉ではなく皮下組織を包むものです。
皮膚と皮下組織間の結合が緩むと、皮膚に加わる外的衝撃を逃がすことが出来ず、筋へダメージを与えやすくなる事が分かっています。
筋膜は、筋肉・臓器を覆う線維体で、二層構造でできているため「二重バック構造」といわれます。
臓器に接している部分が、筋・骨の間では骨膜、内臓では臓側腹膜、心臓では心内膜となり、接していない部分が筋では筋外膜、内臓では壁側腹膜、心臓では壁側心膜になります。
また、この2つを繋いでいる部分が、筋では筋間中膜、内臓では腸間膜になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
また、ご愛読のほどよろしくお願いいたします!
【子供の発育発達コンテンツはコチラ】
このnote以外にも各種ソーシャルメディアやっております。
下記リンクからぜひチェックしてみてください。
《公式アプリが出来ました!!》
◇ダウンロードはこちらから◇
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
http://uplink-app-v3.com/app/download/sid/15026
《Instagram》
▼▼▼▼▼▼▼
https://www.instagram.com/kengo.infinity_fit/
《公式LINE》
▼▼▼▼▼▼▼
https://lin.ee/Z9fGJwh
《ラジオ始めました》
▼▼▼▼▼▼▼▼
https://stand.fm/channels/5fb3ba44c64654659026c019
《ネットショップBASE》
▼▼▼▼▼▼▼▼
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?