長編小説[第14話] ネクスト リビング プロダクツ ジャパン
2つの正義
導家のリビングのソファーには、私と渚さんが並んで座っていた。中央のローテーブルを挟んで、導さんが向かい合うようにして座っている。
「この動画を撮影してSNSに投稿したのは、君たち2人で間違いないかい?」
先日投稿したネクプロの暴露動画のサムネイル画像をタブレットに表示して見せながら、導さんは、私達、星光と渚さんに詰め寄った。
「間違いありませんが、何か?」
キッパリとした口調で渚さんが返答する。途端に辺りはピリついた空気に包まれた。
「この動画では、僕たち