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十三人の刺客 (映画047)

「十三人の刺客」

「十三人の刺客」は2010年に公開された三池崇史監督作品です。長時間に亘ってのアクションとバイオレンスが凄かったです。結構な長さで映画の半分近くをそれらの場面が続いていたような気がします。付随して冒頭の両腕両足を切断された女の姿、血の涙、筆を加えて皆殺しと書く場面はインパクトがありました。稲垣吾郎が演じるバカ殿の仕業で両腕両足を切断された女ですが、他にも縛られて弓で射られる子供のシーンもありました。稲垣吾郎が怪演で意外性も加わり狂喜、そのバカ殿は首を切られ絶命、便所に転がる頭はバカ殿の酷さを象徴するシーン、極悪さと酬いのバランスも良好で痛快でした。稲垣吾郎の他、演じる俳優も豪華で登場人物もキャラクターが立っていましたが映画タイトルも示していて充実感もあります。伊勢谷友介が演じる役回りは「七人の侍」の三船敏郎を連想させられました。映画秘宝で間違いなく好評を予想しましたが、結果、年間ベストテンで三位、一方、キネマ旬報ではその年の日本映画ベスト・テンでは四位、読書選出ベスト・テンで三位と健闘、後の「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は両雑誌で一位でしたが、それを予感させるような「十三人の刺客」でありました。

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