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「天のくに・天川村」を歩く旅〔4.みたらい渓谷〕

(この記事は「天のくに・天川村」を歩く旅〔3.洞川散策〕の続きです)

9月13日から1泊2日で奈良県の天川村に行ってきました。
この記事では、最後の訪問地・みたらい渓谷の様子をお伝えします。


みたらい渓谷には遊歩道があります。
この遊歩道は、天川村の川合集落と洞川集落を結んでいます。
今回僕は、川合から洞川に向かって歩くことにしました。

宿泊していた洞川温泉からバスに乗り、天川川合で下車。
このバス停に隣接した「天川村総合案内所」には、きれいなトイレがありました。

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このバス停から「みたらい遊歩道」まで、1kmほど歩かなければなりません。

道中で川を覗くと、水がめっちゃ青い。

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バス停から20分近く歩いて、遊歩道の入り口に到着しました。

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はじめのうちは歩きやすい道が続きます。

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ところどころ、とんでもない大きさの岩がありました。

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水が透き通っているので、川の底まで見えます。

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相変わらず水は青いんですが、この辺りに来ると当たり前になってきて驚かなくなりました。

そして、吊り橋の「白倉橋」に到着です。

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この橋の近くに休憩所があります。
みたらい渓谷に車で来る場合は、ここに駐車すると良いでしょう。

川で泳いでいる人も見かけました。

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そしていよいよ、「みたらいの滝」がやってきました。
相当な落差があります。

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特に立ち入りが規制されているわけではなく、川辺に座って談笑している人の姿もありました。

雄大な自然を感じることができます。

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この「みたらいの滝」周辺には、大きな岩が点在しています。

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そしてこのあたりから、遊歩道が川から遠ざかり始めました。
道には小石が目立ち、少し歩きづらくなります。
階段も多く、まるで軽い登山道の様相を呈し始めました。

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川から離れてしばらく経つと、遊歩道は一旦車道に合流します。

再び車道と分岐する地点に、「みたらい遊歩道」の門が現れました。

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この先しばらくの間、川は完全に見えなくなり、森の中を歩きます。

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時にはこんな足元が見渡せる足場を渡ったり。

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ようやく視界が開けてきました。

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川と同じ高さに来られるのはここが初めてです。

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徐々に洞川に近づいてきたことが体感でき、安堵の気持ちに包まれます。

ちなみにこの辺りでは、時期と時間帯が合えばホタルがよく見えるそうです。

天川川合のバス停から歩くこと2時間10分ほど。
洞川に帰ってきました。

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「遊歩道」という割には険しい道や階段があり、ぶっ通しで歩くと結構疲れます。
途中の休憩所などで適宜休憩しながら歩くのがおすすめです。
また、ずっと川に並行して歩くわけではなく、川以外にも森や岩など自然全体を鑑賞しながら歩く道という印象を受けました。

ゴール付近でも川の水の青さは健在です。
写真では分かりにくいですが、魚もたくさん見えました。

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2日間過ごした天川村を発つ時がやってきました。

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天川村は高い山と深い谷で形成され、冬も非常に寒冷であると言われます。
そのため、古くは人間が定住するに至らない「聖域」とされてきました。
「聖域」ゆえに根差した信仰や自然に包まれた、まさに「天のくに」。

都市では味わえない貴重な体験ができた、とても充実した2日間になりました。

こうして僕は、天川村に別れを告げたのです。

(完)

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