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【私の経営道】株式会社玉寿司 中野里陽平

・経営理念はなんですか?

弊社の経営理念は

「私たちは海の冊子の美味しさに真剣です」

という経営理念なんですね。

日本は北は北海道下は沖縄まで、北から南まで全国あらゆるところで魚介が豊富に取れるんですよね。こんな国はなかなかない。世界中見渡してもですね。

昔から先祖たちは貝ですとか魚を食べてましたし、今でも親潮、黒潮性がぶつかっていろんな魚介が楽しめる国ですよね。

さらに言えばその魚介を生のまま素早く卸して食べるなんていう食文化は、江戸前寿司以外はないんです。
私が寿司職人という仕事を誇りに思っている理由というのも、ここに凝縮されているんですけども、いくら新鮮な魚が日本中いたるところで獲れたとしてもですね、例えばイキのいいアジが獲れたと。

どうぞこれかじってください!

って言われてかじれますか?かじれませんよね。アナゴにしたって、タコにしたって、イカにしたって、今あがったばっかりだからかじってくださいって言って美味しいと思う方やっぱりいないんです。ということは、これを誰かが美味しくすることによって初めてお寿司になったり刺し身になったりして、美味しいな、幸せだなって感じてもらえるわけですよね。

その存在が我々寿司屋なんです。

寿司屋の職人というのは、あらゆる海の幸を、命の恵みを美味しくして、お客様に口の中にいれる、食べていただいて、幸せだなって感じてもらうものに変えていくわけですよ。こんなにシンプルでいて、そして 複雑怪奇な魚の色々な形状をスピーディーに正確に卸して、美味しくするという文化ですよね。

世界から見てもこれはないんですよね。

世界から愛されるお寿司という文化を、我々がその人材を育成してるんだと、誇りに思う仕事だよと。そういうことを新入社員や職人さんに常々言うんですよね。私たちはその仕事を誇りに思ってやってますと。 そして脇目もふらずに海の幸をより美味しく、よりお客様に幸せだなぁって感じてもらえるように、我々はどう自分たちを磨いていくかということから、脇目もふらず真剣にがんばろうよと。

これが経営理念ですね。


・経営を志す方に伝えたいことは?

経営は考えることは色々あります。ただ一番大事なことは、自分たちの提供する商品、サービスが、どのようにお客様に喜ばれるのかっていうことを追求し続けると。
そこを考え続けて、それを追い求め続けるということが経営で最も大事なことだと思ってるんですね。僕が絶えず追求してきたのは、どうしたらもっとお客様に美味しって言っていただけるか。どうしたらもっと喜んでいただけるか。そういう事をずっと考えながら、商品、サービスを磨いてきて、またこれが簡単にいかないんですね。3歩進んで2歩下がりながら、それでも諦めずに前進をする。経営はそれだと思います。

自分たちが提供する商品、サービスで、本当にお客様を喜ばれてるのか。あるいはお役立ちになってるのかっていうのかというのを忘れた経営はやめてほしいと言いますか、それは見失った時点で経営者失格だと思ってます。

最近ですと会社を興してある程度まで行ったらM&Aして、売却資金が手元にどんどん入ってくるとか、そういうことを成功事例のように語られてるケースが増えてきているような気がするんですけど、それは本物の経営者ではないでしょうという想いですよね。

本質はどこかといったらやっぱり商品、サービスを本当の意味で価値のあるものなのか、ということを追求し続けて磨き続ける。これをどれだけ飽きずに愚直にやるかということだと思ってます。


・あなたの経営道とは?

私にとっての経営道は「一貫経営」です。

一貫の握りに心を込めて提供すると同時に、一貫してぶれない経営をするという思いが込められています。

インタビュー動画はこちら↓

玉寿司


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