keigo Himura

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最近の記事

【映画】トランスフォーマー/ONE

先日、大学の後輩である野坂尚也に会ったのですが吹替に出ていると言ってまして、しかしこれは観に行かないかもって思ってたのですが、Twitterなどでもやたら評判がいいので、観てみました。 吹替で。 評判通りすごく面白かったです。 トランスフォーマーシリーズは、マイケル・ベイの映画を子供に見せるまでは全然興味を持っていなかったのですが、映画は結構面白かったので、現在までの正編5作はすべて観ました。 直近の『最後の騎士王』は劇場に子供二人連れて観に行きましたが面白かった。 ちょっ

    • 【読書】百年の孤独

      話題の本書。 発売早々に買って8月下旬に読了したので、2ヶ月ほどで読めたのでした。 みんな言ってることですが、同じ名前のキャラクターが出てきたりして、誰が誰だかわからなくなってきます。 それも多分、日本人にはなじみの薄い「アウレリャノ」とかのラテンアメリカ系ネーミングというのもあって余計にそうなんでしょうね。 私は途中から、誰が誰なのかあまり考えずに読むようになりました…… とある家の何代か、100年にわたる物語を延々と語るという小説ですが、面白いのは確かです。 土を食う

      • 【TV】サニー

        西島秀俊主演で日本を舞台にした海外ドラマ、しかもSFということで非常に興味を惹かれる作品でしたが、本編はそれ以上に意外性に満ちた傑作ドラマでした。 ドラマの骨子はロボットテーマということになるのでしょうが、オープニングの曲からして、渥美マリの『好きよ愛して』(って、私は知らない曲でしたが)という昭和40年代の曲を使っており、レトロフューチャーといって良い独特の世界観です。 外国の人が観たら、現代の日本ってこんな国なのかなあと思ってしまうのかも。 というか、京都が舞台なので、

        • 【映画】エイリアン:ロムルス

          字幕を観ようとしてたのになぜか間違えて吹替を観てしまったのですが、基本的に吹替だと何かが悪いというふうには全然思ってません。 なるべく字幕で観るのは、少しは英語の勉強になるかもっていう程度の話で、日本での洋画吹替は非常に高水準だと思います。 それに本作では、「オヤジギャグ」ってことになってるダジャレも効果的に使われてますからw吹替での翻訳もうまくいっているようです。 (以下、自分でもこの映画感想なんじゃって思う文章になりましたが、ネタバレはしていませんのでご安心ください)

        【映画】トランスフォーマー/ONE

          【映画】箱男

          まず、かなり最高の映画であることを述べておきたいと思います。 原作は安部公房の同名小説で、私は高校生の時、古本屋で箱入りハードカバーの本書を買って、読んだのでした。 ストーリーはほとんど覚えていませんが、「視ること、視るだけの存在でいることの特権性を語る主人公を、別の視るものが襲ってきて、その特権の座を争う」という大まかな内容であったと思います。 今回の映画化は、石井聰亙あらため石井岳龍監督が1997年に製作開始したものが頓挫して以来、長年の悲願であったということ。 原作

          【映画】箱男

          【映画】ターミネーター2

          ターミネーターについては、1作目は公開当時、劇場で鑑賞。 先日も配信で息子と一緒に見直していました。 ところがこの『2』については、公開当時鑑賞しそびれて、「新春スターかくし芸大会」でパロディドラマを見てなんとなく映画を観た気になり、その後しばらくしてレンタルビデオで観たという有様でした。 劇場公開してた頃、大学の先輩の映画を手伝っていて、そのスタッフ達で新宿に行った時(ロケだったかな)、劇場にかかっていたのでみんなで観ようぜ! ってなったのですが、私は特殊造形の仕事があった

          【映画】ターミネーター2

          【映画】インスティゲイターズ 〜強盗ふたりとセラピスト〜

          大学の後輩、野坂尚也が吹替に出ているというのもあって鑑賞。 Apple TV+の長編先品(ドラマシリーズの方が長いけど、要は映画みたいなフォーマットの単発作品ということ)で、劇場公開はしない方の映画です。 先日、Apple TV+はジョージ・クルーニーとブラッド・ピットの『ウルフズ』の劇場公開を中止したのが話題になりました。 日本では『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』の入りが良くなかったのがいけなかったのかな。 洋画離れの昨今、スターが出ている大作でも劇場公開が難しい状況なん

          【映画】インスティゲイターズ 〜強盗ふたりとセラピスト〜

          【社会】論壇フェス

          普段Youtubeで見ているポリタスやニコ生深掘TVの主宰、津田大介氏とジョー横溝氏が、独立系メディアを集めていろんなディスカッションをするという「フェス」が開催されました。 二日間、伊豆でということなので行くことはできなかったのですが、配信チケットを買ってひととおりのプログラムを視聴。 非常に面白かったです。 初日はしばらくの間、普段の番組スタイルを観客の前でやるという内容で、すべて1時間しかないので、そんなに深くはないし、いつも通りという印象のものが多かったのですが、夜

          【社会】論壇フェス

          【映画】ボレロ 永遠の旋律

          音楽好きな次男(中二)からの夏休み映画の希望が本作だったので、初日に長男も一緒に、3人で観てきました。 ボレロといえばクロード・ルルーシュの『愛と哀しみのボレロ』(1981)ですが、私は中学の時ゴールデン洋画劇場をエアチェック(死語……放送されたラジオやTV番組をカセットテープやビデオに記録すること)して何度も見ました。 ヘラルド映画文庫というレーベルで出ていた日本人著のノヴェライズも読んだりして(でも映画をノーカットで鑑賞したことはないという……)。 あの映画は、モーリス

          【映画】ボレロ 永遠の旋律

          【TV】推定無罪

          大学の後輩、野坂尚也が監察医の役を吹替ているのですが、Apple TV+の中でも特に観られている作品らしくシーズン2が決まったそうです。 スコット・トゥローによる原作小説、ハリソン・フォード主演の映画版などは未履修です。 まず気になるのは主演ジェイク・ギレンホールの顔がトイ・ストーリーのウッディによく似てるなーということですがそんなこととは関係なく、この主人公に感情移入できないことが甚だしいです。 職場の不倫相手が殺され、担当検察官を名乗り出る主人公ラスティ。 不倫してたこ

          【TV】推定無罪

          【映画】フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

          アポロ11号の月面着陸はフェイクだったという都市伝説をネタに、その「真相」を想像力豊かに描くロマンティックコメディです以上! っていう感じ。 面白いので万人におすすめできます。 FLY ME TO THE MOONという題名でアポロ11号を描く映画は過去あって、邦題は『ナットのスペースアドベンチャー』という2008年の3DCGアニメでした! これのプラネタリウム上映用短縮版を地元の博物館で子供と一緒に観たのですが、それについては別途語りたいです。 この時代の宇宙開発もの映画

          【映画】フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

          【漫画】二月の勝者(第21集)

          20集が出たタイミングでレビューしましたが、21集で完結。 21巻完結というと最近の連載マンガとしてはコンパクトな部類に入るかもしれませんが、なにしろうちの長男が中学受験中に読み始めて、その長男も高校2年、次男も受験を終えて中学2年、という歳月がありましたから、なかなか手応えのある期間でした。 最新刊の表紙は、柔和に微笑む黒木のアップ。 これが示すように、黒木の真の動機(仕事や活動のきっかけだけではなく、何によろこびを感じる人なのか、という意味を含めての動機)が明らかになり

          【漫画】二月の勝者(第21集)

          【読書】ラジオじゃないと届かない

          大学の後輩、野坂尚也の朗読によるAudible作品、今回はTBSラジオのディレクター、プロデューサーの宮嵜 守史氏による経験談とラジオ論の本です。 私はTBSラジオはラジコやPodcastで結構聴いてるんですが、Session、アトロク2、そして『武田砂鉄のプレ金ナイト』……といった番組が中心。 宮嵜氏の主な仕事である深夜のJUNKは、『伊集院光 深夜の馬鹿力』を除いて、聴いてきていませんでした。 なので、本書で語られている、爆笑問題、山里亮太、おぎやはぎ、バナナマンらの

          【読書】ラジオじゃないと届かない

          【TV】スター・ウォーズ:アコライト

          映画スター・ウォーズシリーズのおよそ100年前を描くというドラマ。 すごく面白いということはなかったのですが、興味深い試みが多く行われており、私は好感を抱きました。 スター・ウォーズのドラマシリーズというと映画シリーズのキャラクターをどう出すか? に命かけてる感じがあって、正直それは私は好ましい方針だと思っていません。 それについてはまたどこかで愚痴るとして、今作ではそれがほとんど(完全とはいかなかった……)達成されたのは良かったと思います。 過去作のキャラクターと面識も

          【TV】スター・ウォーズ:アコライト

          【社会】第5回 難民・移民フェス

          開催スタッフのひとり、ノミゾは大学の後輩なのです。 以前からTBSラジオSessionでこのイベントのことを聞いていて、かつFacebookで彼がスタッフをしていることも知っていたので、一度参加したかったのですが今回それが叶いました。 練馬駅前の公園にステージとテント出店がぎっちり、見るからに多様な、スタッフや出店者や参加者の姿に各国の食べ物がいろいろと売られていました。 ノミゾと同期のべつの後輩も来てて、主催者チームのダンスを主導してました(その後輩ひとりだけがやたらと上

          【社会】第5回 難民・移民フェス

          【読書】なぜ働いていると本が読めなくなるのか

          今年ものすごく売れている本らしく、書名に共感した人が買って、やっぱり読めないwってことになってる話もありますが、Audibleにあったのでサブスクリプションで読む(聴く)ことができました。 正直これはナーメテーター案件。 かなり手応えのある本です。 映画『花束みたいな恋をした』をとっかかりに、明治以降の日本人の労働と読書・教養の関係を解き明かしていく、しっかりした歴史解説が行われます。 意外にも、本を読めなくする「犯人」のひとつとして、とある書籍まで挙げていて…… ここはエ

          【読書】なぜ働いていると本が読めなくなるのか