訪問看護師 介護初任者研修の認知症講師になる 〜1時間で1個?〜
執筆者:松永あさこ
有度の里では、初任者研修を開講しており、訪問看護ステーション有度の里からも所長、鈴木、私の3人が講師として参加しています。
私は認知症を担当して数年が経ちます。
・認知症全般
・テキストで100ページ分位
・授業時間は6時間
・専門用語は使わないように
との指示を受け、講義に向けて準備を始めました。
テキストや図書館で借りた本を読んだり、ちょうどやっていた放送大学の認知症講義を聞いたり、とにかく色んな資料を読みました。
人前で話すことが苦手な私は、人前に立つだけでも緊張で頭が真っ白に。
伝えたいことを忘れずに伝えられるように、話す内容一字一句全部を記入した台本を準備。
そして本番。
大事なことをいっぱいつめこんだ台本のおかげで、伝えたいことは話せたけど、たぶん記憶に残らない。
受講生も私も必死だけど、この授業、お互いにつまらない。
それはそうですよね。
6時間分の内容を全部聞くのも酷だし、全部覚えていられる人なんていない(笑)
この講義内容じゃ申し訳ない。
そう反省して、認知症ではなく、講義の進め方を学ぶことに。
・人は1時間の講義で1個記憶に残ればいい方。
・興味をもってもらえば自分で調べるようになるので、テキストの内容を全部伝える必要はない。
・体験談、失敗談を話す。
・落とし所を決めておく。
これを聞いて
・認知症は脳の病気である
・認知症の方の世界の住人になって考える
・笑顔が出たらそれが正解
の3つにポイントをしぼって講義。
また、薬局や保健センター等に置かれている無料の冊子がとても簡潔でわかりやすかったため、これも参考に。
あれもこれもと欲ばって詰めこんだ講義よりはすっきりした感じ。
講義後のアンケートでは、好意的な意見が増えてきましたが、毎回必ず「看護師視点の認知症講義が面白かった」という意見を頂きます。
自分ではどこがどう看護師視点なのかわかりませんが、もし興味があれば受講してみませんか?
有度の里一同お待ちしてます♪
研修を受けた職員の活躍はブログでも紹介させていただいてますので、良ければ覗いてみてください🎵
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