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絵描きがキャンバスに向かう時

時々、自分の対して思います。
絵描きなんて厄介な事にハマってしまったんだ。
めんどうな事を思いつかないでくれよ。
もっと悩まずにささっとやれよ。

だけど、次の絵が気になってしまうのです。
白いキャンバスを見つめながら、
次の物語を描いてしまうのです。

小さい時、
男の子に水色のノートが配られて、
女の子にピンクのノートが配られて、
どうしてもピンクよりも水色が欲しくって、先生に言えなくって、
でも言いたくって、胸がドキドキしていた。

お姫様のマンガの描かれたピンクの雨傘を
親戚の叔母さんからもらった。
どうしても持ちたくない。
学校にわざと忘れても
玄関の外に置いていても
無くならないのが、辛かった。

母がデパートで買ってきた。
どうしても着たくない服があった。

今は服を買いに出掛けて、
何時間もぐるぐる回って
結局白いTシャツ1枚だけしか買えなかったりする。

大きな自然を感じた時、
自分の小ささを確かめて、
これで良いんだって安心します。

何処にも行きたくない、
何を食べても満たされない。
絵が完成していないと落ち着かない病ですね。

優等生になりたいわけでも無いけど
不真面目なわけでも無いけど
とっても我儘である事は確かです。

描く理由は、なんだろう?
自己嫌悪とコンプレックスを取り除くため?
自分を褒めてあげたいから?

そんな大袈裟な事ではないかもしれない
そのままでも大丈夫。
安心して眠って良いんだって

肩の力を抜いて
たくさん風を感じて
たくさん季節を感じていたい。

そうだよねって
一緒に感じてもらえると
一緒に微笑んでもらえると
嬉しくなってくるからね。


ニューヨークに来てから
たまに書いていた詩とエッセイです。
これだけだと、やたらに気恥ずかしいだけなので、
絵をつけてみましたので、どうぞご覧ください。





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