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ALWAYS 続・三丁目の夕日 (映画017)

「ALWAYS  続・三丁目の夕日」

前作もそうらしいですが、タイトルに関わらず夕日を映し出すことはなかったそうです。でも、なんだか、それを見たような気分にさせられますが、つまり、登場人物、付随してそれらの行いや振る舞いがそんな気分にさせているのかもしれません。前作に続いて本作も良心を刺激してそれを動かされましたが、それは登場人物も同じでそれを印象付けたのが手塚里美が演じる踊り子の行いでした。手塚里美は世代として「ふぞろいの林檎たち」が浮かんできます。それは茶川を演じた吉岡秀隆も同じで「北の国から」の純、男はつらいよシリーズの満男を思い出しますが、でも、役柄の立場が正反対、渥美清さん、田中邦衛さんではなくて子役相手というのは先の作品に慣れ親しんだ立場からすると感慨深く時の流れや時代の移り変わりを感じさせました。そんなことを言えば、かつて、セーラー服を着ていた薬師丸ひろ子もそうですが、上川隆也が演じるかつての恋人との予期せぬ再会はセンチメンタルな気分にさせられました。本作ではそのような恋愛模様が印象に残ります。茶川とヒロミもそうですが、距離が縮まる、でも、離れ離れになる一平と美加、そんな心の動きや場面がわたしは好きです。寂しさと嬉しさの交差、クレヨンをあげる子供らしさ、それらは、なんだか、夕日を見たような気分にさせられました。

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