ALWAYS 三丁目の夕日 (映画015)
「ALWAYS 三丁目の夕日」
CGとセットが素晴らしかったです。明らかに合成、でも、その加減も懐かしい気分にさせられましたが、あれは意図的にそのようにさせているのでしょうか?美術、大道具、小道具等、裏方の気合いや遣り甲斐も充分に伝わってきましたし、それに応えようとする出演者の芝居も好感触でした。力まず、自然というか楽しみながら演技をしているようにも見えました。昭和40年代に生まれた立場からすると懐かしさよりもあの時代に魅了されたという感じです。一歩出れば大通り、路面電車、建設中の東京タワーという雰囲気も空き地で遊ぶ子供達や商店で働く大人達の活気なんかも良かったです。訳あって母親と暮らせない淳之介や妻と子供に先立たれた医者はあの時代ならではの哀しみを感じさせました。捨てられた氷を入れる箱は切なかったですが、あのような物があったことを知ったのも新鮮でした。現在ではあれを捨てるとお金がかかりますが、これもまた、時代を感じさせました。笑いと涙、加えて懐かしい気分にもさせられますが、忘れてはいけない、そのようなメッセージも伝わってくる素晴らしい作品でした。
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