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42歳からの婚活・マレッジブルーになる

前回からのつづきです

結婚が現実味を帯びてくると、
色々と悩んでしまいます。

宏美さんは実家暮らしということもあって、
家事全般は母親に任せていました。

そのため、料理を作ることが苦手でした。

「目玉焼きを作るのも一苦労」
と自虐していたので、苦手であることが
よくわかります。

交際中は笑って済ませられますが、
結婚して一緒に住むとなると、
話が違ってきます。

私は料理を作ることが苦手なので、
どうしても得意な人を求めていました。

そこで、カウンセラーの山田さんに
宏美さんとの真剣交際に
躊躇していることを伝えます。

すると山田さんから
「生理的に一緒にいるのも嫌とか
価値観が合わないといった改善の仕様が
ないのならわかるけど、料理が苦手なんて
練習すればできることじゃない。
厳しいことを言うけど、相手に完璧を
求めていたら結婚なんて一生できないよ」
と言われます。

更に追い打ちをかけるように
「婚活が長引く人ってみんな自分目線
なんだよね。相手に理想を求めるばかりで
自分では何も努力しない。共に助けあって
支えていくといった考えがないから
いつまで経っても婚活を続けている」

山田さんの言う通り自分のことしか
考えていなかったので、返す言葉がなかった。

料理が苦手であれば、自分も料理を覚えて
一緒になって作ればいいだけの話。

簡単なことを難しく考えすぎていた。

宏美さんとの交際を終了すれば
また振り出しに戻るかたちとなります。

交際を申し込んでお見合いし、
デートを重ねる。

妥協することができないと、自分で結婚を
諦めない限りずっとこの繰り返しです。

出口の見えない迷宮を永遠に彷徨い続ける
ようなものです。

これまで結婚というゴールを目指して、
時間とお金を投資してきました。

今よりも更に時間とお金を婚活に
費やすことを考えるとゾッとした。

山田さんに悩みを打ち明けたことで
気持ちも整理がつき、宏美さんとの
真剣交際に進むことになります。

           (つづく)


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