見出し画像

【書評に出た本】2023年6月

『占領期ラジオ放送と「マイクの開放」――支配を生む声、人間を生む肉声』(太田 奈名子 著)と『地下出版のメディア史――エロ・グロ、珍書屋、教養主義』(大尾 侑子 著)第9回内川芳美記念メディア学会賞を、『データとモデルの実践ミクロ経済学――ジェンダー・プラットフォーム・自民党』(安達 貴教 著)が日本応用経済学会著作賞を受賞しました!

【第9回内川芳美記念メディア学会賞】選評など、受賞に関する記事はこちらから

↓【日本応用経済学会著作賞】受賞に関する記事はこちらから


■『占領期ラジオ放送と「マイクの開放」――支配を生む声、人間を生む肉声』

■『地下出版のメディア史――エロ・グロ、珍書屋、教養主義』

■『データとモデルの実践ミクロ経済学――ジェンダー・プラットフォーム・自民党』

そのほか、6月に書評掲載された本を紹介します。

■河野 龍太郎【著】『成長の臨界――「飽和資本主義」はどこへ向かうのか』

「別の未来」は手にできるのか?

ローマクラブの『成長の限界』から50年、世界経済は新たな局面に突入している。地球風船は永遠の繁栄が続くという幻想を極限まで膨らませ、いつ破裂してもおかしくない緊張の中を漂っている。現状はもはや維持できないのか? 新しい秩序はどう形成されるのか? 著名エコノミストが経済・金融の視点からのみならず、政治学・歴史学・心理学などの知見も交えて現況を怜悧に分析し、迫り来る次の世界を展望する、読み応え十分の一書!

▶『毎日新聞』2023年 6月1日朝刊(オピニオン面、11面)Scope「ポストコロナの経済」(木村旬氏、論説委員)で紹介されました。

↓「はじめに」を試し読みできます。

↓書籍の詳細はこちらから


■外川 昌彦【著】『岡倉天心とインド――「アジアは一つ」が生まれるまで』

オリエンタリズムに抗し、アジア独自の「美術史」を打ち立てようとした、日印共闘のドラマ――。

近代日本美術の父・岡倉天心(1863‒1913)
インド宗教改革運動の旗手・ヴィヴェーカーナンダ(1863‒1902)
日印の資料を紐解いて、その国境を越えた知的変革の軌跡を描き出す、貴重な一冊。

『朝日新聞』 2023年6月3日(16面・読書面) に書評が掲載されました。評者は、椹木野衣氏(美術評論家・多摩美術大学教授)です。本文はこちら

↓書籍の詳細はこちらから


■クラウディア・ゴールディン【著】/鹿田 昌美【訳】『なぜ男女の賃金に格差があるのか――女性の生き方の経済学』

「男女平等」の先進国アメリカでも、男女の間に残る格差。これは決して人ごとではない――
女性たちはどのように「家族」と「仕事」を選択してきたのか。
ウーマンリブ、「静かな革命」、リリー・レッドベター公平賃金法など、20世紀以降を振り返りながら、各職業のデータを経済分析し、女性の賃金の上昇を阻む原因を抉り出す。
アメリカのみならず世界の先進国の男女の「働き方」を見直すきっかけとなる一冊。

▶『福井新聞』『宮崎日日新聞』『日本海新聞』『山陽新聞』『佐賀新聞』『神奈川新聞』『岩手日報』『新潟日報』『高知新聞』『岐阜新聞』に書評が掲載されました。評者は、堀越英美氏(文筆家)です。

↓一部をnoteで試し読みできます

↓本書の詳細はこちらから


■島田真琴【著】『アート・ローの事件簿 盗品・贋作と「芸術の本質」篇/美術品取引と権利のドラマ篇』

小説より面白い 名画・美術品の裁判!
アートマーケットが盛況のいま、比例して美術品に関する裁判事件も増加している。ダ・ヴィンチ、エゴン・シーレ作品といった著名な絵画の真贋や盗品に関する事件や、アートと著作権、外国の美術館からの取り戻し、環境保全に関する事件など、アートにかかわる数々の裁判事件を紹介する。
美術品にまつわる事件の「面白さ」に加え、アート法の世界を楽しむことができる。

▶『北日本新聞』『沖縄タイムス』『山陰中央新報』『大分合同新聞』『琉球新報』『京都新聞』『神戸新聞』『中国新聞』『徳島新聞』『新潟日報』『愛媛新聞』『福井新聞』『神奈川新聞』『山陽新聞』『高知新聞』『静岡新聞』『宮崎日日新聞』に書評が掲載されました。評者は、宮下規久朗氏(神戸大学教授)です。

↓著者による紹介文はこちら

↓本書の詳細はこちらから


■伊藤 融【著】『新興大国インドの行動原理――独自リアリズム外交のゆくえ』

――戦略的自律というDNA――
日本にとって「重要だが理解できない国」インド。

中国が存在感を増すなかで、アジアの一大パワーを狙う、インド外交の見えざる行動様式をあぶりだす。

↓「はじめに」を試し読みできます

↓本書の詳細はこちらから


■山本 勲・石井 加代子・樋口 美雄【編】『コロナ禍と家計のレジリエンス格差』

何が危機対応力(レジリエンス)の差を生み出すのか
コロナ禍でも感染予防と経済活動を両立させ、ショックと社会の変容からいち早く回復した人々と、回復できずに苦しんでいる人々では、何が異なるのか? どんな世帯でダメージが大きかったのか? 日本を代表する家計パネルデータを用いて家計、働き手、消費者の行動にどのような差異が生じたのかを分析し、予測困難な時代に必要な家計行動、働き方、危機対応、政策対応とは何かを明らかにする、コロナ禍に焦点を当てた実証的研究。

『週刊エコノミスト』2023年7月4日号「Book Review」(P.62、63)に書評が掲載されました。評者は井堀利宏氏(政策研究大学院大学名誉教授)です。

↓本書の詳細はこちらから


■佐藤 元状・冨塚 亮平【編著】『『ドライブ・マイ・カー』論』

世界はなぜ『ドライブ・マイ・カー』に熱狂したのか?
アカデミー賞国際長編映画賞、カンヌ国際映画祭脚本賞、全米批評家協会賞4冠などに輝いた濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』。世界を席巻した本作について、アメリカ、日本、香港、台湾、韓国の研究者が徹底分析。

『毎日新聞』 2023年6月17日(13面・読書面/今週の本棚)に書評が掲載されました。評者は、鴻巣友季子氏(翻訳家)です。

↓「はじめに」を試し読みできます。

↓本書の詳細はこちらから

■阿部 卓也【著】『杉浦康平と写植の時代――光学技術と日本語のデザイン』

宇宙としてのブックデザイン
戦後日本のグラフィックデザインを牽引したデザイナー、杉浦康平。
彼は写植という新たな技術といかに向きあい、
日本語のデザインといかに格闘したのか。
杉浦康平が日本語のレイアウトやブックデザインに与えた決定的な影響を明らかにする。

『週刊読書人』2023年6月23日(6面)に書評が掲載されました。評者は宮地知氏(組版・DTPオペレータ・WORK STATION えむ代表)です。
『朝日新聞』 2023年6月17日(17面・読書面[著者に会いたい])にて紹介されました。

↓一部を試し読みできます。

↓本書の刊行に寄せていただいた、著者の書き下ろしエッセイをお読みいただけます。

↓本書の詳細はこちらから


■ベンジャミン・ホー【著】/庭田 よう子【訳】/佐々木 宏夫【解説】『信頼の経済学――人類の繁栄を支えるメカニズム』

人類はいかにして互いを信頼するようになったか――
人類の文明の物語は、互いにいかにして信頼するようになったかという物語である! 
人間が少人数の集まりから巨大な社会を築く根底には「信頼」のメカニズムが働いている。市場、法、貨幣から医学、科学技術、気候問題まで「信頼」なくしては存立しない。 「謝罪の経済学」というユニークな分野を開拓した気鋭の経済学者による骨太な一冊。

『毎日新聞』2023年6月24日(11面・読書面/今週の本棚)に書評が掲載されました。評者は大竹文雄氏(大阪大特任教授)です。

↓第1章の一部を試し読みできます。

↓本書の詳細はこちらから


■北條 雅一【著】『少人数学級の経済学――エビデンスに基づく教育政策へのビジョン』

因果推論に基づいた現代的分析
未来を担う子どもたちを育む学校教育。本書は経済学をベースに社会学・心理学・認知科学等からの知見を取り入れ、少人数学級がもたらす学力・非認知能力の向上、学校教員の過重労働の軽減、教員不足解消への採用方策、教員のウェルビーイング、政策のコスト・パフォーマンス分析などの論点を、エビデンスを重視して検証する。教育経済学の新地平。

『週刊東洋経済』2023年7月1日号(p.99)「ブックレビュー 話題の本」に書評が掲載されました。評者は河野龍太郎氏(BNPパリバ証券経済調査本部長)です。

↓本書の詳細はこちらから


#読書 #書評 #慶應義塾大学出版会 #新聞書評 #書評紙

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?