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母との関係

元々父大好き人間だった。
そんな父が7年前に他界してから、突然実母との不思議な関係が始まった。

母は変なところで生真面目だけど、生活は割とルーズな人だった。
それで一緒に暮らしていた時はゴミの分別や、洗濯物、洗い物などは私がメインでやっていた。

父が余命宣告を受けた時、私は父を安心させるためになるだけ結婚を急いだ。が、母は独自の正義感で結婚するならかくあるべき(その人由来の謎の常識)を振りかざしていたので、若干ドン引きした。…若干。
しかも兄まで独自の正義感と常識感で、やれ同棲してから結婚するべきだの婚約とはどうだの物凄くめんどくさかったのを覚えている。(頼むから自分の結婚で叶えてくれよぉーッ!口出すより金をくれぇ〜ッ!)

今思えば寂しかったのだろうか?
都合よく動く人員がいなくなるのが嫌だったのだろうか。

離れた今でも垣間出てくるこの謎の常識。

もはや逆に新鮮。

結婚して、まぁ30分くらいの距離に住んでから客観的に見ているけど
たまに会うと少し疲れる。

懐かしい感じもするけど、垣間見えるあの独特の話し方…
おぉ、私も自分の娘に似たような話し方をしているぞ(!?)
会うたびに楽しいけど、ちょっと反面教師的なところも多い。

今年は私が趣味(いや昔からの夢だったスローライフの一貫としてのだな)の梅干し作りに母も参戦した。

あんたの梅干しみたいなの作りたいから、教わりにきたのよ〜!!と。

結果1歳児と5歳児がいてはうまくできる訳もなく(笑)、子守りを頼んだ。

言うこともなく、私のお願いを無視した子守りだったがいないよりはマシか。

本人も自覚ありだけど、私と母の関係はまるで逆。
私の方が母親のようなんだ。
しかし私は自分の子供の母だからな。
母さんのこと、嫌いじゃないけど自分の人生のくくり方は、ちゃんと決めなよ。と思う。

とりあえず実家に呼べるように、いい加減家を片付けてくれないだろうか。
いやでもこの常識は私の思う清潔さの度合いだし本人が心地良いなら良いのか。

梅を塩漬けしながら、親子関係の塩梅はなかなか難しいなぁとしみじみと思った6月の始まりでした。

あれっ??なんか今うまいこと言えたんじゃない??


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