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【読書#1】なぜ他人を許せないのか。

こんにちは けいです
今回は論文ではなく本のシリーズです 早速行きましょう

本日の本はこちら

現時点(2022/03/02)で国際問題になっている【ウクライナVSロシアの戦争】ですが、どうして人は争いをしてしまうのか?その問いに脳科学の視点から答えてくれる本です。

著者の中野信子先生は日本の脳科学者であり、東日本国際大学特任教授です。IQで有名なメンサ会員でもあります。すごっ。

本題に入ります。

どんな時に人は許せないと思う?(結論)

許せない。その感情一度や二度経験したことがあると思いますが、例えば浮気やパワハラ、信頼していた仲間の裏切りなどでしょうか。

その許せない感情を脳科学的に結論を出すと、人の脳とは社会のルールから外れたわかりやすい攻撃対象を罰することで快楽になる。

許せない→攻撃→快楽 許せないを攻撃することは快楽になるのです。

ネット時代の正義

ここ10年でTwitterやInstagram、FacebookなどSNSが急速に普及しました。

情報の収集や芸能人にリアルタイムで繋がれる恩恵がある中で炎上も起こっています。

ここで注目したいキーワードが正義中毒。

正義中毒とは自分の中で正義と思っていること(例えば、子育てしている母親が家事をしている様子や子どもたちと触れ合っているところを良かれと思い投稿したのに投稿する暇があるならもっと育児しろなど突っ込まれること)を他人の価値観に攻撃することで悦びを得ること。

この正義中毒は非常に厄介でまず、当の本人がそのことを認識していない点です。自分のしていることが正しいと思い込んで良かれと思ってのことがまさか他人を傷つけてしまう。SNSが普及している今最大の問題とも言えます。

日本の集団主義

さらに日本の集団主義について、
日本人ならなんとなくしかしはっきりわかるこの感情
「もう少し他の人の様子見てみようかな」
「私一人だけ帰ったら変な目で見られないかな」
「自分は違う意見だけど周りに合わせるか」

これこそ集団主義です。しかしそれは悪いことではなく、むしろ必然的にそうなったと指摘しています。

集団主義は日本という島国において最適な思考になります。なぜか?

日本は災害が多く、江戸時代〜明治時代初期にかけて人口が変わらないことから協働して困難を乗り越きることが生き残れたからと地理的要因が大きく影響されているのではないのかとしています。

しかし集団主義は意思決定が間違った方向に行くと時に戦争など悲惨なことになったり、少数意見を持つ人に対し多数派の考えに従うよう暗黙の強制があったりと自分達の正義の基準にそぐわない人々を正義を壊す悪人として叩くのです。

許すことはできるのか?

一番ここではないのか。そもそも人間の脳は誰かと対立していくことが自然なことですので、

まず、許せないを把握すること。
今、相手を許せない!を状態として知る。ことです。

次に前頭前野を鍛えることです。

ヒトで最もよく発達した脳部位であるとともに、個体発生的には最も遅く成熟する脳部位である。

前頭前野とは

「自分はこう思う」「こうに決まっている」といった固定化された通念や常識・偏見をうのみにせず客観的思考で考えることです。

その他にも、いつも通りを変えてみる(通勤道を違うところから行く)、不安定な環境に身を置く(引っ越しや転職)関心のない本を読んでみる。など、日々の生活を少し変えてみるといいですね。

まとめ

最後に簡単にまとめますと、

人はそもそも他人を許すことはできない。
また攻撃することで脳は快楽になる。

なので、
自分は他人に対して許していない状態だ。と認識し、
自分がこう思うことに対して客観的にみること。
普段の生活に違うことをしてみる(通勤道を変えてみる)ことで脳を鍛える。

最後に著者の中野先生は
人は対立し続ける。だからこそ、お互いが新たな戦い方を発見し、消耗するのではなく、生産を目指す競い合いができるようになれば良い。残した。

戦い続けるからこそ憎み合いではなく、高め合える世の中であって欲しいですね☺️


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