「ボールの音がうるさい」という理由だけでボール遊び禁止看板が立ってしまう現状を変える為にできそうなこと
↑この記事をSNSで投稿したところ、下記のようなコメントをいただきました。
一つ目は日本の話で、二つ目はアメリカの話です。
前提として、日本とアメリカは土地の大きさも、公園の面積も違うので比較するのはナンセンスだと言われることがあるのですが、それを差し引いても、日本は過剰だと感じますし、もう少しやれることはあるような気がします。
なぜ、ボール遊びが禁止になるのか
ボール遊び禁止になってしまう理由は「ボールの音がうるさい」「ボールが飛んできて危ないし迷惑」という一部の大人の苦情・クレームが原因だそうです。
参考:“公園の専門家”に聞く『ボール遊び禁止看板』はなぜ立つのか
大人が「迷惑だからどうにかしろ」というクレームで、簡単に「禁止」看板が立ってしまう。これが至る所で起きた結果、ボール遊びができる公園が少なくなってきたのだと。
公園を管理する側もクレーマーの相手をするのが面倒だし、しつこいから「禁止」にしておけばクレームがなくなるからということなのですが、問題なのは対話の機会が設けられていないということだと思います。
一部のクレーマーのために多くの子どもの遊ぶ機会が失われている
苦情をいう側が尊重されて、公園でボール遊びをしていた子どもたち、遊ばせていた親を含めた大人たちとのコミュニケーションの機会が設けられず、一方的に禁止看板が立てられてしまうというプロセスに問題があるのではないでしょうか。もし、そうではなく対話の結果「禁止」になっているというのであれば仕方がないと思うんです。公園によっては、ボール遊びに適していないところもあると思うからです。
しかし、多くの場合そうなっておらず一方的に禁止になっているようです。
大人が寛容にならなければと、思うわけですが、不寛容な一部のクレーマー起因の不十分なプロセスによって、子どもたちのボール遊びが失われているのだとすると、公園管理側とのコミュニケーションで取り戻せる可能性はあると思います。
公園の「ボール遊び禁止」はリ・デザインできる
公園とは、”公衆が憩いまたは遊びを楽しむために公開された場所”とWikipediaにありますが、本来遊びを楽しむために公開されているので、安易に禁止する前にやるべきことがあると思います。
例えば、ボール遊びを禁止する時間を制限する、ボール遊びができるスペースを限定する、こんなボール遊びなら許容、など「禁止」の前に検討できることはいくらでもあると思います。
NHKが興味深い取材をされているので紹介させてください👇
この取材記事の中での都市計画の専門家のコメントがとても興味深い。
人間関係が希薄になっているが故に、直接コミュニケーションをとるハードルが高いと、関係性がないが故にコミュニケーションで問題が起こりやすいというのはとても理解できます。
知らない人に怒られたら誰だって良い気持ちはしません。伝え方を間違えたら揉めてしまうことは目に見えているので、役所にクレーム→看板設置という流れなのですが、ここで足立区のとても素敵な取り組みが紹介されていました。
各自治体公園管理者は参考にできるのではないでしょうか。
私も看板のデザイン案などは考えてみたいと思っています。
(ご協力いただけるデザイナーさんなどいましたらお声がけください)
公園をもう少し有効に使うことができたら、子どもたちにとっても、大人たちにとってもいいことだと思うんです。そしてそれは実現できるような気がしています。
公園で生まれる交流がもっと楽しめたらいいなと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?