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ミスター・グッドバーを探して (映画062)

「ミスター・グッドバーを探して」

「ミスター・グッドバーを探して」は1978年に日本で公開されたリチャード・ブルックス監督作品です。主演はダイアン・キートン、リチャード・ギアも出演、本作のリチャード・ギアは有名になる前でイメージとは異なる登場人物を演じています。好きな曲でテルマ・ヒューストンの「ジス・ウェイ」が使われているのでその後押しもあって好きな映画です。残念なことに日本版ではDVDになっていません。最後にVHSで鑑賞してから大分経つので覚えていないことが多いですが特に覚えているのはラストシーンが不気味なことです。ダイアン・キートンが演じる主人公は殺されますが、先ず、不安定の日常生活、その解消を期待して鑑賞していたはずだったと思いますがそのようにはならず、更に殺され方の酷さ、合わせて強いライトが点滅しながらのそれは心が乱れる余韻になりました。初めて観たのは淀川長治さんの日曜洋画劇場でした。日曜洋画劇場は最後に流れるクラシック音楽が不気味で翌日の月曜日の憂鬱を更に後押しするそれでした。「ミスター・グッドバーを探して」のラストシーンはまさにそれと同じ感触、きっといつも以上に憂鬱な気分にさせられたことと思います。しかし、検めて考えてみるとあの不気味なクラシック音楽、苦情等はなかったのでしょうか?曲自体は素晴らしいと思いますが日曜日の夜には相応しいとは思いません。ある種、笑点やサザエさんと同列に並ぶ音楽でした。

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