小林 圭太/ANCHORS初代代表

※一時的に休止中※◆愛知・蒲郡市出身、93年生まれ、明治大17年卒、明治男子チアANC…

小林 圭太/ANCHORS初代代表

※一時的に休止中※◆愛知・蒲郡市出身、93年生まれ、明治大17年卒、明治男子チアANCHORS創設 初代代表◆今も後輩たちが活躍する男子チアANCHORSのこれまでの実話を男子チア物語と題して記していこうと思います◆連絡先 ex4stussy@gmail.com◆

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  • 男子チア物語

    僕の創設した明治男子チアANCHORSでの僕の全てを物語風に描いていこうと思います。過去の記憶と創設時から僕がつけていたチア日記をもとに、基本ノンフィクションで書きます。関わってくださった方々への感謝の思いが届くように発信したい。自分が男子チアで背中を押され人生が変わったように、読んでくれた人に何か感じ取ってもらえたら嬉しいです。Twitter/Instagram @keita_anchors

最近の記事

道のりは険しい?弱点発見〜男子チア物語第28話〜

2013年11月上旬。 学園祭シーズンが終わり、キャンパスにはどこか寂しさを感じていた。 小学生の頃からいつもそうだった。 イベントが終わった後の虚無感、物寂しさ。 ある意味、青春というのだろうか。 俺はいつものように大学で授業を受けていたが、頭の中は次の日曜日のことでいっぱいだった。 「今度、もし良かったら、あなたたちブルーライオンズに来たら?とりあえず、次の日曜に体験練習会があるから、そこに来てくれたら、いろいろ技を教えてあげられるわよ」 社会人男女チアリー

    • 1年後、ここに立つ!ケイタの決意!〜男子チア物語第27話〜

      2013年11月1日。 俺は、1人で明治大学和泉キャンパスにいた。 授業は今日から3日間休みだった。 今日から3日間は学園祭だからだ。 「第129回明大祭 あふれるジブンイロ」と書かれた看板が至る所にあり、様々なサークルが出店を開いたり、いくつかのステージではダンスサークルなどがパフォーマンスを披露していた。 会場は多くの人であふれ、大いに盛り上がっていた。 俺の目的は、ただ1つ。 学園祭の雰囲気を味わいたかったわけでもなく、1年後の未来をイメージするためだった

      • 社会人女性チアリーダーとの出会い〜男子チア物語第26話〜

        2013年10月下旬。 俺とタカラは豊島体育館にいた。 目の前に広がった光景は、バク転、バク宙、ひねり技…。 俺らから見たら、全員が体操選手に見えた。 倒立すら、下手したら前転、後転すらままならない俺らが、この場にいるのは場違いだ。 そう感じて、2階の観覧席から下を見つめていた。 しばらくすると、1人の女性が俺たちを見つけ、下から声を掛けてきた。 「おーい!君たち何してるのー?やらないのー?」 俺とタカラは顔を見合わせた。 確実に、俺らに話しかけている。

        • 度肝を抜かれた衝撃アクロバット〜男子チア物語第25話〜

          2013年10月下旬。 明治大学女子チアリーディングチームJAGUARSに練習見学を終えて衝撃を受けた俺たちは、モチベーションが高まっていた。 いつものように大学の休憩時間で4人で集まっている時に、タカラが「早く練習がしたいな!」とポツリと漏らした。 チアを知ったばかりの俺以外の3人から、「練習がしたい」と前向きな言葉が出たのは初めてだった。 タカラの言葉に、俺ら3人も「そうだな!」と声をそろえた。 「そういえば!」 俺はふと、JAGUARSの練習見学の終わり際に、

        道のりは険しい?弱点発見〜男子チア物語第28話〜

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        • 男子チア物語
          25本

        記事

          これがチア!男4人で女子チアに潜入!〜男子チア物語第24話〜

          2013年10月。 新たにタカラがメンバーに加わり、ついに4人になった。 4人になればダブルベースのスタンツが組めるのだ。 (写真はダブルベースの例) トップ(上に乗る人)が1人、ベース(下で支える人)が2人、スポット(後ろで支える人)が1人。 1つの基が完成する。 早速練習に移りたいところではあったが、俺も含め誰もチアの基本、「き」の字も知らなかった。 「ん〜どうしようか」 そこでひらめいたのが、体育館でいつも練習しているあの女子学生たちの姿だった。 明治

          これがチア!男4人で女子チアに潜入!〜男子チア物語第24話〜

          パルクール?未知のワードと新たな出会い〜男子チア物語第23話〜

          2013年10月。 ショウヤが仲間となり、ANCHORSのメンバーは俺、カズキ、ショウヤの3人となった。 ショウヤもカズキと同様に同じクラスだったことから、毎日のように顔を合わせていた。 俺たちは自然と一緒にいる時間が長くなった。 一方で、まだまだこの人数では練習がスタートできないことから仲間集めは引き続き3人で行っていた。 ある日、俺が所属していた7つのサークルのうちの1つ、アナウンスサークルの活動に参加していた時のことだった。 各班に分かれて、その日の活動が行

          パルクール?未知のワードと新たな出会い〜男子チア物語第23話〜

          2人目のプレーヤー誕生...!?〜男子チア物語第22話〜

          2013年9月下旬。 後期がスタートして、1週間が経過した。 メンバーは俺とカズキの2人。 同じクラスだったこともあり、常に一緒にいた。 あの日、言ってくれたカズキの「俺はたとえ1人でもー」のセリフが頭から離れない。 俺を再び奮い立たせてくれたのは、間違いなくカズキだった。 ある日の体育の授業。 いつものように準備体操をしながら、俺はクラスの仲間たちに片っ端からPRした。 「ねえ、男子チアって見たことある?」 「そっか!ないのか。それならこの動画見て欲しい。

          2人目のプレーヤー誕生...!?〜男子チア物語第22話〜

          勧誘大苦戦!仲間の脱退、カズキの言葉〜男子チア物語21話〜

          2013年8月。 上京して初の夏が到来した。 5月にANCHORS第1回ミーティングが行われて、3ヶ月が経過した。 俺、カズキ、サヤカはおのおの仲間探しを進めていたが、メンバーは依然として3人のままだった。 中には興味を持って話を聞いてくれる人もいたが、サークルとして成立していない未知の団体に踏み込もうという決断ができない人がほとんどだった。 ただ、俺の中で大切にしてきたのは「一緒に作り上げていこう!」という気持ち。 正直、先のことなんてわからない。 ただ、俺に

          勧誘大苦戦!仲間の脱退、カズキの言葉〜男子チア物語21話〜

          3.2.1.GO!ANCHORS!初めての円陣〜男子チア物語第20話〜

          2013年5月上旬。 カズキがメンバーになって、数週間が経った。 ついに俺、サヤカ、カズキのANCHORSのライングループが出来た。 こうした些細な出来事も、俺にとってはスタートした感じがして嬉しかった。 とはいえ、まだサヤカとカズキは対面していなかった。 「今度、第1回、ANCHORSミーティングを開催しよう!3人で!」 俺がグループラインに投下した。 2人も賛同してくれ、初のミーティングが開かれることになった。 2013年5月中旬。 俺たちは新宿歌舞伎町

          3.2.1.GO!ANCHORS!初めての円陣〜男子チア物語第20話〜

          1人目のプレーヤー〜男子チア物語第19話〜

          2013年4月下旬。 ANCHORS(アンカーズ)とチーム名が決まって、数日が経過した。 これから始まるANCHORSの物語にワクワクしている俺がいた。 だが一方で、メンバー集めには依然として苦戦中。 俺とサヤカの2人だけだった。 大学生活には慣れ始め、いつもクラスメートのカズキと授業を受けては、昼休みにラーメン巡りに都内に繰り出し、再び授業を受け帰宅するという日々。 俺は東京ドームシティでカメラマンのアルバイトも始めることにした。 カズキとは毎日のように一緒に

          1人目のプレーヤー〜男子チア物語第19話〜

          チーム名はANCHORS!〜男子チア物語第18話〜

          2013年4月下旬。 俺は1人目の仲間となったマネージャーのサヤカと運命の出会いをして以来、毎日のようにやりとりをしていた。 これから作り上げていく明治男子チアチームについて、早期チーム結成に向けて、語り合っていた。 やっぱり、プレーヤーを増やさないと始まらない。 そのために、明治大学以外からもメンバーを募集してはどうかと、意見も出たがこれには賛同出来なかった。 仮に、のちに大会に出場するとなると、オールメンズの場合、早稲田の男子チアSHOCKERSも出場しているU

          チーム名はANCHORS!〜男子チア物語第18話〜

          運命は存在した〜男子チア物語第17話〜

          2013年4月下旬。 明治大に入学し、早くも約1か月が経過しようとしていた。 時期は、新歓コンパの真っ盛りだった。 男子チアの仲間になってもらうためには、まずは多くの友人を作ることが大事だと考えていた。 手当たり次第に新歓コンパに参加しては、友人作りに励んでいた。 そんなある日、学部別の新歓コンパが催されることを知った。 俺は経営学部に属していた。 同じ学部の友人は大切。履修科目の情報交換が出来るからだ。 これには多くの学生が参加する予定で、チケットが完売する

          運命は存在した〜男子チア物語第17話〜

          現役SHOCKERSの言葉〜男子チア物語第16話〜

          2013年4月。 俺は結局、大学で約7つのサークルに入り、とりあえず自分の顔を広めた。 会う人会う人と、仲良くなることを目的に積極的にコミュニケーションを取った。 自分のことを理解、信頼してもらえるようになってきた相手には、「俺は明治で男子チアを作る夢があるんだ」と打ち明けた。 その中でも、興味を示すような反応をしてくれた相手には、「もしよかったら、一緒にやらないか?メンバーになってくれ」と懇願した。 仲間たちは、俺の夢を思いっきり応援してくれたが、「自分がやるのは

          現役SHOCKERSの言葉〜男子チア物語第16話〜

          入学式...作るんだ、明治で男子チアを!〜男子チア物語第15話〜

          2013年4月。 明治で男子チアチームを作ると決めた俺は、晴れて明大生になった。 東京での生活にはいまいち慣れない。 どこに行っても人は多いし、電車が5分おきに来るって、何事!なんて思っていた。 2013年4月7日。 日本武道館で入学式が行われた。 「でっけぇなぁーすげぇー!こんなところで入学式させてもらえるのか」 新たな生活が始まるワクワク感、武道館に入れる喜びなど、明るい気持ちでいっぱいだった。 式が始まると、明治大学交響楽団がエルガー作曲の行進曲「威風堂

          入学式...作るんだ、明治で男子チアを!〜男子チア物語第15話〜

          神の声、立ち上がれケイタ!〜男子チア物語第14話〜

          2013年3月中旬。 気付いたらあれほど、毎日のように思っていた男子チアの存在は少しずつ頭の中から消えていた。 何もやる気が起きず、家でぐうたら生活を送っていた。 気持ちは乗らなかったが、とりあえず友人たちに受験の結果を報告することにした。 片っ端から友人やグループにメッセージを送った。 みんなから返ってくる返事が怖かった。 なんて思われるんだろう。 自分にあった変なプライドが邪魔していた。 だが、みんなからの返事はいい意味で俺の期待を大きく裏切っていた。

          神の声、立ち上がれケイタ!〜男子チア物語第14話〜

          最大の挫折...夢散る〜男子チア物語第13話〜

          2013年2月下旬。 約2週間の長旅を終えた俺は、自宅に久しぶりに帰ってきた。 「ただいまー!」 玄関のドアを開けた瞬間、母が待ってましたと言わんばかりの表情で出迎えてくれた。 そして、嬉しそうな表情で俺に語りかけた。 「やったじゃん。やったね」 俺はてっきり早稲田の合格通知がすでに家に届いたのかと思って、満面の笑みで返事した。 「え!?なにが?早稲田からの合格通知、もう届いてる!?」 母は首を横に振ったが、笑顔で答えた。 「学習院、立教、明治、合格してるよ

          最大の挫折...夢散る〜男子チア物語第13話〜