繊細な私、忙しない世界。
小さい頃から母親の聞こえるがなんと言っているかわからない独り言が気になってしょうがなかったり、母親のその日の皿洗いの食器の音で機嫌を察知してしまうなど些細なことで気分が悪くなることが多かった。これだけなら自分の部屋に引きこもれば解決できる。しかし、一番苦しかったのは食事の場。口を開けながら噛む人、何でもかんでも啜って食べる人、無意識なのはもちろんわかっている。だが、気になってしょうがない。美味しい料理も味に意識が向かなくなってしまうのだ。友達に食べ方についてどうこう言うこと