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【連続不定期更新小説】どうして僕らは分けてしまうのだろう -あなたの清き一票はオン派それともオフ派?-

数あるコンテンツのなかから、本作を手にとって頂きまして、ありがとうございます!

本作は、今の世界と少し似ている、何年か先の未来を舞台にした小説です!
一応3話目ですが、単体で読んで頂いても大丈夫な内容にしています。
2話目は以下から読めます。読んで頂けたら嬉しいです!

-あらすじ-
数年前、感染力の強い病が世界中に流行した。その後、感染が収束した後にもオンラインツールを積極的に活用する人々と、病が流行する以前のようにオフライン重視の生活に戻る人々に分かれるようになった。
この時代の人々はどのように生きているのだろうか?


人々がオンライン・オフラインどちらか中心の生活を送るようになってから、政党もオンライン派(オン派)もしくはオフライン派(オフ派)の生活を支援する政策を打ち出すようになった。
高齢化が進んだ我が国においては、与党はオフ派であり、それに対抗するため、多くの野党はオン派という構図になっていた。
有権者の大半を高齢者が占め、若者よりも老人による投票が活発に行われてるからだろう。

若者が少なく、老人が多い日本で実施される施策は、若者よりも老人を優遇することが多い。
オン派の政党の支持層の主体は若者であり、選挙戦はオン派にとって毎回厳しいものとなっている。

投票者の年代による「総票の格差」が叫ばれるようになってから久しい。
少子高齢化の日本において、若者は老人よりも少数となる。そのため、多くの投票数を獲得するのは、老人の民意を公約に反映している被選挙人となりがちである。
「総票の格差」を是正するため、すべての投票数合計してまとめるのではなく、年代別に投票数を集計することを提案する専門家もみられる。
オン派のとある革新的な党は、投票にも定年制度を設けるべきとまで主張している。

この前の選挙では、オン派は、通信環境の整備やサイバーセキュリティ対策に関する補助金を助成することを公約として掲げていた。
一方オフ派は、飲食店や小売店など、リアル店舗に対する補助金の給付を盛んに訴えていた。
選挙の結果は相も変わらず、オフ派が優勢、オン派が次点という次第であった。

(つづく)
※数あるコンテンツのなかから、本作を読了頂き、ありがとうございます!続きの4話目はこちらです!


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