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湯を沸かすほどの熱い愛 (映画050)

「湯を沸かすほどの熱い愛」

「湯を沸かすほどの熱い愛」は2016年に公開された中野量太監督作品です。数々の伏線を見事に回収していく気持ちの良い映画でした。合わせて涙と笑いがはっきりと示されていて、登場人物も皆、魅力的で演じる役者との相性も良かったです。宮沢りえがここまで魅力的な役を演じたことはなかったですし、役者というより宮沢りえの人柄や性格の良さが滲み出ているような感じがしました。本作には「空白」、「さがす」に出演した伊藤蒼が鮎子という女の子を演じていて朝食の場面は涙を誘われましたし、旅行を楽しみにしている場面も良かったです。笑いを誘う場面は宮沢りえが演じる双葉が夫の一浩をオタマで叩く場面、頭から出る血をオタマで受け止めたのは面白かったです。双葉は突発的に怒の感情が溢れる性格、この場面が後の出来事に活かされていました。窓ガラスを壊す場面や平手打ちの場面は分かりやすく示していて双葉の性格も表しています。涙と笑いの感動の物語ですがグロテスクでもあるのでドキドキさせられ軽犯罪でもあるので後の行方も気になります。そしてラストは銭湯の煙突から赤い煙、ここでも伏線を回収して映画タイトルを表示、見事な収まりかたをした「湯を沸かすほどの熱い愛」でした。

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