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もし会えなくなったら、  ずっと愛しているからね

7月1日イタリア、パリオの前夜祭

3年ぶりに行われるイタリア、シエナの伝統的行事パリオ。町内会対抗の競馬で、12世紀から敵国から攻め入られないように騎馬技術向上のために始められた。

3年前に来て、感動してすぐに予約した翌年のチケットが、持ち越され、ようやくまた来ることができた。フィレンツェからバスで移動。公共の交通機関ではマスク着用のイタリアだが、さすがにこの炎天下伝統的競馬行事パリオでマスクをしている人は見かけない。

前夜祭、応援する町内会「フクロウ」主催の1000人規模の食事会に参加するために待っていた。会場は設定されているのだが、入口がわからないよそもの応援団の私たち。4000人規模の壮行会を主催するチームもある。

1000人規模のディナー壮行会。座席は見えるが、入り方がわからない。

入り組んだ城壁内の通路を言葉の通じるもの同士(英語)助け合ってうろうろとしていたら、「もし一生会えなくなったら、、、、ずっと愛しているからね(If I won't see you, I love you forever)」といって場を離れた奥様がいた。

???と思っていると、残された旦那様が照れ臭そうに「いや〜、昨日ね、私たち死にそうになったんですよ。チンクエレッテの海岸で泳ごうとしたら、二人とも潮に持っていかれそうになって、息絶え絶えで。夫婦ともども大きな波で岩場に打ちつけられて、傷だらけですが(と、傷だらけの手足を見せてくれた)、こんなもんで済んでよかったんです。それ以来、妻は僕の前を離れる前には、さっきのセリフを言うようになって、、、」と教えてくれた。

日光浴はできるが、波は荒いので注意(写真2019年)

アメリカの小学校でマシンガンによる大量殺害があった時、家族は「あの送り出した朝が最期になるとは思わなかった」と後悔する。

安心できる大国に住んでいて、普通に子供を登校させるだけで、

幸せな家族旅行を楽しんでいる時に、判断ミスで、、、

人生何が起こるかわからない。だから、私は愛する人に残す言葉は、愛のある言葉にしたい。

いつが最期か分からないから、今日も笑顔と「ありがとう」は忘れないでおこうと思う。

もし、言えなかったら困るので、今日言わせて

「いつも、ありがとう。I love you」


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