ザハ建築の夢を見て 1
ザハ・ハディドの建築が好きだ。好きというよりも、目の前にすると気持ちが高揚すると言った方がいいかもしれない。危うい美しさと技術の調和、スケールの大きさが気持ちをザワザワさせる。
あの新国立競技場の模型が公開されたときはわざわざ東京まで見に行ったくらいだ。あの撤回騒ぎは本当に不幸な出来事だった。
いまザハのスケール感を味わおうと思ったら手近なところでは中国に行くしかない。(2020年5月現在は当分ムリだけど)
ここでは2018~19年にそれらを訪ねた時のことを記録しておきたい。
北京 銀河SOHO
北京市内中心部から近いきれいなオフィスビルが立ち並ぶ朝陽区に建つ巨大なオフィスビル群。
柔らかな水平基調のカーブでつながった複数のビル群で構成される。中心部は地階から巨大な吹き抜けのように見える。白のまぶしさからなにかSFのセットのような感じだけど、その巨大さでセット感はかるく打ち消される。
北京 望京SOHO
市内中心部よりやや北側の郊外と言ってもいいCBD地区に1区画まるまる建つオフィスビル群。これもまるでCGの世界。
前出の銀河SOHOの白に対してこちらはシルバーのテクスチャー。周囲に密集するシェアバイクやデリバリーのバイクとの比較でよりSF的な雰囲気。
上海 SKYBRIDGE HQ 天会
上海市内中心部の西の入り口である虹橋空港近くの、これも巨大なオフィスビル群。空港近くで高さが抑えられているのか、低中層からなる。ここも特徴的なブリッジで建物が結ばれているのが特徴になっている。
近くの地下鉄淞虹路駅から向かうが、もともとは倉庫だった風の建物にすべてCtripの看板がついてオフィスになっている。そしてこのSKYBRIDGE HQ 天会もまるまるCtripのオフィスになっていた。工場ではないITサービスでこれほどまで街区を形成するほどに大きくなっているのだ。
"ザハ建築の夢を見て 2" に続く
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