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ストレスと健康の関係性について

こんにちは。パーソナルトレーナー助政桂多です。

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現代の日本はストレス社会であり、仕事や人間関係などで常に多くのストレスが掛かり続け、うつ病や様々な体調の変化に繋がります。

今回はそんなストレスの仕組みや解消方法について、詳しくお話していきます。

ぜひ、最後までお付き合い下さい。一人でも多くの方にこの記事がお役に立つことを願っております。

それでは早速参りましょう。

1、ストレスとは何か?

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仕事や人間関係でストレスが溜まる、ストレス発散したい、など様々な場面でストレスと言う言葉を耳にします。

医学用語でストレスとは「外部からの刺激によって引き起こされる生体内の変化した状態」つまり何らかの不快な刺激を受けた状態といえます。

例えば、寒さや暑さ、外傷、出血、精神的恐怖や不安、などもストレスということができます。

さらにこの不快の刺激を「ストレッサー」と呼び、その刺激によって生体内に生じる心や体の歪みの状態「ストレス状態」と呼んでいます。

このような様々なストレッサーから体を守ろうと働く生体機能のことをホメオスタシス(生体恒常性)と呼びます。

例えば食事を減らしカロリーを落とした食事を続けると、体はエコモードになり餓死を免れようと、少ない栄養で生命を維持しようと消費カロリーも下がり、痩せにくい体になります。

いわゆる体重減少が停滞した状態になることです。その他、暑い日には汗をかき体温を下げたり、寒い日には体を震わせ体温を上昇させたりする働きも、ホメオスタシスによるものです。
また、ストレッサーは5つに細かく分類できます。

1,社会的ストレッサー
人間関係のトラブル、仕事が多忙、いじめ、パワハラ、セクハラ、失恋、失敗、離婚、結婚などです。
2,物理的ストレッサー
暑い、寒い、騒音、振動などによる刺激です。
3,化学的ストレッサー
有害物質、タバコの煙、薬品などによる刺激です。
4,生物的ストレッサー
細菌、ウイルス、カビ、花粉などです。
5,身体的ストレッサー
疲労、不眠、怪我、病気、肩こりなどです。その他ライフステージの変化(結婚、転勤、家族の死別)や環境の変化(食生活やライフサイクルの変化)なども代表的なものです。

このように私たちは実に様々なストレスにさらされています。

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何を持ってストレスと感じるかは、個人によって変わります。それまで生きてきた中で培われてきた価値観や知識量、経験値、文化、感性は人それぞれ異なるためです。

また、ストレスには、楽しいストレスもあります。たとえば旅行の前の日や、結婚式など、ワクワクするようなことであっても、心身に負荷がかかっていることに違いはありません。

どんなことにストレスを感じやすい性格なのか、どのストレッサーに対して自分は弱いのか、自分自身を理解することが大切です。

時には自分自身で解決できない問題も起きることもあります。そんな時は、迷わず身近な家族や相談できる友人や同僚上司などにまずは話してみましょう。

とにかく吐き出す事が大切です。身近に相談相手がいない場合は厚生労働省のホームページに、電話相談窓口が24時間体制でありますので、そちらを活用しましょう。

2、ストレスが引き金になる体調不良とは

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ストレッサーが有害である時、私達の体には様々な体調の不調が現れます。

まず初めに共通して起こる現象が、不安や怒り、恐怖、焦りなどの「情動変化」です。

瞬間的に引き起こされる本能的な感情の変化のことです。

その次に内分泌系や呼吸器系、消化器系、心血管系などに影響が及び、動機や冷や汗、鳥肌などの「身体変化」が表に出てきます。

さらにお酒を飲んだり、買い物で衝動買いしたり、仕事上でミスが多くなる、事故を起こす、落ち着きのない行動に出るなど、「行動変化」が現れます。

これらの変化は多くの人で、その環境になれるに従って徐々に現れなくなり、変化前の状態を維持できるようになります。

しかし、変化に対応しきれずに、ストレス関連の疾患に発展する人もまた、少なくありません。代表的なもので言えば「うつ病」が上げられます。

ストレスは生きていく上で切り離せませんし、ゼロにすることも良くありません。

大きな疾患やうつなどの精神状態の悪化になる前に、自身にあったストレス発散方法を見つけましょう。

3、ストレス発散方法について

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ストレッサーを外部から受けると、脳内にある視床下部から内分泌系ホルモンが分泌されます。

それによって刺激された「脳下垂体」からは副腎皮質ホルモンとして知られる、「コルチゾール」という通称ストレスホルモンが分泌されます。

通常このコルチゾールは身体活動や免疫機能を活性化させ、体を短期的なストレス状態に上手く適応させ、体を守る大切な役割があります。

ただし、継続的なストレス状態が続き、過剰に分泌されてしますと、体に弊害が起きてしまう、有害なホルモンへと表情を変えてしまいます。

例えば、脳の海馬を委縮させることが分かっています。また、不眠症やうつ病などのメンタル不全や、生活習慣病などのストレス関連疾患にまで発展しかねません。

さらには脂肪分解の抑制や筋肉でタンパク質の代謝を促す、分かりやすく言うと筋肉の分解を促してしまいます。

つまり、ストレスを慢性的に溜め込まない事が重要です。ストレス発散方法は人それぞれ違うと思います。

例えば、旅行に行く、友達と買い物に行く、カラオケやボーリングをするなど、まだまだ色々ありますよね。

そこで私がおすすめしたい共通のストレス発散方法をお教え致します。
それは適度な運動やトレーニングです。

実は適度な運動やトレーニングコルチゾールの分泌バランスを整える事ができます。

日常的にトレーニングやジョギングなどをしている人は、ストレスに直面したとき、運動の習慣がない人よりもコルチゾール分泌が少ないという検証結果も出ています。

トレーニングや運動も、心身に負荷をかけるという意味ではストレスと一緒です。

また筋肉を使った運動は、酸素やエネルギーを必要とし、コルチゾール分泌が進んで鼓動が早くなり、血圧も上昇します。

これを繰り返すことで、身体は適度なストレスと、運動終了による分泌コントロールに慣れていきます。

そして実際に仕事や人間関係でストレスがかかったときも、コルチゾールを適切に分泌することができ、身体のバランスが維持されるという仕組みになっているのです。

適度な運動がいかに大切かご理解頂けたのではないでしょうか。

運動を習慣化してストレスを上手に発散やコントロールして、健康に過ごしていきたいものですね。

4、まとめ

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いかがでしたでしょうか?

今回は「ストレスと健康の関係性について」についてお話しをしました。

最後に面白い調査結果がありますので、それをお話して終わりたいと思います。

ストレスを貯めやすいと言われているのは、男性と女性どちらが多いと思いますか。考えてみてくださいね。分かりましたでしょうか。

はい、正解は女性です。

理由は一般的に女性の方が細かいことに気配りができる性質があることも関係しています。

その他にも、結婚や出産、仕事や転職など、様々な人生を左右する決断を迫られる場面が男性よりも多い事が挙げられます。

また、年代で言えば30~50代までが最も多く結婚や出産、育児に関わる時期に最もストレスが多くかかる事が分かります。

現代社会では女性の社会進出も進み、女性だけが育児をする時代は終わりました。

それでもまだまだ女性に負担が大きく掛かっているのも事実ではあります。

夫婦だけの話ではありませんが、自分だけが良ければいいという考えは辞めて、お互い支え合う世の中にしていきたいものですね。

今回も最後まで読んで頂き、誠にありがとうございます。
Instagramも頑張っていますので、ぜひ御覧ください。

TRAINER'S GYM(トレーナーズジム) 曙橋店
オーナー兼トレーナーをしています。ホームページはこちら。

パーソナルトレーナー
助政桂多


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