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あと少し、もう少し (瀬尾まいこ) 本の魅力

瀬尾まいこさんの「あと少し、もう少し」

この本は、ずっと読書が嫌いだった僕が、初めて本気で面白いと思った本です!

前回は、読書嫌いだった僕がなぜこの本を読むことになったのか、お話ししました。

今回は、この本のあらすじ「4つ」の魅力をお伝えしていきます(^_^)

こんな梅雨の季節に、家でゆっくりと読んでみて下さい♪

※これから読む人のために、内容はネタバレし過ぎないように書いていきます。


あらすじ

これは、駅伝大会に参加する、ある中学校の陸上部のお話です。

その陸上部には、部員は部長のたった一人。中学最後の駅伝に参加するため、部長の桝井が必死に部員を集める所から始まります。

唯一の協力者は、頼りない美術の先生…

そして、ようやく集まったのは、性格や学校での「ポジション」が全く違う6人のメンバー。

駅伝大会を通して、そんな彼らの人間模様が描かれている青春小説です^^


魅力 1

1つ目の魅力は、中学生たちの感情が多彩に描かれている点です!

中学生というのは、子供と大人の狭間の時期です。

「すごくしっかりしているなー」感心させられることがある反面、まだまだ未熟な部分を持ち合わせています。

そんな中学生たちの気持ちが、とても上手く描かれています!

そして、他者との会話や様々な出来事の中で、その気持ちがどのように変化していくかが、見どころです(^o^)


魅力 2

2つ目の魅力は、学校での「ポジション」をそれぞれの感情と上手く絡めている所です!

学校というのは、社会の縮図のようなものです。

毎日顔を合わせて過ごす中で、それぞれの特徴がわかりやすく表れてきます。そして、それによって「ポジション」というものが出来上がっていきます。

人は、誰しも自分の「ポジション」を意識し、言動が変わります。「ポジション」は人を成長させることもありますが、時にはそれが人を苦しめることもあります…

大人になると良くも悪くも諦めてしまいがちですが、そこに対してまっすぐに向き合う姿には、感じるものがあります!!


魅力 3 (※少しネタバレ)

3つ目の魅力は、この本の構成にあります。(少しネタバレしています。)

この本は、全部で6章に分かれています。しかし、一章ごとに物語は完結しています。

どういうことかと言うと…

それぞれの章は全て同じストーリーですが、一章ごとに主人公が変わります。6人それぞれの視点を知ることが出来るということです!

それぞれを比較すると、同じことに対しても感じ方が違ったり、相手のためにしたことがネイティブなニュアンスで受け取られたり…

「人によって感じ方はそれぞれ」ということを再認識すると共に、自分だったらどう考えるだろうと、ついつい考えてしまいます^^


魅力 4

4つ目の魅力は、自分を客観的に見れることです。自分にとっては、これが最大の面白さでした!!

この物語の主人公は、6人の駅伝メンバー全員。そして、全員が違った性格や「ポジション」の中で生きています。

しかし、面白いことに6人全員に対して「自分に似ている」と感じてしまいました。

その中には、「自覚していなかった、自分の性格や特徴」にも気付く瞬間がありました!

そんな自分と似ている主人公たちへ徐々に愛着を深めながら、それが周りにはどう映っているかを知っていくのは、本当に面白かったです(^_^)


最後に

僕は子供の頃から読書が嫌いでした。

しかし、思い切りだけで本屋でアルバイトを始め、それがきっかけで様々な本に出会いました。

そして、それらの本がきっかけで、様々なことが変わりました。

昔は保守的→海外に行って英語学習
世の中への興味→ボランティア
文章→日本語の表現の奥深さに気付く
他多数…

また、「そのうち自分でも文章を書いてみたいなー」と思うようにもなりました。

だから、今こうしてnoteで記事を書いています。

何がお伝えしたいかと言うと、読書をしたことで自分の人生に沢山の良い影響があったということです!

その中の一つが、この本に出会えたことです(^_^)

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