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人材採用のジェットコースター:失敗からの学びと再構築

スタートアップにとって、最も重要なのは集まる仲間ですよね。素晴らしい才能を持った仲間がいて、かつ、それがチームとして機能してこそビジョンの実現に一歩近づけると思っています。2021年5名だったメンバーも現在12名となりリルズも少しずつチームになってきました。今年ついに創業メンバーよりその他のメンバーの方が多いという状況に。また、継続して人材採用活動をしていますが体感上、カルチャーフィットしている方と高い確率で出会えるようになっていると思います。

直近3年のメンバー推移

一見順調そうに見えますが、実は今年の前半は本当に採用は絶望的な状況でした。沖縄本社オフィスで、「どうしよう…」と嘆いていたのを思い出します。面談数は100を超えても1名も採用できない。この時に私たちが学んだことをまとめておきたいと思います。


全員で面談していた初期の採用プロセス

2021年ごろは採用するとき創業メンバー全員で面談していました。一度に面談するのではなく1名または2名で必ず全員会う。4名全員がOK出さないと採用しないというルールで運用していました。そして、必ず一度はリアル面談する。というのも、私自身、過去の創業前の経験から自分の採用判断に自信がなかったのが原因で単独で決めないようにして、他の人の見解を聞くようにしていたからです。
このプロセスは当時比較的うまくいっていました。おかげでカスタマーサクセスの藤井さんとエンジニアのEricがjoin。カルチャープラスになる素晴らしい仲間と出会うことができました。

採用プロセスが少し変だと言われ、自信が持てなくなった

今年に入り、顧客も増え、新商品発売も予定するなど事業成長に伴い私がボトルネックになることがより顕著になり、採用を急ぐ必要がありました。予定では2023年中に17名。複数のエージェントさんやスカウトサイトに登録し、採用活動を進めていましたが、この時自分たちの採用プロセスを変えた方が良いとアドバイスされることが多く、自信が持てなくなった時期があります。

 - 全員と会うと面談数が多すぎるので減らした方が良いですよ
 - 大西さんの面談は最終面談として最後がいいんじゃないですか?

私が商品開発以外に全く時間が割けなくなり、有志2名が採用プロセスやります!と言って巻き取ってくれました。その上で上記のようなフィードバックをいただき、既存プロセスに自信が持てなくなり、アドバイス通り面談を減らしたり、最終面談のみ私が出るという形に変更して運用することに。

結果、3-4ヶ月 100名以上面談したけど全く採用できないという結果に。知り合いのスタートアップにアドバイスもらってnoteでブログ発信したり、いろいろ手は打っていましたがそれでも中々私たちに合う方を巡り会えない。焦りもあり面談がちょっと圧迫的になった時期もあったり、本当にいろいろうまくいかない時期でした。

素晴らしい仲間集めは、社長の取り組み量が大きく影響する

そんな時、いつもお世話になっているスタートアップ企業採用専業のアマテラス藤岡さんの著書発売の情報がXに流れてきて、思わず飛びついて購入したのですが第7章の内容を読んで、ハッと気づきました。というのは実は以前にも似たようなことを一度アドバイス受けたことがあったからです。一度お会いしたことがある方の書籍というのは良く響きますね。

資金力のないスタートアップが、メガベンチャー・大企業とのタレント獲得競争に勝てる要素は「社長」
- 「会社」ではなく「社長」で選ばれる
- 社長の労働時間の最低3割、できれば5割を、採用に確保できるかどうかがポイント
- 「候補者・応募者の話を聞き入れる」という姿勢を持つ

藤岡 清高(2023). スタートアップ「転職×副業」術 東洋経済新報社

このようなヒントを頂き、以下のようにプロセスを見直しました。

  • 初回面談を私が担当する

  • 2回目以降も私は極力聞く専で参加する(すべての面談の内容を把握しておき、より候補者のことを理解する)

  • 面談数が増えてもいいから各Role責任者全員と会ってもらう

  • 面談者全員が一票を持っており一人でも反対したら採用しない

自分個人に魅力があるかどうかは置いておいて、社長は差別化要素だと理解できました。少なくとも何に情熱を傾けているか、何で今この事業をやっているのか、などをブログで発信しつつ面談した方とも直接カジュアルに会話できるように取り組もうと考えました。
このような取り組みの結果、最近ようやく私たちに合う方と巡り逢えるようになりました。特にすべての面談に聞く専で参加するのはとても良かったです。特に私たちは面談を通して、具体的なJD(Job Description)をまとめることに力を入れており、募集要項で書いている内容そのままではなくjoinいただく方に少しだけカスタマイズして提案するようにしています。すべての面談に極力私が参加することで候補者への理解が深まり、JDを検討しやすくなったと思います。
最近joinした方からこんな声を聞くことが増えてきました。がんばって良かった…😭

  • 入社前に、主要メンバー全員と会えたのは初めての経験で本当に良かった

  • 入社後のイメージがかなりクリアになった

  • 入社前に、JDを細かくすり合わせるのは初めてだったがそれが良かった

このようなフィードバックを受けて、どうも通常の進め方とはちょっと違うプロセスのようなのですが、かえってそれが良かったという声が多く、今ではこの進め方に少し自信が持てるようになってきました。
現在12名ですが、とてもバランスの取れた構成になってきています。簡単に現在メンバーの特徴をまとめました!

当社メンバーの構成(2023年10月時点)

改めて見てみると、どの年代でも、どの性別でもどの居住地でもどの国籍でも、違和感なくjoinいただける程バランスの良い構成となっています。また、どうも魚に縁のある方が多いようです!

リルズはご縁があった方に選んでもらう立場です。私たちの取り組みに共感してもらえる方に出会えるよう、これからも謙虚に周りの声に耳を傾けつつ、良い点は周りと違ってもうまく伸ばしていけたらと思っています。

リルズでは、現在も事業拡大のため仲間を募集しています!ご興味のある方はぜひご覧ください。
採用サイト: https://note.lilz.jp/


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