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リーダーとナンバー2のいい関係をつくるために必要なこと

ナンバー2という、わかったようなわかんないような役割に悩んだ時期がありました。

というのも、前職で10年ほど副社長やってたんですが、副社長って社長がいないときに相談されたり、2番目に意思決定する人ぐらいの機能以上になにかあるのかなぁと。

そんなとき、先輩経営者から「裸の男とリーダーシップ」という映像を紹介されてナンバー2に目覚めました!

デレク・シヴァーズ氏のTEDプレゼン「社会運動はどうやって起こすのか?」で使われたものでご覧になったことがある人も多いと思いますす。

1.リーダーの役割

ベンチャーを立ち上げるのも、地域で何かをはじめるにしても、「言い出しっぺ」の存在がすべてのスタート。

「言い出しっぺ」のことを、映像では「ひとりで裸踊りする男」として描かれています。音楽祭で、芝生で裸になってひとりで踊り出すわけです。

ただし、たったひとりでやり続けることには限界が来ますし、新しいコトを起こそうとしてもひとりではムーブメントは起こしにくいもの

2.フォロワーの役割

映像で、しばらくひとりで踊っていた裸の男の横に、一緒に踊り出す男がよってきます。

運命をにぎる最初のフォロアー」です。

この最初のフォロアーの役割がナンバー2なのだ、と当時のぼくは理解して興奮したのをいまでもおぼえてます。

ある意味、最初に踊り出すリーダーは、ちょっとイっちゃってることが多いのでw、他の人には伝わりにくく、入っていきにくいもの。

その点、2番目に踊り出すフォロアーは、自分が共感したうえで相手に伝えるので、ワンクッション入る分、ちょっと客観性も加わり、他の人が理解しやすい言語で伝えれるんじゃないかなと思います。

組織をつくっていく上で、ナンバー2が、自分が感じたことを自分なりのことばで伝えていったほうが、共感する人を増やしやすかった、というのはぼく自身、実感したこと。

他の人を手招きするためには、ナンバー2が、本当に招いていいと確信するぐらいに腹落ちしていなければなりません

自分がたいしていいと思ってないことで他の人が集まることはまずないので。。

ナンバー2は、裸で踊り出した一人の男が、

・バカな人で終わるのか
・リーダーに変わるのか

について重要な影響をあたえうる、と思ってから、ぼく自身はナンバー2の役割に高いモチベーションをもちました。

3.ムーブメントを起こすチーム

ナンバー2が、いい感じでバカになって一緒に踊り出しつつ、わかりやすいことばで招き入れていけば、3人目、4人目も加わりムーブメントを起こすチームになっていきます。

ナンバー2が機能すれば、ナンバー1の最初に踊り出した男は、よりいっそうバカになって新しい踊りに集中することができます。

ナンバー2の役割は、ナンバー1が無心で踊り続けられる環境をつくることと、いまは考えてます。

ぼく自身、経営チームの勉強してて憧れはホンダの本田宗一郎さんと藤澤武夫さんのコンビでした。

個人的には、破天荒で天才的技術者、カリスマの本田宗一郎を、営業・財政・組織面で支える藤澤武夫さんがいまでもロールモデルです。

最近みた、ABEMA「会社は学校じゃねぇんだよ」で、ナンバー2の葛藤が描かれて気分が高揚しました。

投資家から床におちたパスタが食えるかと言われて、一緒に食べるナンバー2を投資家が評価して投資を決めるという件。たしかに、心底ほれて退路たってないと食べらんないなぁと思いながら見てましたw

4.ナンバー2向きは本当か?

と、ここまではムーブメントを起こすチームにおけるナンバー2の重要性を書いてきました。

最後にナンバー2についてよく聞かれることを。

「わたしナンバー2向きだと思うんですよ」

と言う人に会うんですが、ぼくからよく言わせてもらうのは、

「ほんとにそうかどうか、ナンバー1もやってみてから決めたら?」

というのはナンバー1のほうが難易度が高く思えて、無意識のうちに、そこでの勝負を回避して、ややなりやすそうなナンバー2向きと言い聞かせてんじゃないかと思うから。ひねくれた勘繰りしすぎかもしれませんが。。

これはぼく自身の体験なんですが、10年以上ナンバー2をやらせてもらって、もちろんナンバー1の創業者が素晴らしかったってのもあるんですが、自分的には天職だな、向いてるなと思って楽しんでたんです。

ところが、その後、ぼくが社長としてナンバー1の役割をするようになってみたら、ナンバー2のときの何倍も大変ながら、それと同等以上にやりがいと楽しさを感じたんんです。

そのとき以来、自分はナンバー1向きだと確信してます。笑

結論、ナンバー1もナンバー2も、ムーブメントを起こしたいのであれば両方重要で優劣はないと思ってます。

ただし、それぞれに相乗効果を出せる役割分担はあると思うので、両方の約割を理解、経験しながら、自分にとって、お互いにとってその時々で最適な役割を果たせばいいのかなと思います。





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