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世界で最も過酷な砂漠250㎞マラソン⑰これこそが人生の教訓だ

あらすじ

ペルーのイカ砂漠という場所でイカとサバ食う!!というギャグの為だけに
世界一過酷な砂漠250㎞マラソンに挑戦中のラッキータウン!!第二チェックポイントまで残り4㎞、1時間程になった頃ケンシロウの水は空になっていた。パープルもいない状況で、果たしてケンシロウはこの大ピンチを乗り越える事が出来るのか!?

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本編

水が・・・ない・・・・

これはヤバいな。

正直激ヤバだ・・・

だが、冷静になれ・・・

1.5ℓは水を飲んだんだ。

さっきは10km強ある道のりをノンウォーターで歩けたわけだから水分的には問題ないはず。

(パープル水500ml有り)

時刻は12時、もちろん気温はこれからどんどん上がり40度を超える・・・

汗は、体感としてはそれ程かいていないような!?

事前に第1チェックポイントを出る時に水を浴びたのが効いたな。

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つまり一番の問題は、

歩くたびに足が砂に取られる事!!

これが、一番辛い・・・

一歩踏む度にズズっと足が沈み、一歩進める度に足に余計に力が入る。

なにか、対策はないものか!?

砂対策を考えながら歩く事10分

う~ん、何も思いつかない。

そもそもなんで足が砂にとられるんだ!?

う~ん、あ、砂が柔らかいからか。

じゃあどうやったら、砂は固くなるんだ!?

う~ん、あ、

俺の頭に、ロードローラーが浮かんだ!!

もしかしたら!!

俺はさっそく頭の中の秘策を実際にやってみた。

すると・・・

これだあああああああああああああああ!!!!!!

足が砂に取られなくなった。

その方法とは、人の足跡を踏む。

とっても単純な事に思えるが、これは俺の中で大発見だった!!

つまり、柔らかい砂を先に走った人達がいてそこは単純に踏み固められているわけだ!!

だったらその足跡の通りに歩いていけば、

固くなった地面の上を歩けるはず。

これは本当に人生の教訓のようだった。

どんなに困難な道も、先人達が残してくれた知恵を学べば立ち向かう事ができる。

そんな事を思いながら歩く事20分

足跡がなくなっている・・・

!?

え!?

なんで!?

どうやら、歩くスピードが遅すぎるらしく他の選手たちの足跡は風に消えているようだった。

これは・・・ヤバい!!

俺は必死に下を向いて足跡を探した。

先人達の、先人達の知恵が!!

くそおおおおおおおおおおおおおおお!!

と思い、ぱっと頭を上げると

目の前には大自然が広がっていた。

俺はこんなに、素敵な世界を歩いていたんだ・・・

全く気付いていなかった。

そして、

あれ?足跡じゃね!?

なんと足跡も少し離れた所にあった。

やはりこれも人生の教訓だった。

一つの事に集中し過ぎて周りが見えなくなる。視野が狭くなる。だけど、周りを見渡してみると

いくらでも素敵な世界は広がっていて仲間がいて必ずどこかに希望はある!!

こんな世界で最も過酷な状況で見つかったんだ!!これは人生の真理だ!!

そして、第2チェックポイントが見えた。

俺は、涙が止められなかった。

なんだよ、やっぱり水分あるやん?笑

第二チェックポイントに着き水をもらい、その場に座りこんだ。

パープルは来るだろうか?


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