見出し画像

脳科学的に見た正しいゴール設定の方法

前回の記事では、あなたは過去の世界を生きているということを書きました

僕たちの無意識の行動や選択というのは情動記憶によって決められています
つまり、過去の情動記憶を変えていかないかぎり、過去の延長線上の人生しか送ることができないということになります

情動記憶を変えていく方法として、未来への働きかけをするのが1番良い方法だと説明しましたが、そもそも働きかける未来がないと意味がないので未来への働きかけをする前に正しいゴールを設定をしましょうと話をしました

↓↓前回の記事はこちらから↓↓

今回は、前回の続きで正しいゴール設定とは何なのかについて書いていきます

正しいゴールを設定する上でポイントは3つあります

その3つのポイントとは・・・
①現状の外側にゴールを設定する
②want toでゴールを設定する
③ゴールは他人に言わない
となります

これだけではわかりづらいと思うで各ポイントごとに説明します

①現状の外側にゴールを設定する
前回の記事でも書きましたが、巷では「自分が達成できそうな目標を設定しよう」「今の自分より少し上のレベルの目標を設定しよう」などと言われてますが、実はこのゴール設定の仕方は間違いです

なぜなら、自分が達成できそうなことだったり、今の自分より少し上のレベルというのは現状の自分でも頑張れば達成できるということになります
もし、そのようなゴールを設定してしまうと現状の自分を肯定してしまうので、現状から抜け出すことが出来なくなります

では、どのようにゴールを設定するのか・・・
それは、現状の外側、つまり今の自分では到底達成できそうにないレベルのゴールを設定することです
現状の自分を変えなければ達成できないというゴールを設定しましょう

例えば、あなたが自動車工場で働いていたとして“今の自動車工場の工場長になる“というゴールを掲げたとしましょう
工場長というのは、年功序列の会社の中で年数を重ねていけば確率的な問題でいずれなれるものなので現状の自分を変える必要がありません
このようなゴールの設定はNGです

では、同じく自動車工場で働いていたとして“隣の自動車工場の工場長になる”というゴールを掲げたとしましょう
この場合ゴールを達成するためには、今の会社を辞める必要があったり、より多くのスキルを身につけて隣の会社からヘッドハンティングされるなど現状の自分を変える必要があります
このようなゴールの設定はOKです

多くの人が、現状の外側にゴールを設定しようとすると「自分には無理そうだな」と尻込みしちゃいますが、尻込みしなくて全然大丈夫です
ゴールを達成する方法が分からないのは当たり前のことなので、自分がなりたい姿など惜しみなくゴールとして設定しましょう

ゴールを設定して未来へ働きかけることで初めて達成方法が見えてくるのです

②want toでゴールを設定する
人間のモチベーションには2種類のモチベーションがあります
それは、建設的モチベーションと強制的モチベーションです

建設的モチベーションとは、外部から与えられるものではなくて自発的に起こるモチベーションのことです
つまり、自分自身が“want to(○○したい)“という思いによって生まれます

逆に、強制的モチベーションとは、恐怖によってもたらされるモチベーションのことです
外部からの働きかけによって“have to(○○しなければならない)“という思いによって生まれます

ゴール設定は必ずwant to(建設的モチベーション)で設定しなければいけません
have to(強制的モチベーション)で設定してしまうと人間はパフォーマンスを発揮できなくなります

例えば、上司から「明日までにこの書類仕上げてきて」と指示を受けた時、本人としては「仕方ないから、書類を仕上げなくては」と思う訳です
潜在意識には「やりたくない」という気持ちがありますから、その本心を実現するために急に仕事の効率が落ちたりだとか急に家に帰らなければいけない状況を作ったりとやらない理由探しを始めてしまいます

また、have toでゴールを設定した場合、ゴールに対して責任を持てなくなります
どういうことかというと、自分ではなく他人によって決められたゴールなので少しでも達成が難しそうだなと感じた場合、「〇〇さんが決めたゴールだし達成しなくてもいいや」ゴールを達成できない責任を他人になすりつけることができるからです

逆に、want toでゴールを設定した場合ですと、それは自分がしたいと思って決めたゴールなので、ゴールの達成が難しそうな場合でも責任をなすりつける対象が自分しかいません
自分が責任をとるとなることで初めて自分自身の選択に対して責任を持てるようになり、本気でゴールの達成をするようになるのです

そもそも、ゴールの達成方法がわかったところで、have toだった場合は行動に移そうとしないですよね
want toで設定するからこそ達成方法がわかった時に行動することができ、ゴール達成ができるようになるのです

また、ゴールというのは自分がwant toじゃないなと感じたら変えてしまっても大丈夫です
朝令暮改という四字熟語があるように人間の考えというのは、次の日には変わっていたりします
そうなってくると、want toやhave toなことも日々変わってくるものです
なので、ゴールは違うなと思ったらどんどん変えて常にwant toのゴールを設定していきましょう

③ゴールは他人に言わない
ゴールは絶対他人に言ってはいけません
なぜかと言いますと、他人に言った瞬間から「〇〇さんに言ったからにはやらなければ」とwant toだったものがhave toに変わってしまうからです

他にも、他人にゴールを言ってしまうと、自分のゴールを変えづらくなってしまいます
そうなってくるとhave toのゴールに縛られて、自分のパフォーマンスを発揮できなくなるので非常にまずいです

また、ゴールは他人に言った瞬間から強大な敵を作ってしまう可能性があります

強大な敵とは、ドリームキラーと呼ばれる人たちです

ドリームキラーとは、その名の通り、あなたのゴール達成を阻止しようとしてきます
そして、非常に厄介なのは、あなたにとって身近な人ほどドリームキラーになりやすいということです

例えば、学校の先生が進路指導を行う時に、その学生の成績表をもとに、「君にはこの大学がふさわしい」とアドバイスします
それは、あくまで今日までの試験の点数に基づくアドバイスなだけであって、そこには明日からの成績は含まれていません
学校の先生とは、その学生の現状を徹底的に分析し、今の能力で達成できるゴールを設定するのを目的としているからです

他にもあなたにとって身近な人たちというのは、現在までのあなたの能力を客観的に見ているので、あなたの能力からかけ離れたゴールを聞いた時、あなたの為を思って「やめた方がいいよ」と言ってきます

このように、ドリームキラーという人たちの意見に従ってしまうと、先ほど説明したゴール設定のポイントの①と②に反することになります

①で言ったように現状にあったゴール設定がされるため、あなたは現状の自分を肯定することになり、いつまで経っても過去の延長線上で生きることになります

また、②で言ったように他人からゴール設定がされるため、それはhave to(強制的モチベーション)になってしまい、やらなくてもいい理由探しをして、自分の人生に責任を持つことなく「〇〇さんが言ったから」といつまで経っても他人に責任を押し付けることになります

以上のことを避けるためにもゴールは他人に言わないようにしましょう

いかがだったでしょうか?
以上3つがゴールを設定するときのポイントです

ゴール達成するにはゴールの設定というのが1番重要になってきます
ゴール設定が全てと言っても過言ではありません

今回は、軽くポイントでまとめてみましたがまだまだ説明し足りないくらいです
もし、もっと詳しく聞きたいという方だったり、まだゴールの設定ができないという方がいればコメントで連絡してもらえたら個別で対応しますね

ということで、今回は以上です

次回は、RASというフィルターを外すための未来への働きかけをする方法に関して書いていきます

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?