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【第七話】時代の変わり目。そしてコロナによる大打撃〜事故で生死を彷徨った私〜

《人の流れ、お金の流れの変化》


あれだけ順調だったお店の何かが変わり始めていた。
学生アルバイトも沢山来てくれた時代。


そして皆が真面目で良く働いてくれた。
長く勤めてくれたパートさん。
店を辞めた方も、それからも会いに来てくれた。


私は本当にモスバーガーをして良かった。



今、もしも私が若ければ?



またモスバーガーをしたいと思う。それほど私はモスバーガーを愛してやまない。

しかし
人の流れや質が徐々に変わって行ったのです。
徐々に働いてくれる人は居なくなって行ったのです。


皆さんも最近の飲食店はいかがですか?



若い学生さんで活気の溢れた所はどんどん減り。外国人の方が働いているケースを見ませんか?

私の店も同じでした。
なかなか人が来てくれない。
来てくれないから時給を上げざるを得ない。
そしてやっと来てくれた人の中にも色々な人が居ました。


ある時は非常にやり手の店長が居たのです。
仕事は本当に良く出来たのです。
私は彼女を信じていました。


しかし。。。
度々お金が無くなるのです。
他のスタッフからの報告もありました。
信じたくはないが、彼女がお金を盗んでいたのです。

いや、
最初は盗むつもりなど無かったのかもしれない。
今の世の中、普通に生きて行くにも厳しい時代。
彼女なりに事情があったのだろう。
最初は少しずつ。
そしてついには返せなくなる。
そして発覚。

全ては私の責任なのです。
そして現金支払いが当たり前だった世の中から、カードや電子マネーが当たり前に変化をして行ったのです。


人の流れだけではなく、お金の流れも変わってきたのです。



カードや電子マネーは、お金が手元に入るまでに一定の期間が必要なわけです。売上が上がっても現金はそこにはありません。


そして一定の期間の後に、手数料を引かれて入金されるのです。
今まで通りの経営はどんどん難しくなって行ったのです。

今まで通りにやっても
売上が上がったとしても、かかるコストは増えていった。
そんな時代を私は経験しました。

そしてUberや出前館などのデリバリーシステムの台頭。



消費者にとっての便利なシステムも飲食店の様に利益が少ない薄利のビジネスモデルにはかなりの痛手なのです。
本部は勿論、消費者ファーストの姿勢ですから取り入れるのが当然。


しかし
私たち店舗を運営する現場では、その手数料なども考えますと、売上が上がっても利益は残らない。
その様な状況がどんどん増えてきたのです。

その様な中で、そう。。。


《コロナの大感染が起こったのです》



私の住む大阪でお店の近くにあるライブハウスでクラスターが発生したのです。
ニュースでも連日取り上げられて、私の店は大打撃を受けてしまったのです。


コロナによる様々な国の救済策もありました。
勿論あれによって大きな収益を確保して生き残った店も多かったと思います。
しかし、あれは全ての店舗に当てはまる訳ではなかったのです。


そこそこの売上は確保出来ていた。


そう、私たちの店は国の救済には該当しなかったのです。


私は毎日、寝られない日々を過ごしていました。

・従業員の事。
・お店の事。
・一緒にやってくれている息子の事。

売上があっても現金がないのです。


《事故により生死を彷徨った私。そして。。。》


そんなストレスで眠れない日々を過ごしたある日。。。

私は車を運転して夜の道を走行していました。
目の前のバスを避けようとハンドルを切った私。。。。


そこから
1週間、私は生死を彷徨ったのでした。
気付けばそこは病院のベッドの上。


私は生かされているのです。


もしかしたら
主人が「まだこちらに来るのは早い」と追い返してくれたのでしょうか?

そう私にはまだやるべき事があるのですから。


まだ死ぬわけにはいきません。


コロナの82歳の年末でした。
1年間はぼーっとしていた。
何も考えられなかった。


そして
男の人の話が聞こえない、理解出来なくなってしまった。
私は愛してやまないモスバーガーの経営を諦めたのです。


普通の主婦が経営者として独立してから30年以上が経っていたのでした。


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◆【エピローグ】

◆【第一話】私とは?裕福な家庭で何不自由なく育った私〜生まれ育ち〜

◆【第二話】私の結婚観〜結婚してから好きになるもの、と言う母の教え〜

◆【第三話】華麗なる主婦生活〜上流階級?の主婦たちの生活とは?〜

◆【第四話】必要とされる喜び〜人のお手伝いから仕事を始めた私〜

◆【第五話】主婦が独立〜大嫌いだったパンを食べた途端に感動に包まれた〜

◆【第六話】私を支えてくれた次男の死〜拡大戦略と初めての失敗・転機〜

◆【第八話 最終回】85歳の私のこれから〜人生が終わる瞬間まで、現役で働くことが出来るのは「インターネット」だけ〜

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