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発達障がいの子どもの不登校(12)

受験でごまかす

以前、中学受験・高校への進学は覚悟がいるというお話をしました。

発達障がいの子どもの不登校(7)https://note.com/keisuke_tani/n/n9ec220cb63c2


しかし、私立中学・高校に進学させるご家族はかなりいらっしゃるのです。

ここには、いくつかの問題があると思っています。

・ご家族が何となく特性があることに気がついていても、それを認めたくないこと。

・学力があり、ある一定レベルの大学に進学できれば、やっていけると思っていること。

・大学に行けばより幅広く様々な人に出会うことができるので、子どもにあう仲間もできると考えていること。

などが考えられます。

基本的には、「学力」があれば何とかなるということに「逃げ込んで」見ないようにしていると言われても仕方がありません。

そのくらい、認めたくない、見たくないことなのかもしれません。

でも、それは、結果的に、合格できたとしても進学先の私立中学・高校で対応してもらえず、辛い思いをすることになるか、さらに先送りして、大学合格後、就活でうまくいかなくて、困ってしまうかということが十分に考えられます。

特性があることで、人と少し違う部分があるために困ることもあれば、とても他の人ができないことができることもあるのです。

子ども一人ひとりの特性にあわせて、生きるための知恵、スキルをしっかりと身につけておくことが、どうしても必要です。


そのことに背を向けて、学力だけに逃げ込んで、私立中学・高校への進学は、子どもの心に深い傷を残していくことがあるのです。

特に私立中学受験は、子どもがまだ親の言うことを聞くので、受験させることで、より学力をつけさせ、難しい大学に行けば何とかなると思っていらっしゃるご家族が、やってしまうことが多く、子ども達もよくわからないまま受験することになるので、注意が必要です。

子どもの心に傷を残すことは、どうしても避けてほしいと思うのです。


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