木村圭一

鹿児島県鹿屋市で医者をしています。オタクな救急医です。

木村圭一

鹿児島県鹿屋市で医者をしています。オタクな救急医です。

    最近の記事

    あなたの救急医度チェック

    とりあえず以下に当てはまるなら○、違うなら×をつけていただき、○の数を数えてみてください。解説は後で。 山Pじゃないと言われた 劇場版TOKYO MERは必ず見たい スクラブは松嶋菜々子(小島先生)と同じ色だ 救命病棟24時って何?と言われた ドラマで心肺蘇生のシーンがあると、圧迫の質をチェック 救急医なんてどうせ○○だと言われると燃える 救急車要請が続くとなぜか燃える 急変です!と言われると勝手に体が動く ICLSディレクターだ ACLSインストラクタートレーナーだ 統括

      • 頚椎カラーやバックボードは必要か?

        実は私、出張中に 誤って転倒してしまい、中心性脊髄損傷で約2週間入院していました。受傷時は一時的に完全四肢麻痺になり、夜だったので、このままここで死ぬのかなあ?と思いましたが、通りかかった方が救急要請してくださったので命拾いしました。まだ手のしびれが少し残っていますが、こうやって両手でキーボードを叩くことが出来ます(キーボードの柔らかいMacなので、Winである電子カルテのキーボードが使えるか不安がありますが)。 第7頸椎の極突起も折れていました。救急隊の方には感謝してるの

        • カルシウムをアルブミンで補正するのはやめましょう

          上記のブログと同じ内容です。 恥ずかしながら、アルブミンでカルシウム値を補正してもあまり意味がないことを知りませんでした。確かに血液ガスでカルシウムが測定できるので、そちらを使ったほうがいいと思います。これからは、特に救急外来では、血清カルシウムを測定するのをやめようと思います。

          • iPhoneでmineoとpovoの併用

            私はメイン回線でmineo(現在はdocomoのプラン)を使っています。多くの人と同じように楽天が無料でなくなったのでpovoを使ってみました。ネットでたまたま検索したら、この組み合わせが最高だと書かれているのがありました。私はたまたまだったのですが、ラッキーだったのでしょうか。 で、povoはiPadで使っていたのですが、iPadをWiFiのないところでバリバリ使うことはないので、iPhoneに入れてみようと思いました。デュアル回線というのをやってみたかったのもあります。

            アセチルシステイン内服液は0.8mL/kg初回投与しましょう

            先に結論を書きます。アセチルシステイン内服液17.6%を投与する場合、初回 0.8mL/kg(体重50kgならほぼ40mL、つまり2本) その後 0.4mL/kg(体重50kgなら20mL、つまり1本)投与しましょう。先日アセトアミノフェンをたくさん飲んだ患者さんが来られました。アセトアミノフェンは分解されて肝臓を壊すことがあるので、Nアセチルシステインと言う薬を投与して治療します。 その薬は17.6%の飲み薬として売られています。世界には注射薬もあるらしいですが、日本では

            吸入酸素濃度の予測

            こちらのブログに同じ事を書いています。良かったらご覧ください。 先日病室で酸素を5L/分単純マスクで投与されている人がいたので、研修医の先生に聞いてみました。酸素濃度はどのぐらいですか?と。 すると、えっと、、、、、、、40%位ですと言うので、どう言う計算か聞いたら、8×5=40と聞いたことがない計算式を言われたのでびっくり。 通常は20+4×酸素流量(経鼻カニューラでも同じ)と思っていたので。こちらの計算でも5Lの場合には同じですが。 根拠を聞いてみたら、国家試験の

            超音波検査士の書類サインとお礼

            超音波検査士という資格があります。持っていると男性は女性に、女性は男性にもてるという資格です、、、、、、知らんけど。 もちろん、それは冗談ですが、日本超音波医学会が、この人はちゃんと超音波検査が出来ますよと言う認定をする資格です。臨床検査技師さんや診療放射線技師さんが受けることが多いようですが、看護師さんと准看護師さんも受験資格があります。 超音波検査はCTやMRIとは違って、ベッドサイドで行え、臓器の動きなども分かりますし、処置のガイドとしても使えます。 理想的な検査

            脈あり心室頻拍に除細動をしてもいいのか?

            講習会に参加すると、色々な気づきがあって勉強になります。 先日とある県でICLSコース(日本救急医学会認定の二次救命処置の講習会)のディレクターをさせていただきました。ブースインストラクターの方から、受講生の方にタイトルの質問をされたとのことでした。 「同期電気ショックをした直後にパルスチェックをする(心停止になったかもしれないので)のですが、その際脈が触れなければ非同期の電気ショック(除細動)をすると思いますが、もし本当は脈が触れる状態だったら(自分の脈の触れ方が悪かった

            迷ったら胸骨圧迫、AED装着を

            以下のニュース素晴らしいです。JR西日本もこの看護学生さんを表彰したとのこと。良い看護師さんになって欲しいです。 もちろんですが、心肺蘇生をすることは当たり前であり、こんなことがニュースになるなんておかしいという意見もごもっともです。が、現時点では心肺蘇生を一般市民の方がされたことは賞賛に値することです。なにしろ、一般市民の方が心肺蘇生をすると生存率が非常に高く、特に心室細動の場合には社会復帰率が50%近いです。 記事には、患者さんは脈が弱かったと書かれており、弱くても脈

            2回目のアミオダロンは4〜5分後に投与しましょう、、、、、、知らんけど。

            心肺蘇生の講習会でよく出る質問の一つが、2回目のアミオダロンはいつ投与するのでしょうか?と言うのがあります。古いですけど、今でしょ!と言えたら良いのですが、違うようです。 血管収縮薬を投与しても心室細動や無脈性心室頻拍(VF/pVT)が続いている場合、アミオダロンを300mg投与し、その後も心室細動や無脈性心室頻拍が続いていれば、2回目は150mgを投与、3回目の投与はない等と書かれているのですが、その投与間隔についての記載がなかなか見つかりません。 「アミオダロンを2回

            医者もセールスマンです

            救急外来では、医師と患者さんが初対面のため、なかなか患者さんがこちらの言うことに同意してくださらないことがあります。しかし、命に関わることがあるので、どうしても患者さんに同意してもらわないといけない場合もあります。そんな際の心構えの話です。 先日、中年男性が救急車で来院され、研修医の先生と診療しました。私は、その患者さんに入院してもらった方が良いと思ったのですが、研修医の先生が、「患者さんが帰りたいと言っているので、今日は帰宅として、後日の専門科受診で良いでしょうか?」と言

            リズムチェック前に除細動器を充電しておくべきか?

            心肺蘇生のお話です。 二次救命処置において、胸骨圧迫を出来るだけ中断しないようにすることはとても大切と言われています。胸骨圧迫を30回行ったとすると、1回目の圧迫と30回目の圧迫では血流を生み出す効果が全然違います。たらいに入れたお水をぐるぐる回して水がどのぐらい動くかを考えると良いとある人が言われていました。 以下の論文(Ewy GA: Circulation 2005;111:2134-2142)のFigure3をご覧ください。 二次救命処置中は頻繁に様々な形で胸骨圧

            p型アミラーゼの測定は必要か??

            アミラーゼは血液検査の一つで、多くの診療において行われる事が多いです。特に救急外来では急性膵炎の診断に用いられることが多いです。急性膵炎診療ガイドラインには、血中リパーゼの測定を推奨していますが、私の勤める病院では、リパーゼは外注検査で、結果が直ぐ出ませんのでアミラーゼを検査しています。 そして、アミラーゼは色々な臓器で作られており、アミラーゼが上昇しても膵炎とは限りません。例えば以下の旧版ガイドラインのP.63、2021年度版はP.34にアミラーゼが高くなる病態が、33も

            保険適用か、保険適応か?

            今まで気にしたことがありませんでしたが、ある事を調べていて、「凍傷には高気圧酸素療法が保険適用になっている」とありました。あれ?保険適応ではなかったの??? と調べてみたら、ドンピシャな論文がありました。是非お読みください。 適応は、なれるとか同調するとか、そう言う言葉に置き換えられます。適用は規則に当てはめるような意味だそうです。保険は厳密には規則に当てはめることになるので保険適応が正しいようですが、厚生労働省の文書でもごっしゃになっているそうで、それならそれで良いかな

            ヘビーメタルは人類を救う?(クリスマス特集より)

            今日もクリスマス特集です。 「Heavy metal toxicity and mortality」というタイトルを見て、あれ?なんでこんなまじめなのがクリスマス特集??と思いましたが、「重金属中毒と死亡率」ではなく、こちらでした。 さて、この論文はフィンランドから出ています。知りませんでしたが、フィンランドはヘビーメタルの聖地なんだそうです。こちらのデータベースから出身地を書いていないバンドは除いて、フィンランドのバンドを調べ、人口に対するバンドの数によって色々な違いが

            クリスマスは危険が一杯?(クリスマス特集より)

            今日もクリスマス特集です。何じゃそれ?と言う方は昨日の記事をご覧ください。 今日のは英語がちんぷんかんぷんなのですが、イラストだけみても良いと思います。クリスマスの楽しそうな風景の中に危険なものが一杯あります。気をつけましょう。 もちろん、冗談の論文ですので、通常のクリスマスを送れば、これらのものに囲まれていても全く心配ありませんよ! たとえば「mistletoe」は宿り木ですが、その説明には「All parts of Viscum album are poisonou