見出し画像

中学受験を終えた、中学1年生の保護者に伝えたいこと

お子様の中学校入学おめでとうございます。中学生になるにあたって、受験生(小学生)の時の親子関係をアップデートすることが必要です。中学生と保護者または学校の先生との関係の築き方において大切な点を、何回かに分けて自身の経験から気付いたことを配信していきたいと思います。

①中学受験の肩の荷を下ろしましょう

 中学受験本当にお疲れ様でした。中学の受験は大学受験とは違い、お子様本人だけの受験でなく、半分以上は親の受験という側面も強く、様々な手続き・送り迎え・宿題の管理・成績についての気苦労などなど負担が多かったことと思います。
 お子様の受験結果がどうであれ、受験を乗り切ったご自身とお子様を褒めてください!!例え受かった学校が、志望度の高い学校ではなくてもです。志望度の低い学校への入学する場合、お子様は心の中では落ち込んでいたり、ニヒルになっている場合もあります。しかし、受験の結果よりこれからの中高生活の方が大切です。これからの過ごし方でいくらでもその子にとって良い学校生活になります。まずは保護者が切り替えて、お子様が希望を持って中高生活を迎えられるような環境を作っていきましょう。

② 中学受験の時と同じ勉強量を期待しない

 よく保護者面談で「受験の時みたいに勉強してくれたらいいのに」というお話を伺います。もちろん引き続き勉強熱心なお子様もいますが、基本的に受験勉強の時より勉強へのモチベーションは下がります。これは当たり前だと思ってください。むしろ遊びたい盛りの子どもが夜遅くまで塾に通って勉強していた、中学受験の時の勉強量の方が異常なのです。中学受験を経た中学生にはガス抜きも必要です。このガス抜きは、やらされる勉強から主体的な学習へと転換していくためにも大切だと思います。小学生の時には保護者が宿題を管理していたり、勉強時間を決めたり、勉強する科目を指示したりしていた方もいらっしゃると思います。中学生になったらそれはやめましょう。勉強時間が少なくなったり、成績が振るわなかったりしたとしてもです。成績よりも大切なことは主体的に学習をする習慣を身に付けることです。それはすぐには身につくものではないかもしれませんが、教育においては時には「待つこと」も大切です。

③ 定期考査の結果に親が一喜一憂しない

 中学生になって親が気になってしまうのは定期考査の結果です。3学期制ならば、初めての定期考査が5月には控えています。それに対してまず親が前のめりにならないことが大切です。特にやってはいけないことはテストの結果を親が責めることです。テストはその子供の学習の定着度合いを評価するものです。すでに点数として評価は出ています。それに対して、「どうしてこんな悪いの!」とか「もっと勉強しなきゃだめじゃないの!」など感情的にマイナスな評価をさらに親が加えると悪影響しかありません。子どもはさらに自信を無くしたり、勉強が嫌いになってしまったり、最悪、親子関係が崩れてしまったりします。私見ですが、テストや学校の成績を親に見せない生徒にはこのパターンが多いと思います。
 では保護者はどうすればよいのか?大切なのは親がテスト結果の良し悪しを評価するのではなく、お子様にテスト結果を振り返らせるような対話を感情的にならずにしてあげることです。例えば、「自分自身では今回のテストの結果はどう思ってるの?」と問いかけたり、上手くいったor上手くいかなかった理由を本人に聞いてみたりしてあげましょう。また、どんな小さなことでも褒めるポイントを1つでも見つけて、褒めてあげてから振り返りに入っていくのも一つのコツです。
 最終的に「次のテストではこうしてみる」というのをお子様から引き出せたら理想ですね。ここで重要なのは保護者が「ああしなさい・こうしなさい」と言わないことです。これは対話ではなく、命令です。解決策が保護者なりに思いついたのならば、必ず「こうしてみたらどう?」など提案という形で伝えてあげましょう。最終的にその提案を取り入れるかどうかはお子様に任せましょう。中学生の勉強は自分自身で考え・選択する主体性を築いていくことが目先の結果よりも大切です!!




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?