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とりあえずアウトプットしよう

投稿したあとに気づいたのですが、昨日投稿した記事が50記事目だったとのことです。Noteを書き続けることで多くの成果、変化があったと感じていますが、これについては、もう少し確信にかわってからまとめたいと思います。この記事では、noteに限定せず、アウトプットについて最近感じたこと、意義について書いていきたいと思います。

1. アウトプットすることではじめて評価される


これはnoteというより、仕事中によく感じることです。特にこの時期は新年度がはじまったタイミングでもあり、組織およびチームの活動方針、取組施策を検討し、報告、披露するタイミングが多くあります。私の場合、昨年4月に中国に来てから1年が経ち、組織の課題や金銭事情、スタッフの特性なども大よそ把握することができたこと、また中国語の成長により情報収集できるようになってきたこともあり、今年は、攻めの気持ちで、いくつか新たな企画を盛り込みました。

結果としては、いくつかの取組案は「費用対効果が悪い」などの理由で承認されず、ネガティブなもの、ポジティブなもの、さまざまなフィードバックをもらいました。ネガティブなものを含め、これらフォードバックは一回提案してみないことには得られなかったものですし、結果として軌道修正に繋がったものもあります。やはり、一度アウトプット=場に出すことで初めて評価を受けることができ、改善の可能性も見えてくる、と改めて感じました。(会社員の方にはご同意いただけると思うのですが、革新的かつ効果的にも関わらず、これまで誰もやっていないことなんて、ほとんどありませんよね。)。言い換えれば、アウトプットの先にフィードバックという極上のインプットがあるとも言えるかもしれません。こう考えるとアウトプットしたくなりませんか?

 

2. 陽明学の知行合一という思想

せっかくなので、私がアウトプット=行動に移すこと、を強く意識するようになったきっかけを書いてみたいと思います。

大人気の記事『本を読んできた~』でも書いたように、私自身、インプットを非常に重視してきました。大学生のころ、大量の本を読んでいる中、司馬遼太郎の『燃えよ剣』(ご存知、土方歳三がモデルの人気作)、『峠』(同じ戊辰戦争時代の長岡藩の武士・河井継之助がモデル)に出会い、『行動に移すこと』、つまりアウトプットの重要性を考えるようになりました。特に陽明学の一つの概念である『知行合一』という言葉(現在では「知識を蓄えるだけでなく、行動に移そう」というニュアンスで使われます)に強い感銘を受けました。

この土方歳三、河井継之助の共通点は、『陽明学』という思想に生き、生涯貫き通したところです。『陽明学』は、日本の中核的思想でもある『朱子学』を形骸化していると批判するところから出発した儒教の一派なのですが、特に「実践」を重視しています。中でも『知行合一』という、『良知』と『行動』は同時にしか存在しえず、分離することは出来ないという思想が有名ですが、これは簡単にいってしまうと「ご託を並べなくていいから、とにかく行動に移せ。」という、ある種、原理主義的で、過激な発想です(陽明学徒としては、他に吉田松陰、大塩平八郎も有名ですが、みんな思想を貫いて劇死しています。現代で有名なのは、三島由紀夫あたりでしょうか。)

土方、河井の、作中での「サムライ」ともいえる行動に痺れるのと同時に、インプットばかりで、行動に移していない自分がなんだかちっぽけに感じ、行動が大事だという想いが胸に深く刻まれました。

 

3. アウトプットすることで考えが推敲される。

これはnoteを書いていて感じていることです。いつも「今回は●●について書こうかな」というところからスタートするのですが、いざ書き始めると、考えがまとまっていなかったり、すごく初歩的なところで論理的に破綻していたり、そもそも正確な知識がないことに気づくことが多々あります。書く前は「これは真理!」と思っているのですが、「真理」なんて簡単に見つかるわけないんですよね(いま至るところで素人の「僕の考えた最強の感染症対策」みたいなものを目にしますが、これも同じだと思います)。「人にベラベラと披露する前で良かった!」と思うことばかりです笑。一回アウトプットしてみるというのは、思考整理の点でも有効ですね。

 

4. 質の高いアウトプットは、インプットがあってこそ。


アウトプットをすること自体の重要性を書いてきましたが、もちろんアウトプットの質も追及すべきです。特に仕事においては、質の低いアウトプットは社内外の関係者からの低い評価、信頼を失うことに繋がりかねません。では質の高いアウトプットを出すためには何が重要でしょうか。そうです、インプットです。インプットの先にアウトプットがあり、アウトプットの先にインプットがあります。まるで輪廻のようですが、インプットとアウトプットを回転させていく、サイクルをつくることが重要です(自己啓発書みたいですね)。

誤った情報を積み重ねても、誤った「真理」にしかたどり着けません。フィードバックという直接的なインプットがあれば、求められているアウトプットには最短距離で近づけるはずです。そして他の人より広くて、深いインプットがあれば、他の人よりクオリティの高い、アウトプットに繋がる可能性も上がります。
 

なんだか最後の方は自己啓発書みたいになってしまいましたが、まずはアウトプットをしてみよう!というおはなしでした。 
 
ではでは。

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