見出し画像

「普通の人」が「『普通』の人のためのSNSの教科書」を読んで感じたこと

こんにちは、新井です。

このタイトルのように、ここまでかっこを連続して使うと、どこからどこまでがかっこで括られているのか分かりづらくなりますね。まったくオススメできません。かっこの始点と終点を探すという意味ではプログラミングあるあるかもしれません。

今回の記事では、わたしの勤めるアジャイルメディア・ネットワークでアンバサダー/ブロガーとして活動されると同時に、note株式会社でnoteプロデューサー/ブロガーとしても活躍中の徳力さんの新著「『普通』の人のためのSNSの教科書」を読んで感じたことをまとめました。この書籍のタイトルを見て、正直自分のために出版されたような本だな…と思ってしまいました。


「それでもなお、SNSアカウントで発信をしない人」に向けた最後のエール

実名でのSNS活用がセルフブランディングに役立つ、ビジネスに活きる、キャリアを切り拓く…などなどと叫ばれて久しいですが、正直分かってます。分かっているんです。当然そうだろうなと思いますし、ほとんどの方がこの論調に賛同すると思います。反対する理由もそうそうないと思います。

「それでもなお、SNSアカウントやブログでの定期的な発信がどうしてもできていない人」が世の中に大勢いると思います。わたしもそうです(そうでした、と言えるようになりたいですね)。

本書は、このようなすべての方に向けた最後のエールであると感じます。「この本を読んでもまだSNSでの発信ができない」という方もいるかもしれませんが、わたしは本書のおかげで発信に対する心理的ハードルがかなり下がりました。


継続的なアウトプットの重要性については、前述のとおりみなさん賛同されることと思いますが、本書で特に大事に書かれていると感じたのは

1. 継続的なアウトプットの心理的ハードルを下げるマインドセット
2. SNS発信がどのようにビジネスに役立つか、その根拠と事例
3. アウトプットの題材の選び方

以上の点です。これらの点について、以下順番に概要を書いていきます。


1. 継続的なアウトプットの心理的ハードルを下げるマインドセット

以前のわたしは、継続的なアウトプットができなくなるぐらい、自分でハードルを上げてしまっていました。

「何か情報発信するのであれば、人の役に立つ情報でなければ」
「文章は分かりやすく完璧にしないと」
「多くの人に見てもらえなければ意味がない」

こう思い込んでしまった結果、「そんな記事が自分なんかにそうそう書けるわけないよね」となり、何も発信しない。これって何の意味もないですよね。

本書ではこの思い込みへの回答として、以下の考え方が挙げられています。

「何か情報発信するのであれば、人の役に立つ情報でなければ」
→役に立つかどうかは読んだ相手が決めること。無数に存在するインターネットユーザーの中には、きっとあなたの記事が役に立つと思う人がいる。
「文章は分かりやすく完璧にしないと」
ビジネスパーソンのSNS発信はあくまでコミュニケーションであり、作品ではない。思いを伝えられる形になっているかが大事。完璧を目指していたらいつまでたっても記事が公開できない。
「多くの人に見てもらえなければ意味がない」
発信をはじめてすぐに誰かの目に留まり、反響があるということは稀。まずは「アウトプット・ファースト」で量を蓄積させていくことが重要。また、記事を重く受け止めすぎず「自分のためのメモ」と軽く捉えると心理的ハードルが下がる。


2. SNS発信がどのようにビジネスに役立つか、その根拠と事例

「SNS発信がビジネスに役立つというのは方々で叫ばれてるけど、いったいどう役に立つの?」という疑問は当然湧くと思います。この問いに対し、本書を内容から特にご紹介したいのが以下の2点です。

・「蓄積効果」がある

以前は、著名な書き手と読み手の間に明確な線があり、一般的なビジネスパーソンが影響力のある書き手となることは難しいものでした。ところが現在は、小さな発信でも継続して行うことで量が蓄積されていき、それが人々の目に留まるチャンスが生まれる。このとき、その蓄積の量によって記事を読んだ人が書き手に安心感や信頼感を覚える、ということが起こりえるというものです。確かに、どんなに文章がうまくためになる記事を発見したとしても、もしその書き手の発信量が少ない場合、信頼感が生まれないかもしれません。

・「思考訓練」になる

わたしがnoteをはじめたきっかけもこの点です。何かインプットを得たのちにそれを言語化しアウトプットするということは、思考の訓練に留まらず言語化の訓練になると思います。こればかりは、訓練(=発信)をくり返さなければ身につかないと思います。

また本書の最後の方で、「実際にSNS発信がビジネスに役立った」という方からのメッセージが多数掲載されており、どのように役立ったのかその具体的な内容が書かれています。


3. アウトプットの題材の選び方

「発信の重要性は分かった。で、何を書いていくといいの?」という方に向けて、本書では具体的なアウトプットの題材選びについても書かれています。

・イベントのメモ

イベントやセミナーなどに参加したときに、そのイベントの概要や感想、自分の意見をまとめるというものです。イベントに参加したかったけど都合がつかず参加できなかった人、などの興味をひいて読んでもらえる可能性があります。
※イベント主催者がイベント内容について「公開OK」を公言しているイベントのメモにすると安全のようです。

・ニュースのメモ

日々どこかで発信されているニュースであれば、たしかにネタに困ることもありませんね。自分の興味の持っている、または得意とする業界のニュースは特に書きやすいですし、もし自身の仕事としている業界の話であれば、同業界の方から興味を持ってもらえることも多いと思います。

・本のメモ

今書いているこの記事が本のメモですね。このスタイルの記事も、同じ本に興味を持っている方に記事を読んでいただける機会が生まれるかもしれません。また、本の内容をメモすることによって読むだけより記憶に残りやすくなり、また思考訓練・言語化訓練にもなりますね


・・・

その他にも本書には、発信を行う上での大きな戦略や小さなテクニックまで、具体的な説明がされています。ご興味のある方はぜひお読みください。以下のリンクから試し読みも可能です。

最後までお読みいただきありがとうございました。


#SNSの教科書 #本 #読書 #読書感想文 #自己啓発

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?