誹謗中傷の正体は「嫉妬とうらやましさ」

前回の誹謗中傷に関する記事で、

「嫉妬心がSNSの匿名性を使った誹謗中傷になっているケースもある」といった内容をサラッと書きましたが、

今回はその「嫉妬心」が招くさらなる弊害について掘り下げていきます。

前回の「誹謗中傷」に関する記事はこちら。

『嫉妬という感情』

まず「嫉妬」という言葉で説明していましたが、

厳密に他人をうらやましく思って、それを失わせるように働きかける感情のことを「羨望（せんぼう）」と言うそうです。

始めに訂正し、ここからは「羨望（せんぼう）」と表記して話を進めていきます。

羨望（せんぼう）とは、自らの持たない優れた特質、業績、財産などを他者が持つときに起こる、それらへの渇望、ないしは対象がそれらを失うことへの願望である。羨望は他者が自分が持たない望ましい物品を持つときに、自己肯定感の低下という感情的な苦痛として現れる場合がある。＜https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BE%A8%E6%9C%9B＞

ウィキペディアには上記のように定義されています。

しかし、その続きには、

バートランド・ラッセルは羨望は不幸の最も強力な原因であると述べた。妬み深い人々は自らを不幸にするだけでなく、他者が不運に苦しむことを望むからである。羨望は一般に否定的に捉えられるが、ラッセルは羨望が民主主義へと向かわせる原動力であり、より公正な社会制度実現のために認容されなければならないとも考えた。近年、心理学者は悪性の羨望と良性の羨望の2種類があると考えており、良性の羨望は動機付けの一種として捉えられている。

と書かれています。

つまり「羨望」とは、自分の望むものを手に入れようとする原動力となれば「善」であり、他人を引きずりおろす原動力になるのなら「悪」となりえるということです。

『嫉妬（羨望）は善でもあり悪でもある』

例えば、「お金持ちになりたい！」と思ったとします。

その後、「自分には何が足りなくて、そのためにはこれをする必要がある。」と正しい手順を踏んで、自分の望む状況を目指すことが「善の羨望」です。

反対に、結果が出ずに、自分の望む状況を手に入れられない状況で、すでに成功している人間をSNSで炎上させたり、週刊誌に売ったりすることは「悪の羨望」になります。

考え方ひとつの違いですが、この2つのパターンが「羨望」のなかに潜んでいます。

『悪の羨望が誹謗中傷の正体』

前項に出た「悪の羨望」こそ、ネットでの誹謗中傷の正体になります。

もちろん中には、誹謗中傷と同じような幼稚な言葉で攻撃してくるのではなく、揚げ足を取ったり、批評・批判のように自分を正当化して難しい言葉をぶつけてくるようなズル賢い連中も存在します。

例えば、誹謗中傷以外にもこの「悪の羨望」は存在します。

国会で普段から与野党は何を議論しているでしょう。

首相及び内閣を総辞職に追い込むような事案ばかりを取り上げて、引きずりおろしのようなことばかりしています。

これも「羨望」の一種です。まあ内閣自体の説明も不十分など、対応の悪い部分はかなりあるので擁護するつもりは全くありませんが。

またほかにも、有名人が逮捕されたり、週刊誌にスクープされることも一部の人間の考えた羨望でもあるでしょう。

ホリエモンや青汁王子、日産のゴーン元社長やアンジャッシュ渡部もそのうちでしょう。

あらゆる年代性別の人間による「悪の羨望」は頻繁に起きています。

『善の羨望に変換していく』

「悪の羨望」を根絶し、「善の羨望」へと変換していくためにはまず自分の意識から変えていく必要があります。

「善の羨望」である、正しい努力によって望む結果を手に入れようという考え方に変えていく必要があります。　

羨望やうらやましいという感情は誰にでも起きます。

例えば、友達が任天堂スイッチを持っているからうらやましくなって自分も買ってしまった。ということは良くあると思います。

しかし、ここでは「友達のスイッチを壊してやろう」という「悪の羨望」の考え方にはなりません。

なぜなら、「任天堂スイッチを買うという行為は、多少努力するだけで手に入れられる」からです。

しかし、これが地位や権力や超高級外車になると話は変わってきます。

自分の努力でもどうにもできないと、心の奥底で悟ってしまっている状況になります。

自分の限界を考えてしまったからこそ、「善でなければならない羨望が、悪へと変わっていった」のではないでしょうか。

『自分の羨望を満たす覚悟』

まとめになりますが、僕自身も現在新しいことにチャレンジ中なので、少し中立な情報としての知識から、自分の意見と気持ちを書いていきます。

前職の教員をやめて、「新しいこと」と「自分の望む未来のため」に努力する方向にいます。

そのため現在は、前述した「善の羨望」が正しい努力を行う方向に向いてくれています。

今年27歳になりました。はっきり言えば、もう後がないくらいに思っています。

まだ27歳ではありません。もう27歳です。そのため、26歳から約1年半はすべて捨てて努力してきました。

遊び盛り、恋愛もたくさんできる年齢だと思います。すべて捨てました。

職も遊びも恋愛も時間も、20代で経験できる貴重な時間を犠牲にしてきました。

もうそれから1年半ですが、結果はまだ出ていません。

自分は別に天才でも才能が豊かなわけでもありません。

だから、人一倍やらなくてはいけません。決して自分自身が特別な人間ではないからです。

でも1年半で着実に進歩してきています。筋肉は落ち、座り続けすぎておしりから血が出ました。身体中に謎の湿疹も出ました。

ストレス自虐の自慢ではなく、ここまで覚悟してそれでもなお、凡人では結果が出せないということです。

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話を少し戻しますが、「悪の羨望」には「他人を引きずりおろす」という行為が相当します。

そのため、重箱の隅をつつくような報道をされたり、週刊誌にあることないことを書かれるのです。

「他人を引きずりおろしたところで、自分の状況は何一つよくならない」というのが自分の考えです。

自分のためになるからこそ、国会では引きずりおろす行為が横行しているのですが、多くの人はそうではないはずです。

なぜ半沢直樹が大ヒットしたのでしょう。

もし「悪の羨望」が、このドラマに当てはまり、「上に立つ人物を失墜させること」に面白さを感じているのなら、とても危険なことではないでしょうか。（まあ正義感の強い作品なので僕はそっちが好きなんですが）

しかし、嫌いな人が少ないという裏返しはそこに存在する可能性も捨てきれません。

みなさんは、自分のうらやましいという感情が「善か悪」どちらに向いているか、考えてみてほしいです。

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