BROTHER (映画041)

「BROTHER」

「BROTHER」は2000年に公開された北野武監督作品です。役名等を省くとビートたけしと大杉漣、ビートたけしと寺島進、ビートたけしと真木蔵人、ビートたけしとオマー・エプス、題名が示すようにそれらの関係や出来事が印象に残る映画です。もちろん、バイオレンスもアクションも刺激的で特にマフィアと対峙した際の銃の発砲やビートたけしのセリフも印象的です。この場面は「アウトレイジ 最終章」でも似たような場面がありました。北野武監督作品は度々、そのような過去作の引用に出くわすことが多くて面白いです。本作の物語も過去作の「ソナチネ」みたいですが違いや共通項を探すのも楽しみの一つ、代表例を挙げると「ソナチネ」では自殺するビートたけし、本作では殺されるビートたけし、あのシーンは壮絶でしたがクリント・イーストウッドは舌を巻いたとのこと、でも、クリント・イーストウッド監督主演作品の「ガントレット」もなかなかの壮絶なラスト・シーンでした。引用は映画だけではなくて北野武監督自身のバラエティ番組からの引用もあります。クレーンに吊るされ海に沈められるシーンは以前にラッシャー板前が同じことをされていました。日本人には馴染みのある場面で微妙に笑えたりしますが外国人にはどのように感じたか気になるところで兄弟ではなくて「BROTHER 」と題された本作のテーマを象徴しているようなシーンでした。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?