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新手法のまちづくり 主役は中学生!?(6/28NHK宮崎放映内容のサマリー)

都農町に移住して4年目、一貫して注力しているのが、まちづくり実務と小中学生をつなげることです。

町内唯一の中学校、都農中学校で総合的学習の時間を年間15時間使って「つの未来学」を開講。

中学生たちと、都農町の未来のまちづくりをテーマに、課題発見・解決策を考え、町の人たちに提案してきてます。

その次に、町のゼロカーボン政策を提言する小中学生の選抜チーム「Green Hope」を結成。毎年3月の「都農町ゼロカーボンU-18議会」で提言を行なっています。

そして、今年度より、中学生の地域クラブ「まちづくり部」を創部。週4日、まちづくりにつながる活動を中学生たちが自分で考えアクションを起こし始めています。

やりたいことは、こどもを体験ではなく当事者として主体的にまちづくりへ参画していくしくみをつくることです。

子どもにとっても、まちにとっても、すぐに結果が出るものでもありませんが、人口が減少し、子どもたちが中学を卒業したら帰ってこなくなる町にとって、最優先でやるべきことと考えています。

そんな取り組みにNHK宮崎が関心をもっていただき、ぼくらの活動を取材していただきました。

合計4回ほどの取材をいただき、6月28日に8分50秒ほど放映。

1.人口減少と商店街

番組冒頭で、都農町の人口減少の予測と商店街の現状が紹介されました。

1995年に1万2000人を超えていましたが、2020年には1万人をきりました。2040年には6千人台まで減少すると推計。50年足らずで半分ほどに減るという予測、衝撃的ですね。

人口減少に伴って、課題となってる一つが、町の中心部、特に商店街の衰退なんです。
多くの店が閉まっていて、人通りがめっきり減っています。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

2.新たな手法でまちづくりに挑戦

本編で、ぼくが移住してから、都農町の商店街に活気を取り戻そうと、取り組んでる様子を「新たな手法のまちづくり」として紹介いただきました。

都農町で中心部の活性化に向けて月に1回開かれているみちくさ市。
町内の飲食店や生花店が出店し、毎回、地元の人たちで賑わってます。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

空き地の活用について、地元の人たちと議論する中川敬文さんは、長年、東京で不動産開発会社を経営したあと、3年前に都農町に移住、まちづくりを事業とする会社をおこし、みちくさ市など、町のにぎわいを生み出す活動に力を入れています。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

人口減少が加速する中、町内唯一の高校も廃校になりました。
町の委託をうけ、この跡地にこどもの遊び場や飲食店、高齢者施設などが入った複合施設を建てる計画を進めています。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

東京で20年以上、都市開発に取り組んできた中川さんですが、都農町では新たな手法でまちづくりに挑戦しようとしています。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

3.商店街の再生を考えるつの未来学


中川さんが目をつけたのは、なんと中学生。つの未来学と題し総合的学習の時間を使って年間15時間、中学生とまちづくりに取り組んでいます。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

この日は人通りが少なくなった町の中心部でフィールドワークを行いました。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

テーマは商店街の再生です、なにがあったら自分たちが行きたい場所になるのか。生徒たちは商店街を思い思いに歩きながら考えました。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

カリキュラムの最後には町長に提言を行うことになってます。自分のアイデアが実現するかもしれない、と生徒たちにも熱が入ります。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

高校が廃校になり、就職先もほとんどない町にとって、中学生が出て行くことは間違いない現実。中学生たちに、どうやって戻ってきてもらえるか?都農町に限らず、どこの自治体にとっても重要なテーマだと思います。

4.中学生の地域クラブ「まちづくり部」

さらに、中川さんは中学生が加入する地域クラブとしてまちづくり部をたちあげました。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

生徒たちが試作を繰り返しているのはみちくさ市に出品するジュースです。アイデアを出し合った結果、好きな色を選べるカラージュースを販売することにしました。この日は色の最終調整です。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

授業がはじまった当初、まちづくりに興味をもった生徒に中川さんが、具体的な活動を促しても部活動が忙しく実現しなかったといいます。それならばと、逆転の発想で、中学生がまちづくりに関われる地域クラブをつくったのです。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

みちくさ市の当日、中学生たちの出店には次々と客が訪れました。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

最終的には100杯の売上を達成。町に賑わいをうむ楽しさを実感しました。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

普段の人通りのなさが嘘のような盛り上がりをみせたみちくさ市。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

中川さんは、今後、会場の広場を改装し、ふだんから人が集まる場所にしていこうと計画しています。

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)

5.子どもが当事者になるまちづくり

中学生に手伝ってもらうのではなく、当事者となってもらうというのがいい取り組みですね。
中川さんの計画を、自分のまちだと思ってる中学生たちがより具体的に、現実的にしていく感じ、ここに絵を描きたい、ここに花をおきたいとか。
主体性をもって活動できますし、それによって、地元への愛着が生まれるのも嬉しいですよね、

(6/28NHK宮崎「てげビビ」)


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