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子どもの発育レベル別での指導を考える

皆さんもご存じの通り、ヒトの発達には個人差が非常に大きいですよね。
これは身体的発達、精神的発達のどちらも個人差がありますし、個人にとっても身体が発達しているが精神的に幼いといった個人間の要素でもバラつきがみられます。
基本的に集団での運動場面では指導者不足や、今までの固定概念によって同じ質と量をそこに参加するすべての子供に与えられるという現状があります。
これはスポ少~高校までは普通にあることだと考えられます。

やはりスポーツ場面では暦年齢でなく生物学的年齢でヒトを評価すべきだと僕自身は考えています。
同じチーム内において体格の違う子に同じトレーニングを与えていると身体の弱い子は怪我をしてしまうリスクが高まりますし、技術のない子であれば出来ないことが増えてしまい、運動に対しての苦手意識や疎外感を感じることもあるかもしれません。
また、周りが出来て自分が出来ないというのは、もちろん内的要因と捉えて努力するという行動が生まれるかもしれませんが、そうではない子もいます。
有能感(自分はやればできるんだという気持ち)が得られないと、自己肯定感が低下してしまい、それが社会生活に影響してしまう恐れもありますよね。
(競争や劣等感から学べることもありますが多々ありますが今回はふまえません)

生物学的評価とは、ヒトの発達を年齢で捉えるのではなく、第二次性徴を視覚的に評価する方法や骨年齢の評価によって生物学的成熟度を決定する方法などによって、そのヒト自身の身体がどのくらい発育発達しているのかを評価するというものです。しかしこのような評価はトレーナーがやるべきではなく、やはり専門分野に長けている医師などによって行われるべきですので、トレーナーができる生物学的評価はかなり限られます。

また、身体の発達レベルだけでなくその競技における技術でも指導内容を変えるべきであると考えています。
先述のとおり、すぐに身につく子もいれば何回も繰り返しやらないとできない子もいますのでそのような子を置いていかないようにシンプルな技術練習が出来る環境(グループを作るなど)を整えて指導する方がよさそうですよね。
ゴールデンエイジ理論などもありますし確かに参考にはなりますが、個体差が非常に大きいので現場では活かしにくいです。

このようなことを実現するためにはチームに所属する指導者の数が必要ですが、指導者が一人であってもこのような現状を踏まえてチーム作りをする、練習内容を考えることも指導者の役割です。
これをやらせとけばいい、これで今までうまくやってきたんだから全員走らせようといった安直で浅はかな考え方の指導者が減ることを願いたいですよね…
そんな指導者には信者が多いですが…


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