一人サロンで独立開業してみて思ったこと
このnoteを始めるにあたってツイッターでこんなアンケートを取りました。
1年ほど前に美容師さん向けに書いていたブログというのは、
のブログの前半部分にあたります。
美容師のキャンセル料問題のような業界レベルの問題や、
プライベートなどを2日に1度のペースで半年ほど書いていました。
今思えば僕の考えや思っていることをアウトプットしつつも、
結論に達している記事はほとんど無いに等しい内容だったと思ったので、
このnoteではより具体的に書いて行くつもりです。
先程のアンケートにあるようにどうしても僕と言えばイメージ的に、
【縮毛矯正などの技術系】が1位になってしまうみたいなのですが、
そこはコンテンツとしてのクオリティが良ければ有料にはなると思いますが配信できればと考えています。
僕にとってのこのnoteでの本題は2位の、
【アライアンス計画】になります。
これについて考えていることをツイッターでつぶやいていたのですが、
発信した内容がツイッターだとどんどん探しにくくなってしまうので、
noteに記録しながら発信していくことにしました。
3位の独立開業日記に関してはまぁとりあえず保留しますが、
一人で独立開業したことのメリットとデメリット自体が、
僕の今の考えに繋がるので今回のタイトルになっています。
僕は2013年の6月に一人で『Merli~hair×living~』をオープンさせました。
セット面3つにフルフラットシャンプー2台の13坪ちょっとの小さなお店です。
場所は東京都世田谷区の桜新町駅と用賀駅の中間地点から少し中に入った住宅地の一軒家の1階になります。
駅から徒歩7分〜10分にあって人通りも少ないことから紹介してくれた不動産屋さんからも反対されましたが、
天井が高いのと目の前がコインランドリーなのと根拠のない自信で決めました。
独立するまでは年単位くらいで転々としていたこともあり、
独立前の顧客は30名もいなかったですし売上も落差が酷く平均すると20万くらいでした。
それでも独立しようと思ったのはずっと美容師になることを美容師でいることを反対し続けていた父親が、
「そろそろ独立でもしたらどないや?」
と言ってくれたことでした。
それには一瞬で、
『ほな独立でもするかぁ。』
と答えました。
内心はやっと認めてくれたかぁって感じで少し感慨深いものがありました。
きっかけは独立前から書いていたブログだったそうです。
縁もゆかりもない東京都世田谷区。
来てくれるかわからない前職場のお客様達。
一か八かで1万枚チラシを作っての一斉配布。
後はひたすらブログを信じて書き続ける毎日。
お客様がゼロの日はブログだけ書いてバックルームでモンハンするか寝てましたw
結果として毎月10〜20名のご新規のお客様が関東中から来てくださるようになり、
再来率も90%以上を維持。
半年間で売上は独立前の5倍以上と右肩上がり。
背水の陣でスタートした独立開業はなんとか最初の難関を突破しました。
(半年経ってダメだった場合実家に強制帰還させられる予定だったそうです。)
ですがこの時に経営的には後悔していたことがいくつかあります。
それが、
【一人サロンでの独立開業】
そのものでした。
一美容師として単体で考えればとても満足できる結果を出せたなと思いましたが、
ふと客観視して見えたのは、
「お断りしたご新規のお客様の多さ」
「労働時間の長さ」
「事業計画の詰めの甘さ」
これしかありませんでした。
アシスタントを雇わずにマンツーマンスタイルで美容師をするのは、
自分が望んだ働き方でした。
結果として平均よりも高単価ながらもお客様は増えていきました。
ですが予想よりも早い段階でご新規のお客様を断る機会が多かったですね。
先に書いた毎月10人〜20人っていうのはあくまで受付できたお客様の人数であって、
予約の問い合わせをしてくださった人数ではないんですね。
おそらく全て含めれば2倍くらいにはなっているでしょう。
また縮毛矯正などの長時間メニューや営業時間の幅を長く取っていたことで、
一日の労働時間が長く休みも週1が基本でした。
最初は精神的に楽しんで喜んでいた仕事も繁忙期には体力的に辛い時もあるのと、
風邪やインフルエンザなどの病気や怪我などをしてはいけないというプレッシャーもお客様が増えるにつれて徐々に増えて来ました。
完全にずっと一人で働き続けるという覚悟を持たずに、
『まずは成功するかわからないから一人でやってみて上手くいったら、
人を雇うか考えよう。』
という事業計画の詰めの甘さが完全に露呈した瞬間でした。
唯一の救いがあるとすれば完全にセット面一つシャンプー台一つのサロンを作らなかったことくらいです。
元々職場を転々としていたことによって先輩後輩同僚とも関係が長く続かず、
また開業前のリクルーティングもできなかったのが完全に後になってツケが回って来た感じです。
一人サロンをされていて同じように思っている人いませんか?
人それぞれだとは思いますが同じような独立の仕方をする方がいれば、
【NO】
と僕は答えます。
まぁ今だと『GOTODAYSHAiRESALON』のような半個室のシェアサロンもあり、
フリーランス美容師という形での個人事業主になるなど、
独立の方法や選択肢が充実しているのもありますしね。
最後宣伝みたいになりましたがw、
僕は同じような思いをして欲しくないので、
今は一人で独立してサロンを出すことをオススメしていません。
まぁ当時も推奨されてはなかったでしょうが流行りみたいなものはあったと思います。
それもあり次に僕が取った選択はやはり、
【雇用】でした。
続く。
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