ニューヨークで死なない保護犬と生きる 1

2022年7月26日午前9時40分頃、ハンナが私の腕の中で息を引き取った。いつか来るかもしれないこの時間がとうとう訪れてしまった。愛おしのハンナ、奇跡の犬ハンナはきっと永遠に生き続ける、きっと私が死ぬまで一緒にいるんじゃないか?と勘違いするほど、私はハンナと15年間一心同体で生きてきた。なのに・・・私より先におばあさんになっちゃって、もう目を開けてる可愛い顔を見ることができなくなった。その時、ハンナを抱きながらハンナと歩んできた時が映画の早送りのように頭の中をよぎってきた。

2008年11月6日、ハンナを引き取りにニュージャージーに住んでいるフォスターの家に迎えに行った。その当時、私は最初にブルックリンのシェルターでアダプトした愛犬を亡くし、悲しみに暮れていた。無くなって49日のその日にペットファインダー(https://www.petfinder.com/  )というペットのアダプションサイトをみていると、ふとハンナの写真に目が止まった。何故なら、他のペットの写真はどれもかわいい写真で、いかにも「私を見て!」「家族募集中」みたいにアピールされているのにハンナの写真だけ、ちょっとボケてる写真、無理やりカメラ目線にさせられてる?何この犬?この写真じゃ、誰にも貰われないでしょ、性格も暗そ〜(写真も暗い)という印象。更に、そこに書かれた紹介文を読むと「恐怖に怯えてて、慣れるまでに時間がかかります。お許しください。経験者だけが引き取ることができます」みたいな、ダメな事ばかりが書かれていた。いやぁ、ここまで否定的な紹介文って、ど〜よ?この子をそれでももらいたい人って誰?

なのに、読めば読むほど、この犬、大丈夫?いや、変でしょ?待てよ。私は亡くなったばかりの愛犬の介護に莫大なエネルギーと時間を今まで費やしていた分、生活にぽっかりと空いた穴を、この子みたいな暗い犬をアダプトして、全力でこの子を幸せにしたい、幸せにしてみせる。幸せになろう!というチャレンジ精神が私の中で芽生えてしまった。

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