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【結婚生活】キッパリ幸せだと言いきれるようになるまで時間がかかった話

私は普通に恋愛して結婚したのだけど、結婚してからパートナーシップに大変躓きました。
好きな人と結婚したはずなのにこれいかに?と思ったものでした。
それまでうまくいってたのに、結婚したとたんうまくいかなくなったのです。

今振り返るには、交際中にはなかった「コントロール」が結婚したら入ったからだったなあと思います。
コントロールって支配したいってことでもあるし、言うことを聞かせたくて、つまりは相手が思い通りにならないと腹が立ってくるってことです。
もちろんそれは無自覚だから、私にそんなつもりは一切ない。
気づいてなくてやってたってことです。
なんてタチの悪い…(笑)

コントロール欲が働くのは依存的だという意味で、それは精神的な自立をしていないという意味です。
依存というのは誰かの顔色に依って自分の機嫌があるということですから。
この場合だと夫の態度や顔色に自分の感情が振り回されるというわけです。
そんなことにはまったく気づかない私は自分の機嫌の悪さを何かにつけて夫のせいにしていて。
夫がどうだといいながら、夫は関係ないのです。
自分の心が勝手に一人で大騒ぎしているだけです。

昔は夫に張り合ったり、負けるもんか!みたいな感じで息巻いていました。
何をそんなにけんか腰になることがあるねん、という感じですが(笑)

私は夫とやりあっていたつもりだったけど、私が戦っていたのは自分の過去の幻影だったんですよね。
私の場合は幼少の頃に「大切にされなかった」みたいな思いがかなりあって、その年季の入った怨念はリアリティーを持ったオバケとして私にいつも立ちはだかり。
夫は全然関係ないのにそのオバケを勝手に夫にかぶせて警戒して戦うんです。

例えば夫が自分の意見を言っただけでも、私みたいな人ってそれが「否定された」に変換されてしまうのですよね。
客観的なものの見方が全然できなかったから、主観の…というより反射と反応だけでファイティングポーズをとってしまうという(笑)
いや、今だから笑えるんですが、当時は大まじめで。
でもそれでも別に普通の夫婦だし、そりゃ時には夫に腹立つことがあるのなんて普通だし、そんなもんでしょ、とか思ってた。

生きづらさを解消するため勉強を始めたころ、自分が「いつも何かと戦っているんだな」とは気づきました。
でもそれでしか生きたことがないからぶ厚く着込んだ甲冑を脱ぐことも、振り上げた矛を降ろすことも、がっちり構えた盾を下げることも、どうしたらそうできるかわからなかったんです。

私みたいにアダルトチルドレンや愛着障害を持って大人になると、人が怖いんですよ。
大人になってすました顔してるけど、実際には震える少女のような心持で、私にとって世界はとてもコワイところだった。
だから人付き合いにはとても気を使うんですよね、顔色伺っちゃうから。

そんなんだから深いところでは、まさか自分のことを何があっても愛してくれる人がいるなんて思ってないわけです。
誰も信じてなかったんだもの。(しつこいけどその当時無自覚)
だからやられる前にやってやる、ぐらいの女戦士ぶりで生きて来たんですよね。

夫は愛してくれているのに一人で甲冑着こんで矛振り回しちゃって。
もう本当に笑っちゃうぐらい、一人芝居なわけです。
ありもしないオバケみたいなものと一人で戦っているのですから。
そういうことに本当に気づいたときに私の一人戦争は終わりを迎えました。

戦うのやめたら本心は、ただ仲良くしたいだけ、ってことだった。
でもその時点で結婚して何年もたってたから、素直になるのが難しかったー(笑)

最初は慣れないながらも素直になって甘えたり頼ったりできるようになっていくと、夫がいかに頼もしいのかよくわかるようになった。
そしていつもそうだったことも。

なんか自分がイライラしてた当時って夫のこと「何コイツ…」とか思ってたわけです(笑)
いや、おかしいのはお前(私)やからっていう(笑)
もうね、本当にごめんねって思いました。

そんなこんなで終戦(笑)を迎えてからずいぶん経ちました。
夫がしみじみした様子で「これ以上の幸せはないなぁ」と言う時、私も全く同じ気持ちで。

夫婦ってすごいよね。
全く他人同士がひとつの道を二人で歩くんだもの。
ひとつの家庭の共同運営者でもあり、子どもたちの親でもあり、男女でもあり、親友でもあり、同志でもあり、お互いの一番の理解者でもあり…。
そりゃあ他人が一緒に歩くのだから、努力が必要なときってあるけど。

イライラしていた昔は夫に感謝しなきゃとか思ってたけど、今はシンプルに感謝しかなく、本当にありがたいことです。

きっと、最初から問題なく精神的にも大人になった方々からはバカみたいな話なんでしょうけれども、私はキッパリ幸せですと言いきれる結婚生活が送れるようになるまで何年もかかりました。
こんな事例もあったということで。






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