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地域の関わりしろ

こんにちは、長泉町文化センターの高橋です。
昨年から始まった、地域に関わる人が思いを綴るアドベントカレンダー

実は昨年、担当日に投稿できず盛大に穴を開けています。
連日続く皆さんの素晴らしい文章にプレッシャーを感じつつ、
カロリーの高い自身の仕事が重なり余裕がなくなっていました。
(苦しい言い訳ですが…改めて企画してくれたみなこさんはじめ皆さんすみませんでした)
一応書いてました…!とリンク貼っておきます。

気を取り直して今年は期日を守って投稿。
リベンジのチャンス、声をかけてくれたゾノ、本当にありがとう!


自己紹介

今、僕は三島市の隣町、長泉町文化センターの館長をしています。
「文化センターなら町の職員?」とよく聞かれますが、
指定管理者制度という公共施設を第三者が管理運営する制度があり、
僕はその管理運営する株式会社SBSプロモーションという会社の社員です。

約1年半前の2020年2月までは
同じく管理運営する三島市民文化会館で副館長をしていました。
隣町の文化センターに異動するという
ちょっと特殊なケースでいつも説明が長くなります笑

出身は県中部の焼津市カツオ・マグロなど遠洋漁業が盛んな街。
実家は兼業農家でとれたお米や野菜が当たり前にあり、
親族が魚関係ということもありカツオタチウオを普通に貰っていた、
今思えば豊かな環境でした。

大学進学を機に上京し、その後青山にあった「こどもの城」へ就職。
こどもの城が閉館となり職場がなくなることから転職し
配属先が三島になった、というのが三島に来た経緯です。

結局半生を振り返っていますが笑
上記の昨年のアドベントカレンダーでも触れているのであとは割愛。


2021年の長泉町文化センター

振り返ると2021年も引き続きコロナ禍にあり
第3~5波と難しい判断が続く状況でした。
人を多く集める施設にとって難しい日々は続きます。
夏には静岡県も初めてまん防・緊急事態宣言の対象地域となり
この期間のイベントは基本見送りに
その先予定する事業の券売にも大きな影響あり頭の痛い日々が続きました。

それでも諸々の状況を踏まえれば仕方のない決断。
難しくても、できることをできる時にやる、この繰り返し。
その結果開催できた事業は、
来場者、演者と「大変な中開催してくれて本当にありがたい」と
嬉しい言葉を頂きます。

この声のためにもできることを重ねていくことが大切だと改めて思います。

2021年は文化センターとしては
新しいことへのチャレンジよりも
昨年から延期した事業を調整しいかにソフトランディングさせるか
これに終始した1年でした。

新しいチャレンジは来年報告できるよう
種を蒔き水をかけて育てている最中です。
来年報告できるよう引き続きがんばります!

ここからは自身が顔を出す最近の面白いことを紹介。


最近の面白いこと


・あひる図書館(一箱本棚オーナー制)

それは僕の地元焼津から始まった動き。
土肥潤也くんという若者が「共助」をテーマに作った図書館。
本棚一つ一つを個人が有料で借りて好きな本を置き、
借りる側は普通の図書館と同じように無料で借りられるシステム。

最初に聞いた時は「?」と理解が追いつかなかったが、
面白い所ができたと噂が噂を呼び本棚はすぐにいっぱいに。

↓一箱本棚オーナー制図書館の詳細は土肥くんのnoteを↓


昨年には沼津にも「みんなの図書館さんかく沼津」ができ、
知ったと同時に本棚は既に埋まり残念がっていた所
「三島にもできるらしい」と話を聞いてできたのが「あひる図書館」
次こそはと話を聞いてすぐに本棚オーナーに申し込み。


40ある本棚は埋まり追加希望の声から+4増設するほどに。
狩猟、蛙、落語、仏像、星の王子様、広島カープ(?)
個性的で多種多様な本棚を見るのは面白い。
自身が大切にしているテーマが本棚に反映されるため
いやがおうにも話が弾む。
本棚オーナー同士にも交流が生まれ
あの本棚の方のお店に行ってみよう
本を介したコミュニケーションが街で広がります。
本当に魅力的な本棚が多く、
地域に住む面白い人のカタログを見ている気分になります。


この仕組みの図書館は県内外に次々と広がり
これからオープン予定を入れると25館にもなるとのこと。
図書館同士の連携も今後あるとかないとか。
この広がりは嬉しい。

目ぬき通りから一本曲がった立地を少し心配しましたが
三島のシンボル「源兵衛川」の丁度入口付近ということもあり
源兵衛川ついでに寄ってみよう、となります。
つい先日、アーツカウンシルしずおか
マイクロアートワーケーション
三島を訪れたアーティストを縁あって観光案内した際
源兵衛川の近くに面白い図書館があると連れて行くと
大変面白がって「自分の住む街にもこんな図書館が欲しい」
嬉しい言葉を貰いました。
また彼女は偶然訪れた本棚オーナーの方とも交流し
滞在中に自身が企画したWSにお誘いし顔を出して頂くなど
縁が縁を繋ぐ光景がありました。


・朝さんぽ

今、三島の朝がアツいんです。
定期的に開催される朝さんぽ。
徐々に輪が広がり直近の朝さんぽは総勢40名になるほどに。

元々コンパクトで歩ける街であり、
川の中を歩ける源兵衛川というキラーコンテンツ
歴史ある三嶋大社の参拝もセットとなり
さらに増え始めた朝食を食べれる飲食店
散歩侮るなかれな素敵なコンテンツに育っています。
当初はAM5:30という聞いたこともない集合時間に戸惑うも
参加してみるとこれがなかなか楽しい。
参加者も年代性別職業と多種多様で
普段巡り合わない方とも交流できる貴重な機会です。


・三島100人カイギ

地域で活躍する人をゲストスピーカーとして招き
一回に4〜5人でスピーチし100人まで繋げる交流会。
産×官×学が連携し多様な人が集います。
自身のフィールドでは合わない魅力的な方々との交流は
地域の解像度を上げより魅力的な街だと感じる機会になります。

一度スピーカーとしてお声がかかるも
直後にコロナ禍となり足掛け1年以上開催を見送ることに。
2021年7月にようやくゲストスピーカーとしてお話ししました。
この間に三島から長泉への異動と状況も大きく変わり
自身を振り返る貴重な機会でした。
※「ゆぅゆぅホール副館長」の誤植のままでしたが…^^;


・三島クロケット、giwa

友人のコメちゃんこと山森達也くんが進めるプロジェクト。
コワーキング、ゲストハウス、レジデンスと多様な受皿を作り
移住を段階的にサポートし、地域との関わる濃度を選べる仕組み。

知り合いのいない三島に飛び込み苦労した自身の経験を
今度はサポートする側として丁寧に練りこんだ仕掛けになってます。

↓詳しくは力作のクラウドファンディングのページを(※既に終了)↓

僕自身似た経験を持ったことから
この施設を通して地域の魅力がより伝われば嬉しいし、
それに共感した人が少しでも増えてくれたら最高です。

ゲストハウス内にあるバーに立てる権をクラファンのリターンに入れた所
15枠が全てが埋まるという何とも素晴らしい結果に。
この関わりしろも面白い。
僕もゲットしたので面白いこと考えなければ!笑


・みしま未来研究所

みらけんの愛称で親しまれるコミュニティスペース。
クラフトビールが角打で飲めるおしゃれなカフェバーを併設。
街と関わる様々な機会を創出し、まちづくりの中核となってます。
他の人がもっと素敵に書くと思うのでここは割愛…。


最後に

三嶋大社やスカイウォークや源兵衛川も勿論素晴らしくて
ぜひそれを観光しに遊びに来て欲しいとも思いますが
上述したような、自身も関わり地域の人で作った場所が褒められることは
やはりそれ以上に嬉しいですね。

関わりしろのあるものは参画したくなるし
自身もプレーヤーとなって関わると
自分ごとになるので気持ちが違います。

移住前に住んでいた横浜や勤務地の東京は
モノやコンテンツに溢れ退屈しませんでした。
ただそれはあくまで消費者としてでした。
プレーヤー含め規模感が大きすぎる都会では
参画する関わりしろが少なかったように思います。
(当時の自分のアンテナが低いだけかもしれませんが)
お金を払って娯楽を消費する生き方でした。

この地域に移住してきて思うのは
この地域が好きな人が多くて
この地域をもっと良くしたい思いで動いている人が多いこと。
ただ消費者としてサービスを享受するだけではなく、
自身がプレーヤーとなってまちづくりに参画することが大切だと気付かされます。

そしてその参画する関わりしろが一つではなく
上述のように数多くあることがこの地域の最大の魅力だと思います。

これからも関わって暮らしていきたいし
共感してくれる人が増えるならこんなに嬉しいことはありません。


おまけ

最後の最後に、僕が製作に関わった三島市の観光スマホサイトをご紹介。
↓下の画像クリックで見れます↓

人やソフトの魅力は伝えたと思うので、
観光情報はこちらでチェックしてください!
飲食店情報も充実しているし、地域の大学生と連携した学生マップページなんかもあります。三島の魅力をダイジェスト動画にまとめているのでよかったらこちらも。


最後まで読んでくださりありがとうざいます!
他の人のアドベントカレンダーもぜひ読んでみてください!

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