おけいさん(Keiko Treasure)

シュタイナーこども園TreasureGardenNurserySchoolを2001年…

おけいさん(Keiko Treasure)

シュタイナーこども園TreasureGardenNurserySchoolを2001年から主宰。京都生まれ京都育ち。カリフォルニア在住26年。二児の母、三児の継母。趣味:海外旅行、温泉、創作全般(料理、文筆、エッセイ、アート) 『表札のない家』『闇に光を見出して(翻訳渡田景子)』

マガジン

  • 旅行の記録:東京編

    ちょっと、東京に住みにきてみた。旅の記録。観光だけではない普通の暮らしを切りとった記録。

  • シュタイナーこども園「トレジャーガーデン」について

    シュタイナーこども園を主宰して21年経ちます。シュタイナーこども園を始めることになった経緯や、活動内容を少しつづ書いていこうと思います。

最近の記事

4歳の模倣「私が若い時は」

シュタイナーこども園日記 3歳ごろになると、色に名前があるということが少しわかってくる。早期教育で、「あか」「あお」などと暗記させられた子もいれば、自然に色に興味を持ち始めて、なんとなくこういう感じの印象の色を、まとめてこういう名前がついているのだと、カテゴライズできるようになってくる。たんぽぽみたいな春のいろを黄色とおぼえたり、ふと見上げた空の色を青色というのだと、たくさんの視覚体験を積み重ねて、「体系化」が存在することを発見する。後者のように学んでいる子は、「世の中の学

    • 模倣の4歳:神様

      シュタイナーこども園日記 4歳のAちゃんは、日曜日にカトリック系の教会学校に行っている。まあ、アメリカだとよくある習慣だし、家族が教会にいる間は、子供たちは託児目的もあり分科会の幼児クラスに集まって、ボランティア先生と遊ぶ。 私自身、2歳半から「学校」に行きたくて日曜の朝ぐらい家でゆっくりしたかった母のススメもあり、4歳年上の姉が付き添いとなって教会学校に行き始めた。「お母さん、お父さんは来ないの?」とよく聞かれたが「まあ、そのうちに〜」と京都らしい返事をしていた。 アメ

      • 『あ〜、トーマスね』

        シュタイナーこども園日記:食事時間 食事中に交わす会話はいつも楽しい。シュタイナー幼稚園の中には、「黙食」を実行しているところもあるようだが、うちの園では、食事の時間をゆったりとり、みんなでテーブルを囲んで、思いついたことをどんどん話す。 食事時間の目指すところは、「いただきます」から「ご馳走様でした」まで席についていること食事のテーブルにふさわしい音量と会話の内容を楽しむこと、配膳されたものはできれば、「妖精さんがちょっと味見するくらい」でもいいので、試してみること。スプ

        • 失敗なきところに成功体験はない(2)

          「私の子には生き延びる知恵と強運があるはず」と根拠の無い自信を持たなければ子育てはやっていられぬ。 次男と音信不通の2日間。 私は、平常通りにシュタイナー子ども園で、子どもたちと過ごした。子どもたちを大切にする大人は私以外にも世界中にたくさんいるのだと、信じて。 我が18歳の息子は、上海空港の雑踏の中エンジェル(助けてくれる人)を探し始めた。 以下は、音信不通の2日間を次男から聞いた話 「別便から降りてきた”この人だ”と思ったビジネスマンに、声をかけたんだ。ちゃんとしっ

        4歳の模倣「私が若い時は」

        マガジン

        • 旅行の記録:東京編
          2本
        • シュタイナーこども園「トレジャーガーデン」について
          21本

        記事

          失敗なきところに成功体験はない(1)

          子育てって旅だなあって思うんです。 子供は色々やらかしてくれます。子供が5人いると、成長するにしたがってやらかしてくれることの規模と被害総額が大きくなっていきます。 たとえば、当時18歳だった次男くん。 一生懸命貯めたお金でアメリカから日本訪問。お金を使い果たしてもう羽田から上海経由でアメリカに帰ってくるだけって状況で、飛行機に乗り遅れたりしてくれる。 そこで、「ママ〜どうしよう」って電話がかかってくる。こっちはドジャーズスタジアムで、3つのグループのコンサートの真っ

          失敗なきところに成功体験はない(1)

          【京都の思い出】初めての散髪

          京都の散髪屋さん、高瀬さんが100年以上続いた老舗であるということで、京都府から表彰を受けられたとのこと。家業をつぐというのは、大変なことだ。おめでとうございます。 「タカセ」と聞いただけで、私の記憶はモノクロームの昭和にタイムスリップした。 幼稚園児の私が父の散髪について行って、生まれて初めてプロに髪を切ってもらったのがタカセさん。背が足りないので子供用の椅子を散髪椅子に乗せてもらって、そこに上がらせてもらって、ケープを巻いてもらって。 初めての緊張と襟足のジョリジョ

          【京都の思い出】初めての散髪

          メディテーション(瞑想→迷想→迷走)

          シュタイナーこども園日記おやつの時間の3歳児と4歳児の会話 (3 year-olds' and 4 year-olds' conversation during Snack time at Treasure Garden.) A君:僕ね、瞑想の仕方知ってるよ。 A: I know how to meditate. で、ちょっと場が静かになり、子供達が様子を伺う there is some silence figuring out what is going on. 先生

          メディテーション(瞑想→迷想→迷走)

          『笠地蔵』人形劇

          シュタイナーこども園日記: ご近所の小学校に人形劇『笠地蔵』を上演してきました。手作りの人形を動かすのに合わせて、夫がお話を読んでくれました。 去年は、部屋の中に50人以上入って大変な熱気だったので、今年は2回に分けて上演。しっとりしたペンタトニックのキンダーハープの音を入れて冬の日本の風景に音と共にワープ。 保護者の方々にも楽しんでいただけました。6年生になった昔の教え子も会いにきてくれて、「懐かしいね〜」と幸せな夕方になりました。

          ブーツが「好きだよっ」て

          シュタイナーこども園日記: ”Look, Miss Keiko! My boots made a heart! ” 「見て、ミスケーコ。ブーツがハートを作ってくれた」 4year-old girl’s eyes were shining in the sun. 4歳の女の子の瞳は太陽の光で輝いていた。

          ブーツが「好きだよっ」て

          女同士の会話

          シュタイナーこども園日記: 園の4歳半の女の子に 「先生はなぜすっごく若いのに、アシスタントの先生はすっごく歳をとっているの」と聞かれた。 「同じ歳だよ」というのだが、 「だから、、、どうして??」としつこく聞かれた。 そうか、、、、そこか、質問の焦点は。えっとぉ〜 「あのね、アシスタントの先生は結婚していて髪を染めてないの。私は、独身で髪を染めているの」 と、教えてあげたらすっごく納得していた。 きっと、家に帰ってお母さんに 「ねえねえ、知ってる?先生ってねえ〜〜

          お気に入りは使えるようにリメイク

          ミニマリストの夫と出会って8年になった。 まだまだ私の持ち物には「人に頂いたもの(その人が不要になったもの)、値段も手頃で自分で買ったもの、思い出の品」が混在している。時折見直しては、少しづつ「もういいな」と思うものとはお別れしている。 洋服類とは、割とお別れしやすい。昔にあったけれどもう似合わないもの、サイズが合わなくなったもの、古くなってしまったものは、リサイクルショップに寄付する。 先日は、スカーフ・ストール類を見直した。 スカーフやストールは、使うシーンと使う季節

          お気に入りは使えるようにリメイク

          子育てって思い出つくりなの

          今日は、久しぶりに餃子を大量に作った。 いつも春節(Chinese New Year)の時には、子ども園でみんなで作る餃子。 小さな手で、スプーンで具をすくって皮の真ん中に置いて閉じる。これが結構難しいし、アメリカなのでお家で餃子を作ったことがない子供達がほとんど。食べたことがある子も少なくて、うちの園では異文化教育には欠かせないお料理アイテムの一つだ。 この餃子作りは、実は長男が5歳の時に始めた。それまで、長男を保育園に1日預けていたが、次男が生まれた後に、ちょっと嫉妬で

          子育てって思い出つくりなの

          『守られている』

          3行日記:1月27日2024年 お友達のお誕生日ランチ。久しぶりに近況を語り合う静かな時間。出会った時25歳だった彼女は、更年期障害の話をする年齢になった。帰りの高速道路。急ブレーキを踏んで30センチ手前で奇跡的に「止まった」。感謝

          シュタイナーこども園説明会

          3行日記1月25日2024年 今日は、私が経営するシュタイナーこども園の来年度説明会。園ではなく、オンライン上で開催。小さいお子さんがいる場合、オンラインでの説明会も参加しやすくてよい。2年前の卒業生の顔も画面で見えて懐かしい。

          シュタイナーこども園説明会

          自宅カラオケ

          3行日記1月24日2024年 友人宅で、朝からカラオケ。アメリカにいて日本語でカラオケできるなんて、いい時代になった。世代格差が選曲にでる。尾崎紀世彦、’西城秀樹、荒井由美。たくさんの「初めて」の歌、歌わせてくれてありがとう。しあわせ

          黒胡麻がおかず

          3行日記、1月24日2024年 玄米デトックス4日目:黒胡麻を4日間で大きな瓶の半分以上消費している。ふりかけではなく「おかず」。身体が脂分を欲している。美味。昨日書いた『切れない包丁、、』で浄財をいただいた。回していきます。感謝❤️