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アホの読書日記

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読んだ本、読んでる本、読んでない本、積読、読書日記と言っていいものかわからない文章をここにまとめます。ここにたどり着いた奇特な運命というか余程暇スマホかパソコンでつらつら記事を読…
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#読書

読書日記vol.7(噛み合わない会話と、ある過去について)

 過去の記憶について、自分と相手との間でズレが生じることってあると思う。一方は忘れてしまうようなこと、でもう一方は記憶に刻まれている。罪の意識を相手が持ってなかったり、罪自体忘れてしまっていたら、許せないだろう。自分もそんなことをしてしまっているのではないかと不安にもなってくる。ぞわぞわする作品、現代の薄暗いところを短い話の中で物語ってくる。

私は学生時代、すごく"先生"というものが嫌いだった。

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読書日記vol.6(蛍・納屋を焼く・その他の短編)

読書日記vol.6(蛍・納屋を焼く・その他の短編)

 最近、本を読まない友人にこの短編の布教に成功した。これは村上春樹さんの短編集で、私は「納屋を焼く」という話がお気に入りだ。短い話でどう話てもネタバレしてしまいそうなので、まぁ読んでくださいとしか言いようがない。友人にはネタバレしながら布教した。一つ言えるのが、納屋を焼くことが趣味だと言う男が出てくる。

この本の話はさておき、私が話したいのは本を薦める時の難しさだ。毎回私は『とにかくいいんだよ!

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読書日記vol.5(第七官界彷徨)斉藤壮馬さんの選書センス

読書日記vol.5(第七官界彷徨)斉藤壮馬さんの選書センス

恋物語というのは難しい、、
私は恋というものから縁遠く生きてきました。
あんまり淡い絵柄の表紙の病気の女の子が出てくる悲恋とか寿命何年とかいう話はほーとは思えど、、ええな!とはなりにくい。しかしこれは良い。赤毛の縮毛の女の子が恋をしてるのか?してないのか?ぼんやりとした感情が日常の中に散りばめられていて読んで暑苦しくもなくていい。冬場にちょうどいい本だ。この本を買おうと思った理由は、河出文庫のフェ

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読書日記vol.3(少年になり、本を買うのだ)

読書日記vol.3(少年になり、本を買うのだ)

 読書日記の読書日記を書くという変わった事をする。そして関係ない食べ物の話をする。
 活字で書かれた食べ物が現物以上に魅力的に映ることはあるあるだと思う。有名どころだと『ナルニア国物語』で白い魔女にもらった日本ではプリンと訳されたターキッシュデライト、私がピンとくるのは『赤毛のアン』のアイスクリーム。余談だがビフテキがビーフステーキの略称なんて未だに信じていないビフテキは東京の少し古めかしいレスト

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読書日記vol.2(ずっとお城で暮らしてる)

 まだ読んでない詩集を読書日記のテーマにするのはおかしな事だと書いてから気付きました。vol.1で紹介した『コクトー詩集』まだ購入してません。買わねば。
 今回は『ずっとお城で暮らしてる』について、実はまだ2章までしか読んでいないのですが、まとめて読んでしまうのは勿体ないと感じ、ここで一息入れて書かせて頂きます、vol.1に比べるとまだ読書日記として成立していると思って下さい。

 さて、私がこの

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読書日記(コクトー詩集)読書あるある

読書日記(コクトー詩集)読書あるある

読書を嗜む方なら起こったことがあるだろう体験をした。そんな経験を呟いておく。
 今日は久々に本屋をふらついていた。本屋には目的もなく漂いに行くことが多い。そのため友人を伴って訪れた今日は少しいつものペースが乱れていた。友人は何の本が欲しいのかと聞いてきた。欲しい本なら沢山ある、しかしそれらを探しにきたのではないのである。ただ漂流の末良い島に辿り着けたらなといった具合なのだ。なんとなく友人を気にしな

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