【小説紹介】 心休めませんか?
どうも、けんぼーいです!
最近は色々な事情が重なり、あまり投稿することができていませんでした。
そんな中、久々に書く今回の記事は「小説紹介」です。
今回紹介する小説は、どちらも青山美智子さんが書かれた小説で、絶賛どハマりしているけんぼーいです。
青山美智子さんの作品を読んでいて毎回思うのですが、内容は本当に温かくて、読み終わった後に、とても幸せな気分になります。
日々の暮らしに忙しい”あなた”
心温まりたい”あなた”
読書をあまりしない”あなた”
にオススメの本です。
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◯ 木曜日にはココアを 青山美智子
わたしたちは、知らないうちに誰かを救っている――。
川沿いを散歩する、卵焼きを作る、ココアを頼む、ネイルを落とし忘れる……。
わたしたちが起こしたなにげない出来事が繋がっていき、最後はひとりの命を救う。
小さな喫茶店「マーブル・カフェ」の一杯のココアから始まる12編の連作短編集。
読み終わった後、あなたの心も救われるやさしい物語です。
ぼくがこの本の注目してほしいポイントとして、12個の短編集が繋がっているところです。
例えば、1つ目の物語では、
いつもカフェに来て、ホットコーヒーを頼んでいる彼女(通称:ココアさん)は決まった席で、決まって手紙を書いたり、読んだりしています。
そんなある日、ココアさんは手紙を読みながら、泣いていました。
その涙の理由がこの本を読んでいくうちにわかることに加え、決まった席に座っている理由もわかります。
そして、この1つ目の物語に一瞬出てきた人が、次の物語の主人公になっているといったように、どんどん広がっていきます。
どの物語の主人公も等身大で書かれていて、共感することができるため、内容が頭に入ってきやすく、人気の本となっているのかなと思います。
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◯ 鎌倉うずまき案内所 青山美智子
古ぼけた時計展の地下にある「鎌倉うずまき案内所」。
そこには、双子のおじさんとなぜかアンモナイトが待っていて……。
会社を辞めたい20代男子。ユーチューバーを目指す息子を改心させたい母親。
結婚に悩む女性司書。孤立したくない中学生。
40歳を過ぎた売れない脚本家。ひっそりと暮らす古書店の店主。
平成を6年ごとに遡りながら、悩める人々が「気づくこと」で優しく強くなる。
ほんの少しの奇跡の物語。
「鎌倉うずまき案内所」には”人生迷子になった人”のみが行ける場所となっています。
というのも、
「鎌倉うずまき案内所」には時間というものが存在していないです。
この案内所に入る前には、人が消え、自分1人だけになり、案内所から出た後は、人の流れが戻り、普段通りになります。
そんな異質な「鎌倉うずまき案内所」ですが、そこにいる案内人とアンモナイトが人生のヒントを用意してくれます。
ト音記号
巻き寿司
ソフトクリーム
など、一見すると意味がわからないですが、これらが物語のキーワードとなってきます。
人生から”はぐれて”しまった人たちを良い方向に導く「鎌倉うずまき案内所」。
現実にあったら、行ってみたいものです。
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ということで、本日の小説紹介は以上です。
繰り返しになりますが、青山美智子さんの作品は本当に温かく、明日への活力となってくれます。
是非、興味がある方は読んでみてください。
心が安まること間違いなしです。
2021年10月11日 けんぼーい
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