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【北海道・知床編】旅先レンタサイクルのススメ

僕は物欲少なめのマイルドなミニマリストなので、自転車を所有するまでではないが、自転車に乗ること自体は好きだ。そんな人が増えたせいか、本当に便利な世の中(=商売上手な世の中)になり、日常的にはアプリでシェアリングは普通になり、旅行・地域活性化の文脈でもMaaS(Mobility as a Service)が加速して、以前からあるレンタサイクルも更に利便性が良くなっている。

2020年春先から現在進行形で続く混沌とした状況の中で、国内旅行・アウトドアを楽しむ人が増えたと思うが、僕もその一人で、宣言中を除いては様子を見ながら点々と旅行を楽しんでいる。そんな中でハマったのが旅先でレンタサイクルを借りて爆走する事だ。誰かの何かの役に立てればという想いのnoteなので、2021年の旅行先レンタサイクル体験記録とメモを記載しておきます。全部で5記事(=5旅行)ある第一弾です。
※いずれも旅行時の情報なので、常に最新情報をご確認くださいね。

ストーリー

そもそものキッカケを作ってくれた場所「北海道・知床」。
行くまでは、正直レンタサイクルは旅程にも入ってないし頭の片隅にもなかった。不運の中で偶然見つけて選択した「移動手段」なのだ。

それは2021年6月下旬。ちょうど緊急事態宣言が6/19に解けて、タイミングめっちゃ良いわ〜!と気分爽快に降り立った女満別空港。当初は知床斜里で1泊して、翌日は路線バスでウトロ・知床五湖まで行き帰りするプランを考えていた。なので、知床斜里駅前のホテルを予約していた。ただ、そんな考えは旅行スタート1歩目で虚しく崩れた。なんと、北海道が独自の緊急事態宣言を6月末まで延長しており、路線バスが大幅減便していたのだ。

ウトロ・知床五湖に行きたければ、1日目は11:30のバスで移動だけで終わり、2日目に楽しみ、3日目に知床斜里まで帰ってくるという状態に。完全ペーパーな僕はレンタカーの選択肢は最初から捨てて免許証も持ってきていない。どうしよう…と迷ってタクシーも考えて聞いてみたら

運ちゃん:「片道15,000円位かな…」
僕:「…えっと、考えます…」

って感じで悩んだ。爽快感から絶望感へ。そんな中で思い付いたのが

「自転車は?レンタサイクルとかないのか?自転車だと、途中で観光地とか寄り道できるし一石二鳥では?」

と閃きググってみたら、あるやんけ!しかも駅近くに!しかも乗り捨てOK!ってことでテンションMAXに。一応、知床斜里からウトロまでの距離をGoogle Mapで確認したら約41kmという記載。

知床斜里〜ウトロまでの自転車ルート(今回走った道)

それまで街中の移動手段だけのレンタサイクルだったので、

「う〜〜ん、遠いのか行けそうなのか、正直分からんなぁ〜」

って感じだったが、Google先生的には2時間半で行けるってことになっているし、他に手段もアテもなかったので自転車を選択。普通の人にとっては楽しむためのレンタサイクルだが、僕にとっては「緊急の代替移動手段」になりえそうってことで早速お店へ。時期的にも宣言明け〜ハイシーズン前って事で旅行者も少なく自転車は選びたい放題だった。本当はロードバイクが良いんだが、極端に姿勢を屈ませるスピード走行専用のため、少し大き目のバックパックを持つ身としてはクロスバイク(カゴ付き)を選択。そんなこんなで困難な局面を打破した安心感と、これからの道のりに少しの不安を抱えながらスタート。

知床斜里駅から30分ほど走ると、あの有名な「天に続く道」に入る。僕はその隣を走る別の一直線の道路を走った(上の地図では、Google先生がアドバイスしている青ルートの道)。こちらの方が車が圧倒的に走っていないので、道のど真ん中を優雅に走れる。最初の10分位はテンションMAXで「これが北海道の大自然や〜!」と20回くらいは叫んでいた気がする。車も全然走っていないので、こんな感じで、自転車撮影会も優雅にできる。

ただ、20分位走っても、上の写真の景色が変わらないww
え?俺、進んでいるよね?と何度かGoogle Mapで確認した記憶がある。

ルート半分位、距離にして15km程度を走って「大自然や〜」と発するのも飽きて、疲れも出てきた頃から海岸線に入った。海沿い x 天気最高!って事で、この景色だけで「オホーツクの海や〜!大自然 version2や〜」とテンションが戻った。

ただ、6月下旬の初夏で、15km走って汗が出ている状況でも、オホーツクの海は僕のテンションや疲れなんかは関係無しに冷たい風をカラダに吹き当ててくる。最初は気持ち良かったが、徐々にカラダは冷えてきて体力を奪う状況に。半袖だったが、途中から一応念のために持ってきていたパーカーを着た(持ってきていて良かった)。

ずっと海岸沿いを走ると、そのオホーツクの海の透明度に感銘を受ける。離れて上から見ているのに、本当に綺麗なのだ。浅いのか、以外に深いのか、海の底の距離感も分からないが、初夏だから飛び込みたい衝動もあったが、僕には知床五湖に行くミッションがあるので、自転車をただただ前に進めた。

ウトロまであと15kmの標識が。ゴールが見えてくるとやる気が出るよね。こーいう標識、大事。これ、きっと自転車乗りのためにあるんだよね?

色々考えるのも疲れて、無心で走っている頃にオシンコシンの滝を通過し、その後はウトロの街までは意外に早かった。それなりにスピード出して走ったが、確かにGoogle先生の言ってた通り、約2時間30分で到着した。ウトロの中心地あたりに知床サイクリングサポートのお店があり、そこに自転車を返却して終了。その後、バスで知床五湖まで行き、Misson Accomplished!!

当初予定していた旅程プランは完全に狂ったので、予約していた知床斜里のホテルは泣く泣く諦め、急遽ウトロのホテルに泊まった。それがこちら。

北のこぶし知床 ホテル&リゾート

知床ウトロではトップクラスのようで、心地良いホテルでした。しかも、めちゃくちゃラッキーな事に、ちょうど2021年6月にサウナをリニューアルしたばかりだった。檜の香りをアロマ代わりに、知床流氷をイメージしたアンビエントなBGM、オートロウリュ、夜の冷えたオホーツクの風。自転車で40km走ってきたからこそ、この疲労感が逆に良い!って感じで、サウナ⇄オホーツクの風の3セットをやり、トトノッタぁ〜ってお決まりのやつ。

北のこぶし知床 ホテル&リゾートのサウナ(ウェブサイトから引用)

ちなみにこちらのサウナ、なんとSUNACHELIN(サウナシュラン)2021にて、Sunner of the Year 2021の2位にランクインしていた!おめでとうございます!次回は極寒の真冬、流氷の時期に来たいと思います。

最初は絶望感から始まった旅も、旅先で自転車で爆走する楽しさを知り、心地良いホテルとリニューアルしたばかりのサウナを体験でき、災い転じて大吉と成すって感じでした。

要点・備忘録

基本要点

  • 時期:6月下旬

  • 気温:半袖で心地良い、走り出すと暑いレベル

  • 開始地 / 到着地:知床斜里駅〜ウトロ

  • 距離:約40km(片道)

  • 時間:約2時間30分(ほぼノンストップ。途中で観光とか10分以上の休憩をする場合は3時間以上を見た方が良い)

  • レンタサイクル開始場所知床斜里レンタサイクル

  • レンタサイクル返却場所知床サイクリングサポート

  • 借りた自転車:クロスバイク / 1 day / 3,500円(+乗り捨て代 1,000円)

レンタサイクルの良かった点:

  • 自転車種類は豊富(ロード、クロス、ミニベロ、一般車などある)

  • 知床斜里〜ウトロ間にて知床サイクリングサポートと相互乗り捨てサービスを提供しており、別途1,000円(輸送費用名目)をお支払いする事が出来た

  • ウトロ中心地にある知床サイクリングサポートはさらに自転車豊富、特にロードバイク・MTB・eバイクなど知床を楽しむのに適している

注意点:

  • これは何処でも同じだが、レンタサイクルする場合は身分証明書提示が必須。何かあった際のためにコピーされます。あと、レンタサイクルするお店にもよるが、自転車保険が付帯の場合と別の場合があるので、その辺は借りる際に確認した方が良い。

  • 知床斜里〜ウトロを移動手段として自転車を借りる場合、当然だけど背負えるリュックサックが良い。クロスバイクにはカゴ付きもあるけど、荷物は少なければ少ないほど良い。荷物が多い場合、レンタサイクル店側で手荷物配送サービスもある(要サイト参照)。

  • 知床斜里〜ウトロ間は日常的にある程度運動していないとキツい可能性がある。同じ景色が延々と続き、進んでいる感覚が無くなる時がたまにあり、それはそれでしんどかった(苦笑)。彼氏・彼女とルンルン♫っていう楽しいサイクリングではない(それをしたい場合、知床斜里〜天に続く道までの往復15〜20km位をゆっくり2〜3時間位が良い)

  • 知床斜里〜ウトロ間では自販機がほぼ無い!辛うじて途中20km過ぎた辺りに一箇所見つけたのだが、それ以外はお店も自販機も無いので、知床斜里(or ウトロ)でスポーツドリンクや水を2本位は買っておいた方が良い。僕の場合は6月下旬で心地良いレベルの状況だったので2本で良かったが、真夏に走る場合は3〜4本は必要かも。

  • ルートの半分は海沿いを走り、6月下旬の際は初夏で気持ち良かったが、それでも北の国だけあり、たまにオホーツクの冷たい風がカラダを冷やす感じだった。汗が瞬間的にカラダを冷やす感覚ですね。時期によっては寒暖の差が激しく走行中のカラダのケアは想定以上になる事が予想される。

以上、いずれも旅行時の情報なので、常に最新情報をご確認くださいね。

次回は、早くもサイクリストにとっては当然の場所「しまなみ海道」です。今回の知床サイクリングで「旅先でのサイクリング」に目覚めてしまい、検索した結果、しまなみ海道が良いって事で2回目にして早くもチャレンジしました!

旅先レンタサイクル記事はこちらでまとめているので、良ければ読んでください。

では、またnoteで会いましょう。


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